記事提供:カラパイア

痛みの感じ方は人によってそれぞれだ。落ちていた画鋲を踏んづけても、割と感じない人もいれば、走馬灯がまわりはじめるほど絶望的な痛みを感じる人もいる。

ノーマルな人ならば、痛いよりは痛くない方がいいだろう。

新たなる研究によると、脳内の構造を変化させることで、痛みに対する耐性を上げることができるという。

この研究は、簡単な運動を行うだけで慢性的な痛みを抑えるという新たな治療法の扉を開くかもしれない。

イギリスではほぼ半分近くもの人が何らかの慢性的な痛み(6ヶ月以上持続する痛み)を抱えており、病院にかかる5人に1人はこの痛みの治療に訪れているのだという。

しかし中には長期的な激しい痛みであっても上手に付き合える人が存在する。そのメカニズムを解明できれば、痛みで苦しむ人たちにとっては光明となるだろう。

エンドルフィンなどの天然の鎮痛薬に対応する受容体が脳に存在することは、予てから判明していた。

しかし今回イギリス、マンチェスター大学の研究チームが明らかにしたのは、その数を増やすことで長期的な激しい痛みの抑制に役立つことである。

クリストファー・ブラウン博士らは、関節炎患者17名と健康な対照群9名の皮膚をレーザーで刺激し、痛みにどれだけ耐えられるか実験した。

そして被験者の脳をPET(陽電子放射断層撮影)で撮影しオピオイド受容体の数を計測したところ、その数が多いほど、痛みに強いことが判明した。

この結果は脳内のオピオイド受容体の増加が、慢性的な痛みに対処するための適応反応であることを示唆しているという。

ブラウン博士は、適応反応のメカニズムは不明であるが、それを促進させる方法を解明できれば、鎮痛薬による副作用のリスクを負うことなく、痛みの治療が可能になると説明する。

運動量と痛みの耐性に関連性

マンチェスター疼痛協会のアンソニー・ジョーンズ教授は、この研究によって痛みの感覚系全体が非常に柔軟で、個人は状況に応じて痛みに対する柔軟性を高められることを示しているとコメントする。

同教授によれば、運動すると脳内の天然の鎮痛システムが活性化することはすでに明らかになっているという。運動量を増やせば、オピオイド受容体が増える可能性もあるそうだ。

私が痛がりなのは運動量が足りないせいなのかもしれないと思い始めちゃったじゃないか。痛みを積極的に受けたがる人もいるが、痛いのと気持ちいいのって似て非なる作用がありそうだ。

出典:dailymail

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