テキサス州ヒューストンに住むチャーリー・ジョージさんは愛犬のヨークシャーテリア2匹との散歩を日課にしていました。

この日課が始まったのは2011年のこと…

もともとアウトドア好きで体を動かすことなら何でもチャレンジしていたチャーリーさんでしたが、白血病と診断され治療を受け始めてからは、家の近所を散歩するのが精一杯になってしまいました。

病気のためばかりでなく治療で極度の疲労を覚えることが多くなっても頑張って出かけていたのは、もともと人と会って話すのが大好き、家にこもっているとそれだけで何となく落ち込んでしまう自分に喝を入れ、ポジティブな気持ちを保つためだったのだそうです。

そして、誰かに何かあればすすんで手助けを買って出るようなところがあったチャーリーさんには同じ通りで親しい付き合いをしている人達も多く、ご近所さんは容態を心配しながらも日課の散歩をそれとなく見守っていました。

ところが3年ほど経った頃、ご近所さん達は異変を感じるようになりました。

日課の散歩は奥さんが仕事に出ている日中の時間帯だったのが、家族と一緒に出ることが多くなったこと。
チャーリーさん1人が立ち止まって休み、家族がゆっくり先へ行くのを見かけるようになったこと。

以前と比べ明らかにチャーリーさんの体力の消耗は激しくなっていたのです。

そんなある日、散歩中のチャーリーさんがふと目をあげると、アーノルドさんのお宅の前庭に折りたたみ椅子がひとつ置かれていました。

そして椅子の背もたれにはこんな張り紙がしてありました。

Chairs for Charlie 
or for others in need of a rest

出典 http://www.today.com

「チャーリーの椅子 … または誰でも休憩したい人達のために」

その椅子を出したシェリー・アーノルドさんは他のご近所にも呼びかけたので、椅子は次々に増えていきました。折りたたみ椅子あり、しっかりした作りのガーデンチェアあり、アンティーク調のベンチあり…通りに面した両側の家々が、それぞれ前庭に「チャーリーの椅子」を出したのです。

チャーリーさんと、奥さんのサンドラさん

サンドラさんが仕事から帰宅してから一緒に歩くことも多くなったのを見たご近所の何軒かはサンドラさん用の椅子ももう一つ用意してくれたり、犬達のために水を用意してくれる家もありました。

そしてチャーリーさんがひとり座って休んでいる時には、誰かが一緒にいて話し込むことも珍しくなくなりました。

大人だけでなく、たまには可愛いお客さんも遊びに来ることもあったそうです。

チャーリーさんを手助けしたいという気持ちから動いたご近所さん達でしたが、図らずもそのことがチャーリーさんを中心にご近所を一つにする結果になったのです。

2014年5月26日、チャーリー・ジョージさんは長く辛かった治療から解放され、永眠されました。

通りじゅうに置かれた椅子はしばらくの間、カードやお花を供えてチャーリーさんを偲ぶ場所になっていたそうです。

特に親しかった何軒かは今でも「チャーリーの椅子」をそのまま残してあると聞いています。

Source:
NBC Today()()、ABC13、KHOU()()、Youtube

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