記事提供:カラパイア

眠りからふと目をさまし、まったく体が動かず、胸に大きな圧迫感を感じたり、部屋に異様なものがいるのを感じたことはないだろうか?

それは睡眠麻痺、いわゆる金縛りと言われるものだ。体の自由がまったくきかない状態で、白昼夢をみているようなもので、夢と現実の世界をつなぐ橋と考えるといい。

金縛り状態になると、はっきりとはわからないが、幸せに満ち溢れた世界に包まれた気分になるという人もいるが、ほとんどの人は地獄に突き落とされたかと思うほどの悪夢だったと語る。

研究者は、金縛りはレム状態(急速眼球運動)から生まれるものだと推測している。レム睡眠のときは筋肉が完全に弛緩し、体を動かすことができない状態になっている。

このレム睡眠の途中で突然覚醒すると、筋肉はまだ緩んで動かないままなので、金縛りが起こるというわけだ。

この説明でとりあえず納得できるような気もするが、まだ完全には解明されていない。なぜ、金縛りが起こるのか、どうして、それに伴って奇妙な体験証言が出てくることが多いのか、満足のいく答えはまだないのだ。

10. ひとつとして同じケースはない

金縛りに伴って、似たような不気味な体験談が報告されているが、ふたつとして同じケースはない。夢と同じように、金縛りも心の中で起こり、見えるものはその人の思考や体験を投影していると思われる。

天使やエイリアンのようなものを見たという証言が多いが、それぞれはかなり個人的なものだ。ある男性の場合は、目覚めると金縛りにあい、途方にくれながら、なにもない虚空をただひたすらじっと見つめていたという。

9. いつ起こるのか、どのくらいの頻度で起きるのか予知不能

金縛りは年齢に関係なく、昼でも夜でも、いつでも起こるもので、いつくるのかまったく予知不能だ。食事や雰囲気や思考もまったく関係ないようだ。

初めて金縛りを経験したのが9歳のときだった人が、二度目は80歳だったということもあり、生涯ただ一度だけという人もいる。

8. 自力で解決できる

金縛りは身体がまったく効かない無力感とつながっている。頭はすっかり目覚めていて、意識もあるのに、体がすっかり別物のように乖離しているかのようだ。

しかし、そんな状態から自力で抜け出そうとした例もある。

恐ろしい体験にギョッとして、現実世界に引き戻されるきっかけとなることもあるかもしれない。指先や爪先を動かそうとしたり、勢いよく体を揺すって起き上がろうとする。

7. そのほとんどは悪夢である

別世界の美しい光景を見たり感じたりできるような、気持ちのいい金縛りもあるが、たいていは恐ろしくて嫌な思いを体験することが多い。

完全に体が麻痺した状態でベッドに横たわり、謎めいたわけのわからないものになすがままにされるという状態は、超常現象的なものの存在と合わさって、絶望的なほどの恐怖だ。

6. 目を開いている金縛り

目を閉じていても、開いていても、金縛りはやってくる。どちらかを選ばないといけないとしたら、前者のほうがましなようだ。

目を閉じていても、金縛りの恐怖感や緊張感は半端ではないが、部屋の中にいるなにかを、見てしまう人と比べたら、たいしたことはない。

金縛りに関するほかのことと同様、目を閉じていようと、開いていようと、やってくるものについて、具体的にそれがなにかわかるものはない。

5. 誰にでも起こりうる

金縛りは10人中4人が経験している。だいたい10代の頃に初めて体験するが、あらゆる年齢の人に起こることだ。

ナルコレプシー、ストレス、双極性障害などの精神状態が絡んでくると、特に金縛りにつながるのかもしれないし、遺伝的なものがあるのかもしれないとも言われている。

さらに研究が進むかもしれないが、眠っている人は誰でも金縛りになる可能性があるというのが一般的な見解だ。

4. 多くが謎に包まれたまま

これまでのところ、金縛りについての科学的な見解は、レム睡眠の最中に突然意識を取り戻すときに起こるというものだ。

一見、納得がいく説明だが、なぜ、同じ部屋に超自然的な存在を感じるといったたくさんの報告が金縛りについてまわるのか、科学的な説明はない。

見ている人だけがわかる幻覚というとして片づけられてしまう可能性もあるが、理解の範囲外にあるものを理解するのは難しい。

科学できちんと説明がつく、つかないは別として、金縛りにかかった人がなにかを見ている事実は揺らぐことはない。

3. 可能性のある原因はいくつかある

金縛りはランダムに起こるかと思うと、定期的に起こることもある。後者におもに共通するケースは、適切な睡眠が不足している場合だ(大人の場合、6~8時間以下)。

臨床心理学者のマイケル・ブルースによると、睡眠不足、またはナルコレプシーの人も金縛りになることが多いという。

2. 入眠時と寝起き間近に起きる

寝入りばなと起き抜けに起こる。前者は入眠時睡眠麻痺と呼ばれ、レム睡眠に入って体が機能を停止し始めているときに意識を取り戻すが、体が麻痺していることに気づかない。

レム睡眠の周期が完了したときに起こる金縛りは、覚醒時睡眠麻痺という。入眠時の金縛りはじわじわと時間がかかるが、覚醒時の金縛りは急激に起こる。

1. 金縛りの継続時間はさまざま

金縛りが続く時間は、平均20~40秒だというが、数分、例外的に数時間という珍しいケースもあるという。このような状態が何時間も続いたら、それこそ地獄そのものだ。

1分以下の体験者も、感覚的にはもっと長い感じがしたという。金縛りは本質的に白昼夢と同じで、夢と同様、時間感覚もさまざまに違う。

出典:therichest

権利侵害申告はこちら