記事提供:長谷川豊 公式ブログ

2016年の激動過ぎる1月がそろそろ終わろうとしています。っていうか、やっと一か月(涙)?もう疲れ切った感があるのですが…。

さて、SMAP騒動もベッキー騒動も一段落。SMAP騒動の方は、まだ余波が続いていますが、まぁこれは…しばらくしたら収まります。ほっときゃいいです。ベッキーさんの方は10本のCMと9番組のレギュラー、全部降板。休業という名の降板なんでしょうね。

さすがにここまでいくとかわいそうな気がしますが、以前のブログで指摘した通りで、この両者は初動が悪すぎました。

対して、先日の甘利さんの会見。すでに、ネット上では、応援の声が上がり始め、早期の復帰を渇望する声が多く聞かれ始めています。

小泉進次郎氏、甘利大臣辞任に「大変残念」(日刊スポーツ)
甘利明氏の突然の辞任 きっぱりと潔い姿に「現代の武士」と称賛の声も(J‐CASTニュース)

こうなるんだよなぁ…という感じ。まさに、明暗を分けた感じのこの3者。リスク対応やネットのリテラシーの観点から整理しておきましょう。

【まず『リスク時の対応』という観点から整理しましょう】

この1月に起きた3大事件は、芸能と政治、という一見すると関係なさそうな世界のものに見えて「リスク時の対応」という視点から考察すれば、非常に興味深い事案だったと考えられます。

現代のリスク時の対応における基本中の基本とは3点で、先週の私がキャスターを努める『ニュースリアル』でも経済ジャーナリストの須田慎一郎氏に解説してもらいましたが…

1. 丁寧な事情説明をすること

2. その内容を踏まえ「問題点」を明確にすること

3. その問題点を踏まえて「解決策」(対応策)を明示すること

となります。

例えば、私自身が以前勤めていた職場とトラブルになった時は、私は3週間以上かけて自分に何が起きたかを説明し、その問題点を明らかにしてから、謝罪のコメントを出しました。

そして、迷惑をかけた古巣を退社し、その会社に留まれば得られたであろう、給与や生涯賃金をすべて放棄することで、責任の一端としました。

あれから間もなく3年。

私は現在、本当に多くのお仕事を頂き、去年2015年の1年では、日本の「男性フリーアナウンサー」としてかなり上位の収入を得られるところまで参りました。

退社直後は3か月でお給料が10万円の時もありましたので、精神的にもきつい時期は確かにありましたが、今となってはいい思い出。

やはりあの時に、自分に厳しく、筋を通したのが正解だったと痛感しています。

全く同じなのが甘利さんでした。

会見を皆さんもご覧になったことでしょう。

まず、非常に丁寧な説明から入りました。甘ったるいナァナァな質問をしている記者も多数いましたが、元朝日新聞のジャーナリストの方も会見場に入れて、厳しい質問もいくつも受けてらっしゃいました。

あのジャーナリストさん、誰か知りませんが、素晴らしい取材者ですね。中央にもあんな優れた方がいるのだなぁ…と感心しました。

そしてその質問を全て受け付け、逃げなかった甘利さんの姿勢も高く評価されるべきです。

甘利さん、そういうところがあるんですよね。

私が以前2回ほど直接インタビューさせていただいた時も、けっこう厳しい質問をぶつけましたが、真正面から答えてくださっていました。

実はこれは昨日の番組中にも申し上げましたが、私は甘利さんこそ、ポスト安倍の最右翼だと考えていました。豊富な知識もある。ガッツもある。

なので、今回の件は残念ですが、逆に甘利さんらしい。方々から評価する声が上がるのは当然のことです。

【ジャニーズとサンミュージックはリスク時の対応を完全に見誤った】

逆にジャニーズ事務所のSMAP騒動の対応と、ベッキーさんの件を思い出してみましょう。

1. 「正確で丁寧な説明」は一切なく…(質問すら受け付けなかった)

2. 説明がないので何が問題なのかも全く理解できず…

3. SMAPの皆さんは公開処刑状態となりましたが、ベッキーさんに至っては何とそのまま何事もなかったかのようにテレビに出続けようとしました。

こんなので許される時代では、もうないのです。

ネットを通じて、情報の共有が簡単にできる時代です。反感を持っている人たちが結託して、総攻撃を仕掛けることなど、いとも簡単にできる時代なのです。

事実、木村拓哉さんをCMに起用した日本和装ホールディングスの吉田社長は自身のブログで、膨大な数の苦情が届いて困惑していることを書いています。

SMAP・木村拓哉の「日本和装」CMに「放映を止めろ」の声!(サイゾーウーマン)

中には「放映を止めろ!」「教室に行こうと思っていたがもう行かない」という声もあるとか。

こうなると「イメージ」を何よりも大切にしなければいけないスポンサーサイドとしても何らかの対応をしなければいけない可能性が高まります。

皆さんの前では正確な金額は公表されておりませんがはっきり申し上げて…CMってめちゃめちゃ、お金、高いんです!

なので、契約もとても細部に至るまで決まっているものなのですが、ベッキーさんの場合だと、通常の「違約金」となる2倍の金額に上乗せして「ご迷惑をおかけしたので…」ということで3倍の金額を返金するのが通例となるんです。

これを業界では「3倍バック」と言います。完全にタレント側に落ち度があるときに発生する業界の通例です。

ベッキーさんのCMの契約料は恐らく2000万円だと推定されます。なので、通常の違約金だと4000万円。

今回は、事務所サイドはスポンサー各社に5000~6000万円を支払わなければいけないのではないかと推察します。

以前のブログでも指摘しましたが、現代社会はネットの普及によって『今までごまかせていたものがごまかせなくなる』社会となっています。

あまり侮らない方がいいのですが、芸能界の古い価値観の方々には、これは分からない部分が大きいのかもしれません。

では、この「ごまかせていたものがごまかせなくなる」仕組みとシステムとはどのようなものなのでしょうか?

「ネットリテラシー」の観点から、次回のブログでその怖さと原点を探ってみましょう。

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