予約を絶対取らない飲食店というのが少なからずあります

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筆者は、洋楽バーという業態の飲食店経営者ですが、予約は一切受け付けておりません。いらっしゃったお客様を順次御案内しております。実は、筆者は頑固なのかと思っていましたら、同じような考えの店舗経営者は少なからずいることがわかりました。

今回は、そういった予約を受けないことにしている飲食店が、どうして予約を受けないのかと、予約を歓迎しなくなった理由や受けた痛みについて、飲食業に携わらない一般的な人にも知ってほしいという部分もあり、今回は記事にさせて頂きますので是非、最後まで宜しくどうぞお付き合い下さい。

1・予約の人数が当日減ることが多すぎる

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予約ができる店では、何日前までに食材の都合をつけるなどの理由で人数の確定をお願いし、前日・当日などに応じてキャンセル料の設定をしているところも多いですが、付き合いの中で、実際はその規則が運用されていないことも多いものです。

それが暗に慣習化されていることもあり、予約した人も、当日まで人数の変更の連絡をしないことがよくありますし、当日急に人数が減り「あ、6人って言ってたけど、4人になっちゃった」と平気な顔をして言う人が多いです。そこには謝罪も無く、キャンセル料を払う素振りもありません。

予約した人は遊びの集まりかも知れませんが、飲食店側はビジネスの約束です。

予約して来店された人は、実は約束を果たしているわけです。一番罪なのは来ない人ですが、その来ない人からの連絡を貰うことは無いですし、キャンセル料についての問い合わせもありません。これって、本当に無責任で失礼じゃないですか?

そして謝るにしても、来た人が謝りますよね?繰り返しますが、来ない人が一番悪いのです。約束を破っていますから…。

そういうわけで、日々痛みを感じている飲食店は沢山あります。

2・それどころか、無断キャンセルもある

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連絡があるなり、キャンセル料などの話しが出来たりするならば兎も角、飲食店側は「人・モノ・金」を動かして準備しています。キャンセルが当日無断だった時の気持ちは、そんなことをする人にはわからないのでしょう。経営的な打撃は最悪であります。

まして、店を借り切った場合など、表向きの営業を中止して待っているわけですから、それが無断キャンセルですと、急に通常営業も食材などの関係で出来ませんし、大変な損害になります。

飲食店の予約を軽く考えている人は多いですが、歯医者や美容室等もそうで、同じ悩みを抱えています。「人・モノ・金」を動かして約束なので待っているのです。そういう痛みも知らない人が思いの外この世の中には多いことがガッカリします。

3・概ね予約時間より遅れてくる

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せっかく人数通り予約が取れていて、それが約束通りに実行されそうでも、団体の予約は特に時間が整いません。約束の時間が過ぎても電話をしながらウロウロしている人がいたり、着席してくれない人で店の入り口が混んだり、地味ですが他のお客様の迷惑を無意識にやる集団となります。

そして予約を取るタイプの飲食店側としては、次の予約との関係もあるので、何時に始まろうが、約束通りに終わる時間には終わって頂かなくてはなりません。

是非、現地集合ではなく、全員で別の場所に待ち合わせをしてから揃って時間丁度に来て欲しいというのが本音です。

なかなかそれぞれの事情もあることかと思いますが、スマートとは言えません。お店側も対応に困ることが多いのが実情です。

4・店に興味や愛の無い人が連れてこられやすい

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予約する人は、飲食店の評価サイトなどで調べたり、一人の人だけがその店をいいと思っていて人を連れてくることも少なくありません。

そのため、その飲食店のルールやシステムに従わない人などが含まれる可能性が高くなります。

勿論飲食店側からはは、新規顧客開拓のチャンスの場合もありますが、予約する方は連れてこられた人の中には、最初から特別扱いのようなものを求める人も多く、その飲食店の一般的なお客様との間に温度差を作ってしまう場合が少なくありません。

また、その店に愛の無い人が入店するリスクが高まり、トイレが著しく汚されたり、大声を出されたり、マナーの悪い人の来店が増えてきます。これにより、飲食店の既存客へのイメージ低下や、店舗スタッフの士気低下など、飲食店経営への打撃が予想されます。

5・貸し切りになると更に状況は悪化…

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貸し切りは、確かに他のお客様の目が気にならず、例えばマイクを使ってビンゴゲームが出来るとか、色々な良さもありますが、「今日は貸し切りだから、騒いでいい!」みたいな悪意を持つ人が含まれがちです。

飲食店で騒ぎたいという気持ちを持っている人が、この世の中には思いの外多く、「通常営業じゃ出来ないから、今日は貸し切りだし騒いじゃえ!イエー!」みたいな人に出くわします。

筆者の店でも今までそういうことをやってきましたが、貸し切り時の騒がれ方、トイレの汚され方、店の設備の乱暴な扱われ方、全てが最悪な場合がありました。

一番酷かった日には、手洗い洗面で何をしたのか床中に水を撒かれ、下のフロアーに水漏れを出して50万の損害(売り上げは10万の催事でした)や、洋式便座のわざわざ裏側に嘔吐され、掃除が非常に困難で翌日の営業にも微妙な支障があったことなどで、そういたことが予約の貸し切りで起こっています。大変腹立たしいことであります。

ちゃんとした営業がしたいので、筆者の店は予約・貸切を減らしました

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商売のやり方は色々あると思いますし、準備の関係で和食屋さん等は予約の方が仕入れの都合がつきやすい等のことがありますが、筆者のようなバーで、しかも洋楽バーともなると、本当に店のファンの人に一人また一人…と来て頂くことを一番大事にするべきで、予約や団体や貸切等で「平時」の営業ではない部分を増やすのは得策ではありませんし、既存客へのサービス低下につながりかねないと判断し、予約等はやめることにしています。

また貸切催事なども、無断キャンセルの人が多い上、店の中が信じられないくらい荒れるので、控えていきたいと考えるようになりました。

いかがでしたか?

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我々予約を受けない飲食店では、日々の「平時」に、毎日同じクオリティーの状態でお迎え出来る様に、店舗を整えております。

予約が出来ないと不便な場合もあるとは思いますが、述べてきたポイントもありまして、実際に御来店頂いた本当に来たい人に楽しんで頂くことを最優先に考え、お客様一人一人が不快な気持ちにならないで笑顔でお帰り頂けるような飲食店を目指しています。

予約の出来ない飲食店のことを是非御理解頂けるように宜しくどうぞお願い致します。

最後までお読み頂き有り難う御座います。

この記事を書いたユーザー

奥村裕二 このユーザーの他の記事を見る

東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

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