記事提供:カラパイア

アメリカでは大寒波による大雪の被害に見舞われているが、その危険性は豪雪ばかりではない。やりなれない雪かきによる二次被害も発生している。

先週、ニューヨーク州で少なくとも3人が雪かき中に亡くなった。メリーランド州でも、雪かき中の男性が突然倒れて亡くなったという。たったひと晩だけで、雪かきによる死亡者数は、6人にのぼったのだ。

実は雪かきは、心臓発作と密接な関係があると言われている。

数年前、雪かきによる全米の死傷者数は年間1万1500人を記録した。死因の半分以上が、心臓系の原因だったという。

雪かきは骨の折れる作業で、独特な特徴があり、血管、特に心臓に過酷な負担をかける可能性があると言われている。

気温が低いという冬独特の環境条件と重なって、吹雪の最中の雪かきは、心臓系や隠れ心臓病に、文字通り猛烈な嵐を引き起こすことがある。雪かきをしているときは、心臓発作に注意しなければならない。

雪かきが危険な理由

当然のことながら、冬は寒い。冷たい空気を吸い込むと、冠状動脈を含めた血管が反射的に収縮する。冷たい空気が血管内に血栓をつくりやすくすることもある。この血栓が動脈の内側を破ったり、血液の通りを塞いだりする可能性もある。

運動の性質として、雪かきは少し特殊だ。まず、だいたいウォーミングアップはしない。腕ばかり酷使する動きが、血圧を劇的に上昇させる。血圧が上がると、心臓の動きが激しくなる。

また、足の筋肉は等尺性運動(関節を動かさずに、同じ姿勢で筋肉に一定の力を入れる運動のこと)をしている。このような筋肉の動き、特にシャベルをぎゅっと握っている上半身の動きは、ウォーキングやジョギングよりも血圧を上げる。

さらに人は腕を上にあげ後、息を止めてりきむ傾向(バルサルバ効果)がある。しかし肺のほうは空気を必要としており、酸素不足に陥る。

魔の時間帯は午前6:00~10:00

これらが、心臓疾患やほかの隠れた疾患に極めて危険な影響を及ぼす。医者によると、特に、午前6時から10時までの雪かきゴールデンタイムに心臓発作など、心身に不具合を起こしやすくなるという。

55歳以上は雪かきをしないように

それでは、どうすればいいのか?専門家によると、55歳以上の人は雪かきは避けることだという。安全な雪かき法についてたくさんのガイドもある。

だが、雪に慣れていない素人が運動になるからなどという理由で雪かきをすることは死の危険性をはらんでいるということを忘れないでほしい。

出典:atlasobscura.

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