ときどき、子どもと、おばちゃまって、鋭いひと言で人の心を「納得させてくれるな~」と思うことがあるのですが…。

この出来事も、なんだかモヤモヤしていた気持ちが、鋭いおばちゃまのひと言で思わず『納得!です』と、腑に落ちた出来事だったんです。

満席の店内にて

その日は、お正月二日目。
少し早いお昼を食べに入った喫茶店、私と友人の二人が入ると同時に一人客の男性、おばちゃま二人連れが、それぞれ席に着くと、空いている席は二人掛け席が一つ、四人掛け席が二つだけになりました。

ここで、ちょっとだけ不思議に思ったのが…、一人客の男性が四人掛けのテーブルに座ったことでした。

それはなぜか?というと、この日はお正月二日目のお昼前、店内はもう既に店員さんが忙しそうに走り回っていましたから、満席になるのは目に見えています。

だから、私なら、自分ひとりならですが、あとにくる人のことを考えて四人掛けのテーブルでは無く、空いている二人掛けのテーブルに座るのにな、と思ったからでした。

そして、私達は唐揚げ定食を頼み。おばちゃま達も唐揚げ定食を頼みました。で、私達の前の席に座り、おばちゃま達の横に座る一人客の男性は、コーヒーを頼みました。

案の定、10分もしないうちに店内は満員になりました。

そして、「すみません、満席なんです」と言って、入ってくるお客さんを断る店員さんの声が聞こえてきました。


お金を出しかけて…は、水を要求する男性客

この男性客、コーヒーを飲み終え。忙しく走り回る店員さんをワザワザ呼んで運ばせたスポーツ新聞も読み終え…、ボケットから千円札を出しかけました。

丁度、前の席に座っていたので、注文の品が来るまでの間、見るとはなしに私の目に見えたのです。

だので、店員さんを呼んで、お金を払うのか?と思ったら、「お水ちょうだい」とその男性客がニヤリと笑って言ったので、『あれ?お金出していたと思ったけど、私の見間違えでしたか…。まぁ、お水飲みたいときもあるよね』と、それほど気にせずに、自分たちが頼んだ定食が運ばれてきたので食べようとしたとき。

ドアを開けて入ってきたお客さんに、店員さんが「すみません、満席なんです」と断る声が聞こえました。

そして、私が食事をしている間に、お金を出しかけては、3回。
「お水ちょうだい」と、この男性客は店員さんを呼ぶのです。そして、その3回とも、ドアを開けて入ってくるお客さんのいるときでした。

つまり、店員さんに「お水ちょうだい」と言うと同時に、ドアが開き。店員さんが振り返り「すみません、満席なんです」と言うのを聞いて…。

この男性客は、ニヤリと笑っていたのです。


おばちゃまのひと言に納得!

友人は、その男性客に背中をむけて座っていたので「お水ちょうだい」の声は聞こえていても、お金を出しかけては…や、ニヤリと笑う顔は見えません。

ですが、それを事細かに説明するには…、自分の中にある悶々とした感情を上手く言葉に出来ずに、また、機嫌良くご飯を食べている友人を、ワザワザ嫌な気持ちにする必要も無く。

ただ、ただ、〝嫌な!感じーですけどーー、この男の人〟の言葉が頭をグルグル回っていました。

そして、食事を終えて支払いを済ませ…。店を出ました。
(その男性は、まだ、店内にいました。)

店を出て、ちょっと不機嫌そうにしている私の顔を見た友人が、「どうしたん?」と聞いてきたので、「実はね・・、」と話しかけた時でした。

お店から、さっきの男性客の横に座っていた、おばちゃま二人連れが話しながら出てきました。

「あの男の人、あんなイジワルしたらあかんわー。お金払う振りして店員さんを呼んで、何回もお水たのんでなぁー。店員さん気の毒やわ」と、おばちゃま。

「ほんまや、あれは確信犯やで。店員さんに『すみません、満席です』って自分の目の前で言わせたいから、お水、頼むの、お客さん入ってきたときばっかりやん。嫌らし顔して、笑ってたしなー」と、もう一人のおばちゃま。

そして、うんうんと頷いていたおばちゃまが、

「あれは…、モテんわー

と、さっきの男性客のことを、最後に、たったひと言で言いあらわしてくれたときに、私の中の悶々としていた感情が、・・・ああぁー、モテん…確かに・・・と、スコンと腑に落ちて、納得したのです。

私の悶々とした〝嫌な感じ〟は、見たくない、会いたくないだったのです。

おばちゃまが、ひと言で言いあらわした「モテんわー」の人だったのです。


モテる人…とは

そう、モテる人というのは、単純に「また、会いたい」「もう一度、会って欲しい」と思える人、思わせる人をいうのだと思うのです。

だからポケットからお金を出しかけて、お金を払う振りをして、忙しく走り回る店員さんを確実に自分の方に来させてから、支払いでは無く「お水ちょうだい」といい。

それも、満席で断るしかないことを分かりながら、ドアを開けて入ってくるお客さんのときに狙ってする。

そんな不快な行動をする人を、多分、殆どの人は見て快く思いません。もう一度、見たいとも思いません。そんな人に、また、会いたいとも思いません。

あぁ、そういうことか…。

モテる。モテないは、得てして外見重視でいわれることが多いけれども。それだけではなくて、その人の性格が、生き方そのものが顔にでる。行動にでる。

出てきたものの快、不快がモテるか、モテないかに繫がるんだなと、おばちゃまのひと言で納得出来ました。


満席の店内で、一人で四人掛けのテーブルに座り。コーヒーを飲み終え、お金を出して、支払いを済ませる振りを何度もしたり。

満席で入れないことで、すまなさそうに断る店側と、満席でがっかりする客側を見てニヤリと笑うその姿には、誰に対しても思いやりは存在していなかった。

その振る舞いに、モテる要素は何一つ無かったのです。

だたのイジワルでしか無いその行動を「モテんわー」と、ひと言で言いあらわした、おばちゃまに、私は「鋭い!」と心の中で拍手してしまいました。




そして、この出来事から、お金を払っているから、お客さんだから何をしてもいいのかといえば、それはノーなのだと思います。

お店は、そこにいる人みんなが共有する空間なのですから、お互いに気持ちよく時間を過ごすことが大事なのではないでしょうか。

そして、そのことを、自分自身が常日頃忘れないでいることが大事なのだと、この出来事を反面教師に改めて思うのでした。

この記事を書いたユーザー

しーちゃん このユーザーの他の記事を見る

知らないことが知りたくて、メンタル、カルマ、礼法に漢方スクール…etc.とお勉強。で、ですね、人を動かしているのは無意識、でも、この無意識を味方につけるとスゴいんだ~と気づいたら…、なぜか、「えっ?!そうくるかぁ~」と、色んな場面に遭遇しれしまう…という面白いことが起こりだすのでした。

得意ジャンル
  • 社会問題
  • 国内旅行
  • グルメ
  • 暮らし
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス