記事提供:mamaPRESS

高校は「ほとんど義務教育」のように感じられる人も少なくないかと思いますが、実は現在でも、100人に3人は高校進学をしていません。

『子どもの貧困』、『格差』が広がる中、「無事に子どもを高校に進学させてあげられるかどうか」は、すべてのママにとって他人事ではない問題かもしれません。

広がる『子どもの貧困』

日本は、実は貧困率の高い国です。昔から餓死事件のなくならない『母子家庭』の貧困率の高さも群を抜いていますが、母子家庭という条件を外しても、現代では「6人に1人」の子どもが貧困状態にいるのです。

「高校進学を諦めた理由」についての調査では、53.2%が「高校の学費(入学金や授業料など)が心配」をあげた、というデータもあります。経済的理由で高校進学を諦める人たちの数は、決して少なくない状況なのかもしれません。

高校生向け“返済不要”の『奨学給付金』が登場

「奨学金ではなく、実質はただの高金利のローンだ」というのが、日本の奨学金の問題点と言われてきました。

たしかに、他の先進国では『奨学金』と言えば給付型というのが一般的なのに対し、日本では返済の必要なものがメインでした。

そんな中、高校生を対象とした『奨学給付金』という返済不要の給付金制度が新しく作られたというのは、とても画期的なことです。

高校生向け『奨学給付金』の内容と“条件”とは

『高校無償化制度』はご存知でしょうか。公立高校の場合は授業料を無料にし、私立高校の場合は公立高校の授業料程度を支給しよう、というものです。

この制度は年収910万円以上の世帯は除外されるので、浮いたお金で低所得世帯に給付をすることにしたのが、『奨学給付金』制度です。

高校生活では、学費が無料でも『その他の費用』が多くかかります。制服・教材・筆記具などの学用品・学校行事参加費・部活動の費用などです。

給付金額は、国公立だと37,400円/年、私立だと38,000円/年ということで、決して十分ではありませんが、苦しい家庭にとっては助かります。

なお『奨学給付金』は、すべての家庭が得られるわけではありません。住民税非課税世帯が年収250万円未満程度という条件があるので、注意が必要です。

誰かの貧困を「自己責任」と放置すると、「みんなが損する」仕組みになっています

「『子どもの貧困』に対し、教育などの面で支援をしなかった場合、社会的損失は4兆円」になる、というニュースがありました。

『子どもの貧困』を放置しておくと、この社会に暮らす全員にとってマイナスになる、ということです。

もちろん『子どもの貧困』は、そうでなくとも、放っておいてよい問題では決してありません。

しかし“誰かの子ども”に支援することは、単純な負担ではなく、自分自身にとってもメリットであるという視点は持っておきたいものです。

高校生向けの『奨学給付金』制度には、まだまだ問題もあります。金額の不足や、給付条件が「世帯」という単位で考えられている点などです。

たとえば「親に十分な収入があるけれど、毒親であったりして経済的虐待を受けている」子どもたちの救済にはなり得ないのです。

せっかくの制度なのですから、上手に利用しつつ、よりよい形に変えていきたいですね。

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