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いざという時の防災知識、あなたはどのくらいお持ちですか?「地震が来たら机の下!」など、1つ2つはご存知かと思います。でもそれが間違っていたとしたら…。

メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』に記されている、集合住宅での「防災知識の正誤」を今すぐチェックしてみてください。

マンション防災「ソレダメ」

こんにちは!廣田信子です。

年末の資料整理で、管理組合が作成した防災マニュアルがいくつか出てきました。東日本大震災前に作成されたものもあるので致し方ないのですが、「それダメ」とダメ出ししたくなる内容がいくつかありました。

テレビのバラエティ番組に、よかれと思ってやっていたことが実は間違っていたということを題材にした「ソレダメ」という番組がありますよね。それにならって、ありがちなマンション防災の「ソレダメ」をメモってみたいと思います。

地震が来たらテーブルの下にもぐる…「ソレダメ」

上からの落下物や天井が落ちてきたときに身を守るという意味で、小学校の避難訓練からずっと言われてきた延長線の地震対策ですが…。

鉄筋コンクリートのマンションは天井が落ちるようなことはありません。しかもダイニングテーブル等は固定されていませんから地震で大きく動きます。テーブルの上にはいろいろなものがのっていることも多いので、その下に入ったのではかえって危険です。

物が置かれていない空間に移動して低い体勢で揺れが納まるのを待ちましょう。

グラっときたら火を消して…「ソレダメ」

関東大震災が食事の準備で火を使っていたときに発生し大火災になったときの記憶から、ずっと言われ続けてきたのだと思います。

もちろん、ちょうどガス台の前に立っているときにグラっときたら、すぐ火を止めて避難するのは何の問題もないですが、ちょっと離れていたところから、わざわざ火を止めに行くのはかえって危険です。

今のガスコンロは、自動的に火が止まりますので、心配はいりません。

火にかけて料理中ということは、ガスコンロの上に、ぐつぐつ煮えた煮物の鍋や揚げ物のための熱した油がある確率が高いのです。そんなときに火を止めるためにガスコンロに近づき、飛んできた鍋の熱い油やお湯をかぶってやけどをしたらたいへんです。

大災害時には、救急車も来てくれません。自分が怪我をしないということが一番の地震対策です。

風呂の残り湯をためておく…「ソレダメ」

断水に備えて、トイレ用の水を確保しようという趣旨ですが、マンションでは排水そのものができなくなる可能性が高いのです。

トイレに流せないどころか、その風呂の残り湯自体が腐っていっても流せないのです。まさに、東日本大震災で、私たち浦安市民はそれを体験しました。

トイレは防災用のトイレ袋をしっかり用意し、水はきれいなものを多めに用意しましょう。

壁に囲まれて一番安全だからトイレに避難を…「ソレダメ」

木造家屋では、狭い空間で四面を壁で囲われたトイレが、2階が崩れた時等に比較的安全だということは理にかなっていますが、マンションは上階が崩れてくるようなことはありません。

しかし、ちょっとした歪みで、ドアが開かなくなってしまうようなことは有り得ます。

トイレは、玄関からもバルコニーからも遠い位置にありますから、助けを求めても届きません。開口部につながるできるだけ物がない広い空間に避難するようにしましょう。

自動ブレーカー遮断装置を設置すれば安心…「ソレダメ」

これは、阪神淡路大震災のときに倒壊した家屋から漏電火災が出たことから、グラっときたら自動的にブレーカーが落ちれば漏電火災の発生を防げると考えられて対策ですが…。

大地震が来ても、グラっと来たと同時に即停電にはならない可能性が高いのに、この自動ブレーカー遮断装置は、すぐ電気を遮断するので、いきなり真っ暗になるということです。それでは、室内の安全な所に避難することもできません。

マンションは木造のように瞬間的に倒壊するようなことはありません。しかも、外にすぐ飛び出すこともできないのです。暗闇の中で、倒れた家具やガラスで怪我をすることの方がよほど怖いのです。

もし、設置するなら、揺れと共に非常用の明かりがつくような装置をつけましょう。

ただし、避難のために家を空ける場合は、かならずブレーカーを落としてください。同時に、水道の元栓、ガスの元栓も閉めてから避難してくださいね。

なんだか、たくさん「ソレダメ」が出てきました。古い防災知識が頭に残ったままだった方は、ちょっと見直してくださいね。

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