息子がいじめにあっているお母さんがSNSで綴ったメッセージ

日本でもアメリカでも、いじめによる自殺が後を絶ちません。先日SNSに、息子がいじめを受けているというお母さんが、パワフルなメッセージを投稿し、話題になっています。

このメッセージを書いたのは、メリーアン(MaryAnn Parisi)。彼女は、夫と子供3人と一緒にコネチカット州に住んでいます。

この写真の男の子の名前はマイケル。11才になるいつも笑顔を絶やさない優しい少年です。

これまでも、学校でいじめを受けているという兆候はありました。しかし、この日起きていたことは、教師や学校のスタッフたちも明らかにいじめとわかりました。幸い2人の生徒がマイケルくんのために立ち上がり、いじめを止めることはできました。もちろん学校側はマイケルくんの両親に連絡しました。

教師の話によると、マイケルくんは、
「ボクは大丈夫だよ、いじめには慣れているから。」と言ったそうです。

このことにお母さんは心を痛めます。「いじめに慣れたりなんかしちゃいけないんです。いじめを認めてはいけないんです。いじめはあってはならないこと、だからマイケルも、大丈夫なんて言っちゃダメなんです。」

マイケルくんは、「たとえそれが自分をいじめた相手であっても、その子が処分を受けたり、怒られたりするようなことになってはいけないと、自分自身ですべてを受け止めようとして来ました。彼はいままで嫌いな人が居ないというほど、心が広く愛情深い男の子です。」メリーアンさんはテレビ局のインタビューにこう答えています。

「親として息子をいじめた相手に仕返しをしたいと本能的に思いました。でも、それは正しい方法ではありません。それでは何も解決しないから。」

そして、選んだ方法がSNSに自分の気持ちを綴って投稿することでした。

出典 http://abcnews.go.com

メリーアンさんが投稿したメッセージです。

マイケルが11才になるまで、いったいどんな日々を送ってきたか、それをあなたたちに話せば、彼に対する考え方が変わるかもしれません。

たとえ周りからいい子だと思われている子でも、一度や二度気持ちが不安定になったり、くよくよしたりすることはあるはずです。そんな時、大人が子供達に教えてあげられることは、人はそれぞれ違う、ということだと思います。人と違うということは、ネガティブなことではなく、ポジティブなことだと教えることが大事です。それを知ることが成長するということであり、学ぶということだと思うのです。決して忘れてはいけないことなのに、人間はその大切なことを忘れてしまいがちです。

出典 https://www.facebook.com

マイケルは3ヶ月以上も早くこの世に生まれて来ました。私はマイケルを産んだママではありません。でも、私は彼のママです。小さな体で生まれたマイケルは、3ヶ月もの間、生死の境を何度もさまよいました。シャントの装着、輸血など数々の苦しい治療に耐え、マイケルは生きることを絶対に諦めませんでした。同じ頃、彼を産んだママは彼の前から居なくなりました。健康上、たくさんの問題を抱えながらも、彼はそのひとつひとつ戦って勝ちました。だから、ここに今素晴しいく成長したマイケルがいるのです。

出典 https://www.facebook.com

3才になるまでおしゃべりができず、成長が他の子供よりだいぶ遅れていました。でも、いつも彼は、そのひとつひとつを心から楽しんでいるようにみえました。彼の笑顔は、世の中で1番美しいと思います。マイケルは、この世の中で嫌いな人はひとりも居ません。今日彼をいじめた子供のことだって、彼は嫌いにはなりません。いじめた相手を許し、正直なところ、いじめられたことさえ彼は忘れてしまいます。彼の体の中に他人を批判するという気持ちは微塵もありません。母親である私さえも、彼のようになりたいと常に言い聞かせていますが、彼のようになれるにはまだまだ程遠いです。

今日あなたは、マイケルに、彼の食べ方が汚い、とからかう前に、ブレース(歯の矯正器具)顔と呼びましたね。知っていますか?マイケルは未熟児で生まれたために、下あごの発達が遅れていて、口の中のものを上手に落とさず噛むことができません。あのブレースは、それを直すために装着しているものなのですよ。矯正が終わったら、あなたのようにマイケルの食べ方をからかう人はいなくなるはずです。

出典 https://www.facebook.com

マイケルの椅子を蹴って、彼をのろまだとばかにしたり、醜いだのブレースフェースだのと彼をからかったあなた。マイケルのことを好きになってくれとは言いません。でも、マイケルを同じクラスメートとして1人の人間として尊重してください。

周りにいる人を人間として敬い、尊重してもらいたいです。なぜならその人がこれまでどんな人生を送ってきたか、どんな困難を乗り越えてきたかということは知る由も無いのですから。

出典 https://www.facebook.com

インタビューに答えてメリーアンさんが言った言葉が胸に残ります。

「マイケルは本当に強い子供です。いろいろな困難を乗り越えて来た彼は、おちゃらけで、おもしろくて、でも高い自尊心を持つすばらしい男の子に育ちました。彼は、自分がほかの子供と違うことをしっかり理解し、それを受け止めています。私は彼をとても誇りに思っています。」

子供のいじめを見逃しているのは大人です。そして、いじめは子供の世界だけ起こることではなく、大人になってもいじめは止みません。もし、あなたが誰かをいじめているとしたら、その人がどんな人生を送ってきたか、知っていますか?その人を愛する家族がいるということを忘れてはいけません。軽い気持ちで発した言葉が、相手にはナイフのように鋭く突き刺さっているかもしれません。一瞬みなが立ち止まって考える良い機会を与えられたような気がします。

矯正が終わって、マイケルくんの笑顔がますます輝く日を楽しみにしています。

最近のアメリカの研究では、いじめの理由は、外見が違う、が1番多く、続いて体型、人種という結果が出ています。

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公式プラチナライター。テキサス州在住。料理研究家でフリーランスのコラムニスト

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