48年前の「月刊漫画ガロ」に掲載されていた水木プロダクションのアシスタント募集広告が、小樽文学館の館長さんのツイッターで紹介されていました。

なんとも味のある求人広告に、癒される人多数

「コーヒー二杯つき」「すぐやめる人はキライ」「絵は下手でもよい。誰でも2・3年すればうまくなる」など、水木さんの人柄がにじみ出る様な求人広告。当時、大人気だった水木さんの元には、この広告を見て70人あまりが応募してきたようです。

みんな絵が下手だったので2、3人採用して残りは断ったそうですが、絵は下手でもいいけれど、下手な人ばかり何十人でもは困っちゃいますよね。しかし変わった人もいた様で、荷物を持って上京してきて、いきなり水木プロにふとんをしいて寝ようとした人が5.6人とか!「ただちに起床してもらった」との事ですが、ちょっと不思議な人が集まってくるのも、水木さんの不思議な力なのでしょうか。

ところがこのアシスタントというのがクセ者で、「面接して十秒以内に即決する」という採用のしかたをしていたため、力量のある即戦力のアシスタントばかりとは限りませんでした。

出典 http://mugigicat.cocolog-nifty.com

1.仕事中にけたたましく笑い出すアシスタント
2.仕事をしないでこっそり自分のマンガを描いているアシスタント
3.そもそも仕事場にやってこないアシスタント
4.態度がでかくて新入りのくせに雑用をしないアシスタント
5.絵を描くのをいやがるアシスタント
6.階段がうまく上れないアシスタント

出典 http://mugigicat.cocolog-nifty.com

なかなか強烈な個性のアシスタントが多かった様ですが、そんなアシスタント達の事を、水木さんはこんな風に語っていました。

奇人・変人も面白いが、アシスタントとして使うにはかなりつかれるのである。しかし、折にふれて彼らに聞いてみると、どうやら、社会に受け容れられない人が流れ流れて僕のアシスタントになりにきていることが多いようだった。だから、彼ら自身としては必死だったわけだ。 その必死さが、かえって奇妙な行動になったのかもしれない。

出典水木しげる著「ねぼけ人生」(ちくま文庫)

普通なら、仕事にならない様なアシスタントは必要ないとクビにしてしまえばいいものを、水木さんは他で受け入れられないから僕のところに来たのだからと面倒を見ていた様です。なんとも水木さんらしいお話です。

その作品だけでなく、ご本人の人柄も多くの人に愛されていた水木しげるさん。アシスタントの募集広告の中にも、その水木さんの愛される理由が詰まっている気がしますね。

今月、水木しげるさんのお別れの会が行われます

昨年2015年11月に多臓器不全のため逝去した水木しげるさんのお別れの会が、2016年1月31日に東京都青山葬儀所にて実施されます。会場では参列者全員が祭壇への献花を行う他、水木さんへの手紙を投函できる妖怪ポストも設置されるそうです。

水木しげるサン お別れの会
日時:2016年1月31日(日)14:00~18:00
会場:東京都青山葬儀所

お別れ会についての詳細は、以下のお別れ会公式HPをご覧ください。

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