「子育てって難しい。」言葉にするよりも相当の忍耐力と努力とコツが要るものなんだなと自分が親になって初めてわかった筆者です。イギリスで、5歳の一人息子の子育てに日々葛藤しております。

息子のことは目に入れても痛くないほど可愛いのに、愚図ったりして言うことを聞いてくれない時、そして愚図りが延々と続く時、何をどう言っても「NO!」しか返ってこない時などは、ほとほと困り果ててしまいます。

先日、出かける前にトイレへ行っておくように促した筆者。ですが息子は行きたがらず、とにかく出かけたいジェスチャー。さっさと靴を履き、家から出ようとするので再三「トイレに行きなさい。じゃないと後でしたくなっても行ける場所がないよ。」

そう言うと息子が口答えしたのです。「出かける前だからってみんながみんなトイレに行くとは限らないでしょ」たった5歳の息子が、「そりゃそうだ」と親が納得せざるを得ない返事をしたので正直、驚きました。

躾とは何なのか。常にこの思いが頭をぐるぐる回っています。自分の子供にマナーを教えたい、人に丁寧に接する子供になって欲しい、公衆で行儀よくしてほしい…などなど色んな思いが親にはあるものですよね。

コントロールと躾は全く違うもの。でも気付けば「~しなさい」「~しないとだめよ」「~したらだめよ」という言葉で、実は子供をコントロールしようとしているのだろうかとふと思ってしまう筆者。

当たり前ですが子供は一人の小さな人間。親とは全く違う生き物。そういう根本的なことをつい私たちは忘れがちではないでしょうか。小さくても心はしっかり持っている。だからつい、親が放ってしまう「悪気はない言葉」が深く子供の心にシコリとして残り、傷つけてしまうことがあるのです。

筆者も、息子があまりにも聞き分けがないと、ついついストレートに自分の感情を息子にぶつけてしまうことがあります。でも親が絶対に子供に言うべきではない言葉というのがあるんです。

海外のサイト「Quora」では実際に子供たちが親に言われて嫌だった言葉が挙げられています。子供たちはその言葉を成長しても覚えています。親から言われたその言葉が、トラウマになってしまい、子供の成長を妨げることも少なくありません。その言葉を見て「言ったことがある」といくつも思ってしまった筆者です。あなたはどうでしょうか。

「恥をかかさないでよ!」

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例えば成績が下がった時、よくこのセリフを言われるという子供がいます。「お兄ちゃんはそんなことなかったのに」「お姉ちゃんはよくできたのにね」とついきょうだいと比べてしまう親。「なのにあんたは私に恥をかかせて」と言ってしまう親。子供の成績が芳しくないためにみっともないと思い、何気なく発した言葉が子供を傷つけてしまいます。

筆者は、このセリフを5歳の息子に吐いたことがあります。成績云々ではないですが、公共の場で激しく泣かれて愚図られ、どう言い聞かせても聞いてくれず周りの人がジロジロ見るその視線に耐えられず思わず言ってしまいました。反省。

「うるさい!いい加減にしてよ‼」「もううんざりする」

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子供が泣くと黙らせようとして最初は静かに言い聞かせようとしますよね。でも言うことを聞かずエスカレートした時には、こちらも感情がエスカレートしてしまい「あぁもううるさい、うるさい!いい加減にしてよ!」とうんざりした口調で言ってしまうこともあるでしょう。

更にはそのうんざりする気持ちをつい言葉にしてしまい「もうあんたにはうんざりするわ」と呆れて言ってしまうことも。これが子供にとっては「自分の存在がママにはうんざりなんだ」と思わせてしまうそう。

「泣くのをやめなさい!」「こっちを見なさい!」などの「~なさい!」という強い口調は子供の心に刻印のように刻まれるのです。親だからと言ってあまりにも上から目線で言うことも良くないということでしょう。「言い聞かせる」ことの難しさを日々感じている筆者です。

「あんたを置いて出ていくわよ」は絶対タブー

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どんなに子供が親を困らせるようなことをしても、親が子供に「あんたを置いて出ていく」と言ったり「今、あんたのことなんか好きじゃない」と言ったりするのは絶対にタブーだそう。「言うことを聞かないとママ、置いていくよ」公共の場で何回口にしたかわからないこの言葉、知らずに息子をひどく傷つけていました。

「あんたなんか産まなきゃよかった」

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続いて絶対タブーな言葉は「あんたなんか産まなきゃよかった」という子供の存在を完全に否定するこの言葉。「あんたを産んだのが間違いだった」も同じレベルで子供を酷く傷つけます。

幸い、筆者はこの言葉を口にしたことは一度もありません。どんなに息子が聞き分けがなくても、どんなに子育て葛藤しても、息子の存在は筆者を救ってくれました。息子の存在を否定するということは筆者の人生を否定すること。息子を産んだ事実。これだけは何があっても後悔したくないと思っています。

「ママが怒っている」という事実を常に子供は敏感に感じる

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物心ついた時点で、子供は親の怒りをストレートに感じることができるでしょう。子供はどんなに自分が理不尽な行為をしても、親からは怒られたくないもの。筆者の場合、すごい形相で怒りを表した時には息子は心底恐怖を感じるようですが、「泣いたら赦してくれる」「悪いことをしても泣いたら消えてしまう」という考えもあるようでなかなか扱いにくい(躾にくい)5歳児です。

子供は繊細な生き物ゆえ接し方に十分気を付けなくてはいけないにも関わらず、言うことを聞かない時にはそんな理性が吹っ飛んでしまうことも。子供の行儀や態度があまりにも悪いと「私の子育てのどこが間違っているんだろう」と激しく自己嫌悪にもなります。

毎日悩み、どのように躾けるのが息子にとってベストかという答えは、きっと死ぬまでわからないものなのでしょう。子育ては暗中模索とはこのことです。子育ての答えというものはないとよく聞きますが、誰かに答えを教えてもらいたい心境になることが何度もあります。

どんな些細な言葉でも敏感に受け取り傷ついてしまう子供。「あんたなんか産むんじゃなかった」という絶対タブーの言葉以外に、普段筆者が怒りにまかせて口にしている言葉が息子を傷つけているのだなと実感し反省しました。

「怒る」と「怒鳴る」は別物だと言われるように、親の感情をぶつけ過ぎると子供にはよくないというのは重々承知しているものの、親だって人間。そんな理想の子育てなんてできないという時がほとんど。

それでも、大切な我が子の聞き分けのなさも、自分の子育ての未熟さも許してお互いが共に成長できるような親子関係を築けるようになればいいなと思う筆者。今一度、息子を深く傷つけてしまうような言葉を発しないように気を付けようと思いました。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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