11日の成人式で、千葉県浦安市の松崎秀樹市長が「出産適齢期は18歳から26歳」「若い皆さん方に大いに期待したい」等と語り、SNS等で賛否両論が巻き起こっています。

松崎市長は、日本産科婦人科学会のデータから18歳から26歳という出産適齢期を提示した上で「人口減少のままで今の日本の社会は成り立たない。若い皆さん方に大いに期待したい」と新成人への期待を語りました。また、式典後の記者会見で発言の意図として「産まなければ人口は増えない。(少子高齢化で)どれだけ若い人たちが大変な時代を迎えるか、新成人が次の時代を考えなくてはいけないということで率直に伝えさせてもらった」と説明。

この発言に疑問を持つ人多数

発言はもっともだという人も

実は浦安市は子育てしやすい街として有名

日本版ネウボラを目指し「途切れない支援」を充実させている浦安市

充実した子育て支援として注目のフィンランドのネウボラ。実は浦安市は、平成26年より日本版のネウボラを目指して支援を充実させています。

ネウボラ (neuvola) という言葉は、アドバイス(neuvo)する場所という意味。ネウボラはどの自治体にもあり、検診は無料、妊娠期間中は 6 -11 回、出産後も子どもが小学校に入学するまで定期的に通い、保健師や助産師といったプロからアドバイスをもらいます。妊娠期から就学前までの子どもの健やかな成長・発達の支援はもちろん、母親、父親、きょうだい、家族全体の心身の健康サポートも目的としています。

出典 http://www.finland.or.jp

千葉県浦安市は、日本国内でいち早くネウボラを導入し、「こんにちはあかちゃんルーム」と名づけた。浦安版ネウボラでは、母親が日頃の悩みなどを話しながら、保健師や子育てケアマネージャーと相談してケアプランを作成する。また、2014年の秋からはケアプラン作成の母親たちに浦安独自の育児パッケージが配布され、ネウボラ利用の動機付けとしても役立っている。

出典 http://www.finland.or.jp

浦安版育児パッケージは「こんにちはあかちゃんギフト」と呼ばれ、人気のトートバッグにオーガニックコットンの赤ちゃん服が入っている。母親は妊娠後と出産後にケアプランを作成すれば、バッグを受け取ることができる。あかちゃんギフトを始めてから、毎日10-15人の母親たちがケアプランを作りに訪れるという。

出典 http://www.finland.or.jp

そして「途切れない支援」を目標にしている浦安市は、子育てが始まってからの支援制度も充実させています。

浦安市には保護者の方が出産や病気などの時、周りからの支援が見込めない家庭に訪問し、保護者に代わって家事や育児のお手伝いをしてくれるエンゼルヘルパーさんがいます。対象者はお子様が就学するまでのご家庭です。

出典 http://www.meiwajisho.co.jp

市としてできる教育費支援ってなんだろうといえば、奨学金です。これを、来年の4月からは貸与から与えきりの給付型にしようと、今、最終調整をしているところです。市ができる教育の不安解消はここだけだと。

出典 http://toyokeizai.net

子どもの一時預かりの制度を変えました。1週間前の予約ではなく、その場で利用できる制度を、この10月からまず1カ所で始めました。予約なしで手続きも簡単、しかも0歳児から預けられる。最初の1時間は無料です。で、2時間目は500円、3時間目になったらまた500円という具合にして、最大3時間まで預かるようなことを始めたんですね。

出典 http://toyokeizai.net

子供の一時預かり制度が予約なしで利用できる様にした理由を、松崎市長はこの様に話しています。

そのときになったら子どもがちょっと体調を崩しているかもしれない。1週間後のことなんかわからないわけです。予約をしてしまうと、行けなかったらどうしよう、断ったら迷惑にならないか、と頭の中に残ってしまい、その葛藤がもう精神的負担なんです。だから鬱になる人も多い。だからいつでも行けるっていうところがあるだけでいいんです。ほとんどの人は実際には預けないかもしれません。でもそういう場所があるんだ、というだけで安心できるんです。

出典 http://toyokeizai.net

その他にも、不妊治療費助成、産後ケアの宿泊サービス、市内協賛店でパスポートを提示することで各店独自のサービスを受けられるうらやす子育て支援パスポート、様々な経済支援なども行っています。

女性の生き方の選択肢が増えた現在の抱える問題

今回の発言は、成人式の場所での公式発言としてはふさわしくなかったかもしれません。成人式に出席する年齢の人たちは、まだ学生だったり、これから社会に出ようという人がほとんど。将来的に、自分たちが子育てをする時の事を具体的に考えている人は少ないでしょう。そして今回適齢期と言われた年齢が、女性が社会に出て行く事を考えた時に現実的には難しい場合が多いのは事実です。

ただ、女性の体として出産に適した年齢がある事もまた現実です。女性の社会進出もあり、国内での初産平均年齢は30歳を超えました。医学の進歩によって、出産と年齢に関する意識もかなり変わりました。

しかし社会や女性の生き方が変化しても、人間の生殖可能年齢や、生物学的な出産適齢期がそれに合わせて変化するわけではありません。女性の体にとっての出産適齢期については専門家の間でも諸説ありますが、今回の松崎市長の発言にあった18歳〜26歳というのも、確かに一つの見解としてあります。

もちろんそれをすぎたら出産できないわけでも、出産しない女性が悪いというわけでもありません。けれど年齢と出産の関係を改めて意識し、これをきっかけにして女性も、もちろんパートナーである男性も、理解を深めておく事は必要な事です。この発言が良かったか悪かったかだけにこだわらず、将来子供が欲しいと考えている人は、今のうちから正しい知識を持って自分の人生の選択をしてゆけるきっかけとしてゆく事が大切なのではないでしょうか。

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