記事提供:カラパイア

我々人類と音楽は深いかかわりを持っており、太古の昔から音楽に慣れ親しんできた。では動物の場合はどうなのだろう?中には演奏をできる動物もいるが、それは人間の訓練の賜物であり特殊なケースである。

人間や自分たちが奏でる音楽に対し彼らはどのような反応をするのだろう?ここでは7種の動物に関して、科学的にわかっている事実を見ていこう。

1. 犬は人間とほぼ同じ反応を見せる

2012年、コロラド州立大学の研究者たちが、犬小屋に入れた117匹の犬の行動、つまり活動のレベル、吠え声、身震いなどを観察した。犬たちに、クラシック、ヘビメタなど、さまざまな種類の音楽を聴かせ、まったくなにも聴かせない場合も観察した。

すると、クラシック音楽を聴かせた場合、よく眠り、リラックスすることがわかった。ヘビメタの場合は、まったく逆の反応を示し、神経質になっている証拠である身震いが増えたという。

クラシック音楽に対する反応は、犬も人間も同じで、クラシックが動揺を抑え、睡眠を促し、気分を改善して、ストレスや不安を減らすことを示している。また、ヘビメタは人間の場合も不安を増長することがあるのがわかっている。

2. 猫は人間の音楽に無関心だが、猫用に作った曲には一部反応

猫は人間の音楽には無関心だが、心理学者のチャールズ・スノードンと、作曲家のデイヴィッド・タイエ、博士号をもつ学生のメーガン・サヴェッジが、猫同士がコミュニケートするときに使うのに近い周波数とテンポで音楽を創った。以下がその音楽である。

出典 YouTube

スノードンとサヴェッジは、47匹のイエネコに、クラシック音楽、猫のための曲を2曲づつ聴かせてみた。後者を聴かせると、猫がスピーカーに近づき、すり寄ったりすることが多かったという。

おもしろいことに、子猫と老猫がこの猫曲にさかんに反応し、中間くらいの年齢の猫はそれほどではなかったそうだ。

3. サルは人間の音楽に無関心だが、メタリカだけは別格

前出のスノードンやサヴェッジたちが、動物のために創った音楽はネコが初めてではない。2009年、彼らは同様にしてサル向けの音楽も創った。

これは、タマリンがリラックスするためにたてる声をヒントに作曲されたもので、この曲を聴くと、タマリンの食欲が増した。しかし、恐怖を感じたときに出す声に似た音を含む曲を流すと、サルたちは動揺し出したという。

サルたちは、人間の音楽にはほぼ無関心で、ナイン・インチ・ネイルズ(ロック)、トゥール(ロック)、サミュエル・バーバー(クラシック)などを聴かせても、その行動に特に変化は見られなかった。

ところがおもしろいことに、メタリカの『Of Wolf and Man』を聴かせたら、次第に落ち着いたという。

4. 牛は癒し系音楽でミルクをたくさん出す

2001年、レスター大学の研究者が、1000頭の乳牛の群れにさまざまな音楽を聴かせてみた。9週間以上に渡って、テンポの速い音楽、ゆったりした音楽を日に12時間聴かせ、なにも聴かせない場合も観察した。

すると、R.E.Mの『Everybody Hurts』や、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』、ベートーヴェンの『田園交響曲』などのゆったりとした音楽を聴かせると、一日に出すミルクの量が3%増えたという。

研究リーダーのドクター・エイドリアン・ノースは、ミルクの量が増えたのは、ストレスが減ったからではないかという。ジャミロクワイの『スペース・カウボーイ』や、ワンダースタッフの『サイズ・オブ・ア・カウ』はそれほどお好みではなかったようだ。

5. ゾウは自ら音楽を奏でられる

ゾウが鼻で絵を描いたりできることは知られているが、音楽にも造詣が深いようだ。タイ北部で、自然保護論者のリチャード・ライアーがゾウのオーケストラを結成した。

16頭のゾウが、特別に開発されたスチールドラムやハーモニカを演奏するのだ。このゾウのオーケストラの音楽を研究してきた神経科学者たちは、ゾウたちが人間よりもずっと安定したテンポをドラムで刻むことができることを確認した。

出典 YouTube

6. 鳥は音楽に酔いしれる

生物界きっての歌い手と言えば鳥であろう。ウグイスの心地良い鳴き声にうっとりとする人も多いはずだ。

数年前、エモリー大学の研究者たちが、鳥たちが実際にどのように音楽を創り出しているのかを調べた。スズメを使って、オスが鳴く声を聞いているときのメスの脳を調べた。

人間が音楽を聴いているとき、脳の偏桃体が反応して光るが、オスの声を聴いているときのメスの脳の偏桃体に似た部位も、同じような反応を示していることがわかった。

一方、人間が嫌いな音楽を聴いているときと似たような反応を、オスの脳が示すことも判明した。

研究リーダーのサラ・アープは、オスの声を聴く繁殖期のメスの脳と、好きな音楽を聴いているときの人間の脳の同じ神経報酬系が活発化していることを発見したと言う。

6. キンギョは作曲家の違いがわかる

2013年、キンギョを作曲家の違いがわかるように訓練することができるという研究が発表された。

慶応大学の研究者が、イーゴリ・ストラヴィンスキーとヨハン・セバスティアン・バッハの音楽を使って実験した。それぞれのグループに分けて、キンギョがその作曲家の曲がかかっているときに、エサを食べられるようにした。

エサと音楽の相関関係を一度覚えると、キンギョは違う作曲家の曲がかかるとエサを食べなくなった。

つまり、彼らは自分の担当の作曲家の曲の音の高低や音質がわかっていて、新しい曲とエサは関連がないという違いをちゃんと認識しているということだ。

出典:mental floss

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