V字回復を遂げた「狭さが売り」の動物園

出典 http://sukoyakasekkotsuin.com

1903年に開園し、国内では上野動物園に次ぐ歴史を持つ動物園。
全国初のライオンの人工哺育や動物と触れ合える広場の設置など開園当初より賑わってきた同園ですが、時代と共に入園者数が減少。
ピーク時には140万人あった年間入園者数も、平成10年頃から65万人前後を推移するようになり、平成14年には60万人にまで落ち込んでしまいました。

その後、再び入園者数が増加傾向を見せ、平成25年には80万人台にまで回復します。

その背景には、平成21年に発案された「京都市動物園構想」の策定が関わっていることは間違いないでしょう。

「市民の手による、市民のための動物園づくり」

という市民参加型の構想計画で、会議には市民も参加し、動物園のリニューアルに関する意見を直接出して貰いながら、この計画を進めたそうです。
京都市動物園を愛する人達のアイディアが詰まった、市民目線の動物園とも言えるでしょう。

園全体としての閉園措置は取らず、開園した状態で7年かけて少しずつ改装を重ね、昨秋平成27年11月、ついにグランドオープンしました。

133種類611点の動物を保有する同園。
上野動物園の1/3というわずか4.1ヘクタールの狭い敷地ですが、それを逆手に取った動物展示の方法が斬新で凄いと日テレの「シューイチ」でも取り上げられていたので、それらをまとめとして紹介します。

トラの迫力を間近で!人止め柵の撤去

トラやライオン、ジャガーなどネコ科の動物を展示している「もうじゅうワールド」。
基本テーマは、「 Diversity 多様性~いろいろな違いを発見しよう~」。

「猛獣」というくらいですから、近くで見ると危険なイメージが強く、特に小さいお子さんに配慮して柵が設けられている動物園が殆どです。
しかしながら、そうすることにより、展示している動物との距離が生まれ、その迫力も半減してしまうというデメリットが。

そこで、「トラの迫力を目の前で感じて欲しい」という思いから、「一部人止め柵の撤去」という大胆な展示方法を取り入れました。

人止め柵を撤去した檻

出典 http://www5.city.kyoto.jp

「人止め柵」を撤去したトラ舎。
トラの息遣いや迫力を間近に感じられる檻になっています。

トラが頭上を歩く空中通路

出典 http://www5.city.kyoto.jp

トラが頭上を歩く様子を観察できるという、これまた斬新なアイディア!
少し怖い気もしますが、トラを見上げることはなかなかないので、大人も子供も喜びそうですね!

キリンと同じ目線を体感できる!

「【Watch 観察】~からだのつくりをくらべてみよう~」を基本テーマにキリンやカバ、シマウマ、フラミンゴなどを展示している「アフリカの草原」。
サバンナで暮らしている草食動物や鳥類の観察ができるこのエリアでは、キリンの展示方法に注目。

遊歩道からキリンを観察

出典 http://www.kyoto-np.co.jp

「アフリカの草原」を一望できる遊歩道を設置。
ちょうど、同じ目線になるので、首の長いキリンと目が合う!?なんていうこともありそうですね。

出典 http://www5.city.kyoto.jp

こちらが「木の遊歩道」。
綺麗に整備された園内は、気持ちよく見てまわることができそうです。

「キリンウォール」でキリンの体を間近に!

出典 http://www5.city.kyoto.jp

遊歩道以外にも、面白い展示方法があります。
「キリンウォール」というガラス越しに観察できる場所が設けられ、目の前でその大きな体の迫力を感じることができるのです。
いくら草食動物とは言っても、その巨体ゆえ、なかなか近距離で目にするのは難しいキリン。
こんな間近で観察できるのは、子供の動物の世界に対する興味や好奇心を駆り立て、まさに「生きた観察」が経験できます。

ゾウの水浴び展示

「【Wonderful/Great 驚き】~知性と大きさに感動~」を基本テーマとした「ゾウの森」では、アジアゾウや夢を食べる動物バクなどの展示がされています。
ここでは、その距離わずか「4メートル」という超近距離でゾウの水浴びを観察できるとあって、人気を集めています。

複数頭が同時に水浴びしている姿を間近でご覧いただけます。深度も浅いところと深いところがあり、ゾウが水浴びする場所を自分で選べるよう工夫しています。

出典 http://www5.city.kyoto.jp

ゾウは本来、メスは群れで行動、オスは単独行動する動物なので、同園では放飼の際にもそのようにしています。
複数等が同時に水浴びしている姿が見られるこちらは、メス用プールですね。

ゴリラを空中展示!?

「【Evolition 進化】~同じ祖先を持つ仲間達との出会い~」を基本テーマとした「サルワールド」では、サル、チンパンジー、ゴリラなど多様な霊長類の展示を行っています。
中でも、ゴリラは「自然に近い形」で展示されており、同園のスタッフが実際にタンザニアまで研修に行って現地のジャングルについて学び、ゴリラの生息する本来の自然環境を再現しているそうです。

ゴリラを見上げる!?

出典 YouTube

こちらは京都市動物園のYouTube公式アカウントにて公開されている「樹上のゴリラ」。
平成23年12月に誕生したゲンタロウが、軽々と柱やロープを伝っていく様子がご覧いただけます。
動物園のゴリラと言うと、無機質な檻の中で、なんだか暇そうにしている姿を想像してしまいますが、こうして空中展示することで、生き生きとしたゴリラ本来の姿が見られますね。

ゴリラのおうち

出典 http://www5.city.kyoto.jp

こちらが空中展示を行っている「ゴリラのおうち~樹林のすみか~」の内部構造。
本来、ゴリラは長い手を使って樹木を渡るのが得意な動物です。高いポールと張り巡らされたロープがジャングルをイメージしており、自然に近いゴリラの様子が見られる作りになっています。

園の敷地面積が限られ横に拡張できないことから、空間を縦に広げて高さのある展示をするという工夫は、京都市動物園の狭い敷地が生んだ発想。
実際にタンザニアまで足を運んだスタッフの「ゴリラ飼育」に対する思いも、この「ゴリラのおうち」の成功に繋がっていることは間違いありません。

実際のお客さんの反応は・・・?

紹介したものだけでも、京都市動物園の魅力をたくさん感じ取って頂けたと思いますが、実際に足を運んだ一般の方から有名人まで、この京都市動物園はとても評判が高いのです。

クワバタオハラのくわばたりえさんも足を運んでいた!

昨日
京都市動物園に行ってきました。
小規模な動物園やけど
めちゃめちゃ楽しめた~
動物との距離が近い!

2016年1月4日に投稿されたこちらのブログ。つい最近、ご家族で行ってきたようです。

動物園が狭いから 歩きやすい!

出典 http://ameblo.jp

大きく広い動物園だと、見てまわるのにも沢山の距離を歩きます。
そういう時、小さなお子さん連れだと大変なこともありますが、小規模動物園故の歩きやすさという面から見てもオススメできるということですね。

ゾウの森とサルワールドで大はしゃぎの様子が伝わってきますね!

寝癖が見えるくらい間近でゴリラに出会える!という動物との近さがよく伝わってきます。

「見せる」動物園。まさにその通りだと思います。京都市動物園側の意図もしっかりと伝わっているようですね。

トラの展示は人気が高いですね。手の大きさや表情など、その迫力を間近に感じ、驚きながらも楽しんでいる入園者が多いようです。

一度は家族で、カップルで、友達同士で足を運んでみたい!

いかがでしたでしょうか?

狭さを逆手に取り工夫された展示方法は、その評判も非常に高く、しっかりと入園者を楽しませています。
日テレの「シューイチ」でも紹介されたことから、更に入園者数が伸びることが期待されます。

閉鎖に追い込まれる動物園も少なくない中、ゾウやキリン、トラなどをこれだけ間近に感じられる動物園は貴重です。
お子さんをお持ちの方であれば、一緒に足を運んで観察したくなるのではないでしょうか。
そうでない方も、友達同士やカップルで足を運べば、思い出深いレジャーになると思います。
中学生以下無料という点も、この動物園の素晴らしいポイント。

市民参加型でリニューアルを進めていったからこそ、より一層、周囲から愛される動物園へと進化したのでしょう。
市民から愛される動物園。
それが、京都市動物園としての真の価値と言えますね。

<京都市動物園>
◆入園料 高校生以上600円 中学生以下無料
◆所在地 〒606-8333 京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園内  

この記事を書いたユーザー

梨香 このユーザーの他の記事を見る

プチプラコーデが大好きなアラサー女子。平子理沙さんに憧れ、キュートな美魔女を目指して修業中・・・!?サッカー大好き女子でもあり、JFLヴァンラーレ八戸、J3鹿児島ユナイテッド、そして日本代表を応援しています!頼れるキャプテン長谷部誠さんが大好き♡

権利侵害申告はこちら

Amebaみんなの編集局に登録してSpotlightで記事を書こう!