昨年末、アメリカで滑走路に向かった飛行機が搭乗口へ引き返す珍事がありました。

ショート家に起きた悲しくも嬉しい出来事でした。
その日ショート家は、一家の大黒柱であるジェイさんの葬儀の為、テネシー州へ向かっていたのです。ジェイさんは、肺ガン宣告をされてからおよそ5ヶ月の闘病生活の末、56歳という若さで天国へ旅立たれたといいます。

出典abcnews.go.com/GMA/video/pilot-turns-plane-family-flying-funeral-36037072

翌朝の葬儀の為、息子と娘2人を連れ、妻のマルシアさんは悲しみに暮れながら離れたテネシー州へ向かうこととなったのですが…乗り継ぎ空港へ向かう飛行機が90分も出発が遅れたのです。

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乗り継ぎ空港に到着してから次の飛行機が出発するまでの時間は、たったの7分しかありませんでした。 乗り継ぎの時間はだいたい1時間、2時間待つことが多く、うんざりしてしまいますが、7分は短すぎますよね。そんな短時間で次の搭乗口へ移動出来るのか焦ります…

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マルシアさん達には時間がありません。急ぎました。走りました。最愛の夫、最愛の父を亡くした悲しみで弱った体をフル活動させ、空港内を駆け抜けました。

しかし息を切らした彼らが搭乗口に着くと、時すでに遅し。搭乗は締め切り、飛行機は滑走路に向け誘導路を移動しているところだったのです。
この飛行機に乗らなければ、父の葬儀に間に合わないのです。目的地へ向かう飛行機はこれが最後の便だったのです。

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マルシアさんは、搭乗口のスタッフに泣いてすがりました。『飛行機を止めて!飛ばないで!お願いだから飛ばないで!』娘達は眼を腫らしながら泣きじゃくり、誘導路を移動する飛行機に向かって戻ってきて欲しいと取り乱したのです。『父にさよならを言う最後のチャンスなの!どうしても会いたいの!』

すると、搭乗カウンターに1本のコールが鳴り響きました。マルシアさん達が乗るはずだった飛行機のコックピットからだったのです!なんとパイロットが飛行機を“引き返す”と言うのです。

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マルシアさん達の目からは再び大粒の涙が溢れ出しました。今度は嬉しい涙です。

なんとパイロットのアダム・コーヘンさんから、泣いて取り乱すマルシアさん達が見えたんだそう。これはただ事では無いと感じたコーヘンさんは、彼らを乗せる為に戻ることを決断したといいます。

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無事予定通りの飛行機に乗ることができ、ジェイさんが葬られる前の最後の姿に会えたのです。マルシアさん達は、コーヘンさんの好意に心の底から感謝しているということです。

今回の飛行機はデルタ航空子会社のエンデバーエアーで、デルタ航空の担当者はこの件に関してパイロットであるコーヘンさんの判断を賞賛。お客様に対する誠心誠意の対応こそが我が社の方針だと言い、コーヘンさんは一躍ヒーローになったのです。

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しかし専門家たちはこれを批判。“たまたま今回はうまくいっただけであって、一旦離陸準備を始めた飛行機が引き返すことは危険な行為だ”と。“飛行機は定刻に飛ばなければいけないのに遅延させてどうする!”とお怒りの様子。

確かに…今回の件は単なる美談では済まないかもしれません。マルシアさん達にとっては救われた話ですが、すでに機内に搭乗している乗客の中にはまた時間に迫られた人たちがいたかもしれません。一組だけのために取る行動が、そのお客様だけを喜ばせるのか、はたまた他の多くのお客様をも感動させられるのかは難しいところですね。

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マルシアさん達は、自分達のせいで乗り遅れたわけではないので、今回の件は本当に良かったなというのが私の率直な感想です。操縦士の判断は誰もが出来ることではないだろうし勇敢な行為だと思いましたが、確かに危険だとも思いました。
みなさんはどう感じられましたか?

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海外かぶれ✈︎のコテコテ大阪人ライターです。まだ日本では伝えられていないような海外ニュースを中心に、育児ネタ、雑学ネタを記事にしたいと思います。多くの人に感動を、そして様々な問題を考えるキッカケを与えていきたいと考えています。やんちゃな2児の育児に奮闘する傍ら、執筆活動を頑張っています★よろしくお願いします!

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