欧米でも日本でも年々増加している乳がん患者の数。乳がんは遺伝性が強いと言われており、家系に乳がん患者がいた場合の確率は25倍にも跳ね上がります。5%~10%が遺伝性ということですが遺伝に全く関係なくなってしまう可能性もあります。

イギリス、ロンドン南東部グリニッジ在住のクリスティアーナさん(31歳)は二人目の子供を妊娠していると知ったその6週間後に、右の乳房にしこりを見つけました。妊娠中ということで激しい放射線治療は行えず、生まれてくる子供を守るために妊娠中でも大丈夫な治療法を行い、12月になんとか出産。

生まれたばかりの赤ちゃんと1歳男児の母は強かった

出典 http://www.mirror.co.uk

生まれてきた次男ノア君は少し黄疸があったものの回復。子供が生まれたばかりなのでとりあえず自宅に帰されたものの、体調が思わしくないために幼い子供二人の子育ては大変です。そんなクリスティアーナさんを献身的にサポートしているのはクリスティアーナさんのご主人と母親。今は6週間後に受ける抗がん剤治療に向けて準備中です。

第一子を妊娠中に糖尿病疾患が見られたクリスティアーナさんですが、ノア君を妊娠中にも同じ疾患に襲われました。と同時に乳がんとも宣告され、これ以上出産を遅らせると赤ちゃんに危険が及ぶということで予定日よりも早くにノア君を出産したのです。

乳がんだと宣告を受けてからは、涙が塊になって喉の奥にずっと溜まっていたとクリスティアーナさんは言います。「治療をしに病院に行くと、ほとんどの人が60代なの。私はまだ30代なのにがんになっってって思う悲しさと、自分が乳がんだってことがなんだか非現実に思えたわ。」

宣告された日はさすがに泣いてしまったクリスティアーナさんですが、治療の度に涙が出そうになるのを必死でこらえました。「死にたくない。長男も生まれてくる子供もいるから死ねない」そう自分に言い聞かせたのです。

治療中、胎動を感じられず不安でたまらなかった

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妊娠中でも受けられる治療とはいえ、お腹の赤ちゃんのことを考えると不安にならない親はいないでしょう。治療中、何日も胎動を感じなかったこともあったそう。それでも無事に出産することができてホッとしたのも束の間、二人の育児に入る前にまずがん治療をしなければいけないのです。

治療と共に飲む処方箋が高額

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イギリスでは、治療費は基本的に無料ですが不治の病とされる難病以外の処方箋代は支払わなければいけません。クリスティアーナさんは、医者から特別ながんの治療薬を薦められましたが、本来この薬はがんが更に進行した患者に処方されるもの。クリスティアーナさんのステージ段階では国からのカバーができないために実費で薬代を支払わなければならず、その額2万ポンド(約350万円)とかなり高額。

病気発覚前は、趣味でファッションブログを書いていたというクリスティアーナさん。今は少しでも薬代を集めるためにブログで古着を売っているそう。「その薬を飲めば効くと言われているので何とかしてお金を集めたい。」と言う彼女は二児の母となったばかり。

「私には死ぬというオプションはないんです。何としてでも子供たちのために生きなければいけないんです。」どんなに高額な薬代でもそれを飲むことによって救われるなら、誰でも何とかして飲み続けたいと思うことでしょう。

生まれたばかりのノア君も、ノア君のお兄ちゃんもまだまだママが必要。「この子たちの為に生きる」という強い決心がクリスティアーナさんの生きる励みとなり、是非乳がんに打ち勝ってほしいと願う筆者です。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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