日本ではクリスマスが終わると翌日にはお正月ムード一色になりますが、イタリアは1月6日のカトリックの祝日までクリスマスのお祭りが続くようです。その日は公現祭(こうげんさい)と呼ばれ、前年良い子だった子供にはプレゼント、悪い子には靴下に炭を入れていく魔女がいるとか…。サンタではなくなぜ魔女?気になったので調べてみました。

公現祭(こうげんさい):エピファニア

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公現祭(こうげんさい)は、西方教会において異邦へのイエス・キリストの顕現(姿が現れること)を記念する祝日です。イタリアでは子供たちがプレゼントをもらうのは伝統的にはクリスマスではなく、この公現祭の日(1月6日)なんだとか。東方の三賢者がイエスに贈り物を持ってきたことにちなんだ風習です。

魔女ベファナ(befana)

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東方の三賢者がベツレヘムのイエスの誕生祝いへ向かう途中、ベファナというおばあさんに道をたずねます。ベファナは親切に教えてくれたので、三賢者は一緒にお祝いに行きませんかと誘いました。けれどベファナは家事やなにかでとても忙しく、一緒に行けないと断ってしまいます。

しばらくして思い直したベファナは三賢者のあとを追いますが、すでに遠ざかってしまって追いつくことはできませんでした。このことが原因となり、後々「魔女」扱いされるようになってしまったそうです。(ちょっとかわいそうです)

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伝承には諸説あり、ベファナは幼いイエスのためにお菓子を持って追いかけたけどやはり三賢者に追いつけず、行く先々の子供たちにお菓子を分け与えていった…その子供たちのだれかがイエスであることを願いながら…というちょっと切ないバージョンもあるようです。

博士たちがイエスに贈り物を届けたとされるキリスト教の公現祭(2007年は1月7日)の前夜、魔女ベファーナはほうきに乗って空を飛び、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を届けるようになったと言い伝えられています。 

また、その時に魔女ベファーナは一年間積もり積もった悪い出来事を、乗ってきたほうきで掃き清めてくれるのだそうです。

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魔女と言われていますが、優しいおばあさんですね。

時季になるとお人形が売られ始めます

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お祭り広場ではベファナの人形も売られていて、これを家に飾っておくと一年間幸せに過ごせるとか。たいてい、ベファナはこんなふうにカギ鼻でちょっとこわい感じの顔をしています。

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広場は夜も屋台の光がきらめいてにぎやかです。広場に大きなベファナ人形(看板)を立て、最終日にお炊き上げをする地域もあるようです。そうすることで、一年の災厄をきれいに燃やしてしまうわけですね。

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お庭に魔女の人形を飾る家もあるようで…「飲んだら飛ぶな」ってところでしょうか。座布団一枚!

良い子にしてれば、靴下いっぱいのキャンディ!

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サンタのためではなくベファナにお菓子をもらうために子供たちは大きな靴下を用意します。翌朝になれば靴下いっぱいのお菓子!ただし良い子にしていたら…です。

悪い子には…炭!

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悪い子には炭をあげちゃいます。

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うわー!これはショック!でも、実はこの炭のようなものは「灰色のお菓子」です。実際に食べても普通に甘いんだとか…。地域によっては、てっぺんにこのお菓子(炭)、下の方にキレイなお菓子を入れるところもあるそうです。「誰にでも良いところや悪いところがある」という意味だとか。なるほど、納得ですが…お祭りの時はやっぱり靴下いっぱいのキレイなお菓子がほしいような気もします。

広場はキラキラ、屋台もいっぱい

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広場にはベファナ人形を扱うお店や、たくさんのキャンディを売るお店、風船屋さんなど色とりどりの屋台が出ています。大きな靴下を買って、キャンディを詰めて、お土産にしてみたいです。

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お菓子の量り売り!こういうのって、子供だけでなく大人も楽しいですよね。

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飛んでる!こちらは催し物です。お祭りの日はベファナの仮装をした人もいっぱいいて、楽団がパレードをしたり広場でダンスパーティのようになる地域もあって楽しそうです。

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ベネツィアでは毎年ベファナの仮装をしてゴンドラを漕ぐおばあ…おじさん達が見られます。実はこれはゴンドラのレース!皆必死で漕いでます。

靴下いっぱいのお菓子を…!

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イタリアでサンタクロースの代わりにやってくる魔女は、心優しいおばあさんでした。公現祭が終わるとクリスマスムードも終わり、冬物セールが始まるのだとか。お祭りムードは続きそうです。来年の靴下にはお菓子がいっぱい入っているように、一年を楽しく健やかに過ごしていきましょう!

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