記事提供:カラパイア

フェイスブックやツイッターに、一見深みがありそうだが、実はあまり意味のない引用文を投稿し続けている人がいる。こうしたニューエイジ風の流行り言葉にいまいち乗りきれない人間を擁護する動きがついに出てきた。

いわゆる”インスピレーション”を与えると言われるこうした言葉を信じやすい人たちは、知性が低い傾向にあるということがオンタリオ州にあるウォータールー大学の研究によってわかったというのだ。

心理学者によると、造詣が深いとか、インスピレーションを与えると言われている偽の戯言を使う人たちは、認識力も低いという。彼らは、霊的思想のグルであるディーパック・チョプラの言う以下のような言葉を引用する。

愛・思いやり・喜び・平静のような神々しい感情は外界の環境に左右されない。それらは私たちの魂の質によるのだ。

出典カラパイア

信奉者は、超常現象を信じやすく、信仰心が強く、陰謀的な理論に引き込まれやすい傾向にあるという。それを証明するために、ウォータールー大学の認知心理学者ゴードン・ペニークック率いる研究チームは、845人のボランティアに参加してもらい、4つの実験を試みた。チョプラの一連の引用について、含蓄があると思うか、その言葉に共感できるかどうかを訊ねた。

怪しい引用文:あなたは、あなたの次の行動と同じくらい強い

チョプラは例えば、「自然は気づきの自己制御可能なエコシステムで、あなたの行動とカオスの中において、平穏を維持する」といった、一見深みのありそうだが、ありふれていて特に意味のない戯言をわざと複雑に表現すると一部では言われている。

実験では、次に参加者にいくつかの認識テストをしてもらい、超常現象、宗教、陰謀論などについての引用に賛同できるかどうかを訊いた。

ゴードン・ペニークックは、こうした戯言は日常生活の中にありふれていて、確かにこれまで哲学者の注意を引いてきたが、批判的にとるか、鵜呑みにするかの受けとめ方については、知る限り経験的な調査の対象にはなってこなかったという。

そこで、一見印象的で意味があるように思えるが、実は中身はからっぽという、偽の引用に注目してこの実験を行った。

怪しい引用文:思考はさまざまなものになる。だから前向きになれ

怪しい引用文:欲しいのかそうでないのかについて、あなたが考えるということを体得できる

この研究結果は、こうした戯言を受け入れやすい人も世の中にはいるという考えを裏づけていて、こうした考えを認めるのは、ただやみくもに疑うだけではなく、もっともに思える主張でも当てにならない曖昧さがあることを見抜くことにもなる。

戯言を受け入れやすい人は、じっくり考えようとせず、認識能力、数量的思考能力、言語や流動的な知性が低いという。さらに、存在論的に混乱していて、陰謀的観念をもちやすく、一般薬でない、補完的、代替え医療薬(例えば魔術)などに傾倒しやすい。

怪しい引用文:自分の道が他と違うからといって、必ずしも道に迷うとは言えない

研究者たちが提出した学術論文には、論文には似つかわしくなく、ののしり言葉がちりばめられているだが、研究者たちはこれは真面目な研究だという。過去にもナンセンスな言葉で批判されたことのある、ディーパック・チャプラの引用は悪名高く、そのせいかツイッターから彼の引用を引っ張ってきてランダムに使ったサイトがいくつかある。

論文が発表されてから、イギリスの物理学者ブライアン・コックスがチャプラのツイートに関するそのリンクを投稿すると、当のご本人から怒りの返信があった。

「ブライアン、きみのためだ。抵抗するのも、期待するのも、後悔するのもやめ、この瞬間に従え。それがわたしのモットーだ」と言い、「どんな類の戯言にも深みはある。それは人生と同じように星屑であり、循環再生なのだ。ほかの誰よりも、きみがそれを知るべきだ」とつけ加えた。


出典:dailymail/翻訳:konohazuku/編集:parumo

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