2015年も、残すところあと僅か。帰省や旅行などで、公共交通機関を利用される方も多いだろう。
この記事では、鉄道などで用いられる「乗車率」について、少し掘り下げて触れてみたいと思う。鉄道に乗る予定がある方も無い方も、話の種に如何だろうか?。

【1】乗車率とは?

「年末を、故郷などで過ごす為のUターンラッシュが始まり、乗車率が200%を超えました」
こんなフレーズがニュースで流れる事は、もうお馴染みだ。
こういうニュースで決まって使われる数値が「乗車率」。交通機関の混み具合を示す数値だ。数字が大きくなればなるほど、混雑の度合いが激しいという事になる。

【2】乗車率の計算方法は?

全国の鉄道会社・72社で組織される「日本民営鉄道協会」のHPによると、混雑率」という言葉で、以下の定義がなされている。

[100%]=定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
[150%]=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
[180%]=体が触れ合うが、新聞は読める。
[200%]=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
[250%]=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない

出典 http://www.mintetsu.or.jp

これらを見ると、割と主観的な判断基準で、混み具合が数値化されている模様だ。
また、「長期連休中」「観光や帰省」などに特別な注目をしたものでは無い。むしろ、通勤などを含む、日常の交通状況に関する判断基準だと言えるだろう。

【3】新幹線・特急などの乗車率(混雑率)は?

では、新幹線や在来線特急の様に「特急券などの特別な切符を持っていないと、乗ることができない」という列車については、どうなっているのだろうか?。

新幹線や特急は「着席」を前提にして作られているため、単純に「席数」に対して、どれだけ多くの乗客が乗っているか、ということで乗車率を計算しているようです。

出典 http://www.womaninsight.jp

小学館グループのネットメディア、「Woman Insight」より。これによると、席の数に対して、どの程度乗っているのか?…という判断基準で、数値を出しているらしい。

席が全て埋まった時点で、乗車率100%ということになる。手すり等に掴まって立つ人は、基本数値からは外されている。

他にも、様々な測定方法がある。例えば、列車に重量計測器がついており、重さで乗客数を推定する方法などである。興味のある方は、下記リンク先の文章をご覧頂きたい。

【4】高すぎる乗車率は、法律違反なのか?

Uターンラッシュ時の混雑は、下手をすれば「トイレに歩いて行くことすら出来ない」というレベルにまで達する事がある。普通に考えると「乗せすぎ」だと思える。

不快を通り越して、危険なのでは?…とさえ思えてしまう状況はあるが、その辺りは、法律的に許されているのだろうか?。

「同じ『定員』といっても、車や飛行機の定員と、鉄道の定員では性質が違います。自動車や飛行機、船などの定員は『それ以上乗ったら危険』という意味の『保安定員』で、超過することは法律で禁止されています。

一方、鉄道車両の定員は、あくまで快適に乗車できる基準の『サービス定員』と呼ばれるもので、100%を超えて運行をしても法律違反にはなりません」

出典 https://www.bengo4.com

——それでは、鉄道の場合、ぎゅうぎゅうに、何人でも詰め込める?

「いいえ、限度はあります。鉄道会社と乗客の間には旅客運送契約があり、鉄道会社には乗客を安全に輸送する注意義務があると考えられます」

出典 https://www.bengo4.com

「あくまで理論上の話ですが、考えられるのは次のようなケースでしょうか。すし詰めの車内で異常に温度が上がり、乗客が熱中症になるような状況だった。鉄道会社がそんな状況を知りながら、それでもあえて客を乗車させた。

こんな場合には『注意義務違反』にあたる可能性があり、たとえば、それで乗客が体調を崩したら、損害賠償責任を負う可能性が、理論的にはあり得ます」

出典 https://www.bengo4.com

上記3つの引用は、全て「弁護士ドットコム」からのもの。よっぽどの事が無い限り、法律に引っかかる事は無さそうだ。

【5】終わりに

混雑を好む人は、あまりいないだろう。パソコンやスマホ等を使って情報を集め、できるだけ混雑していない列車・時間帯を狙い、移動する事をお勧めする。

混雑を厭わず、「最短距離」「最速到着時間」にこだわって移動する事だけが、重要だとは思えない。移動そのものを楽しんでみてはどうだろう?。楽しむ為には、ゆったりした状況も必要だ。


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