『いるだけ支援』って知ってますか?

東日本大震災から4年たった今、被災地の一つである浪江町の仮設住宅で新たなボランティア支援としてこの『いるだけ支援』というのが実施されています。

福島大学災害支援ボランティアセンターが企画し、学生2人が3ヶ月交代で仮設住宅に居住しそこで暮らす被災者の方達の支援にあたるというもので、NHKで取り上げられました。

支援内容はなに?

『いるだけ支援』って一体何をするんでしょう。
それはその名の通り“いるだけ”なんですって。特に決まった内容はなく、学生が思ったように動き活動していく支援方法です。
一見簡単そうに見えますが、実は難しいことなんじゃないかと思います。これまでしてきたボランティアというのは内容が大体決められていますよね。食事の提供だったりマッサージしたり。でもこの『いるだけ支援』というのは自ら進んで支援内容を探すことにあります。

実際にはどんな事をしているのか

まずは自分の名前を覚えてもらえるように大きく書かれた名前カードを首にかけて挨拶まわりを実施。後は普段通りに生活を送っていきます。ここから大学に通い、アルバイトにも出かけていきます。時間が空けば、庭先で日向ぼっこしながらおじいちゃんおばあちゃんと世間話にはなをさかせ、草が抜けないと聞けば代わりに草むしりに精を出す。頼まれたら快く引き受けます。その姿は孫に近いものに見えました。

ただそこで日常生活を送る。
それだけで高齢化し、活気が失われた仮設住宅の中が賑やかになっていくんです。
これまでの支援活動には出来なかった、住民の方に寄り添った支援活動が行われていると感じることが出来ました。

寄り添うことから見えてきたもの

空き家が目立ち、以前とは比べられないほど静けさが漂う仮設住宅。
若い世代は仕事を求めて県外へ出て行き、残された老人世代。平均年齢は70歳以上。
次々に引っ越ししていく仲間達。仲間の幸せを願いつつも淋しさが募り複雑な気持ちになります。残された住民の方の淋しさは言いようのないものでしょう。

狭い仮設住宅へは遠くの家族も寄り付かず、暫く会っていないというおばあちゃん。
災害復興住宅の抽選に落ちここでの生活を強いられる人たち。
原発の関係で家に帰れず、行くあてのない人たち。
そんなネガティヴオーラ満開の仮設住宅に、活気を呼び込もうと奮闘していく学生2人の姿は素晴らしいものです。

あるおじいさんは、最近家に籠もりっきりで人との接触を絶っていました。
おじいさんが花札が好きなことを知った学生は、学校帰りに花札を購入。みんなに声を掛けて、花札に興じました。もちろんおじいさんも参加、死んだ目をしていたのが見違えるほどの生き生きした表情を見せ、仮設住宅の中に歓声が広がることとなりました。

その他にも、季節ごとのイベントを開くなど、住民の方が明るい気持ちで淋しさを感じないような活動が行われています。

今までのボランティアでは限界があると感じ企画された『いるだけ支援』。
この『いるだけ支援』のおかげで、どれだけの被災者の方達が明るくなり救われたことでしょうか。この取り組みがこれからも続くように私たちにも出来ることがあるのではないでしょうか。


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