家族で囲む食卓は明るく温かいものであるけれど、時にその場が凍り付くようなハプニングが起こることもあります。
これはある1人の男性が少年時代に体験した話です。

幼い頃の夕飯の時間なんて、だいたい一家団欒温かい空気が流れていた…それぐらいの記憶しかないことがほとんどですよね。しかしこの少年にとって、あの夜のことだけは脳裏に焼きついて今でもハッキリ覚えているといいます。さて、どんな事が起きたのでしょう。

焦げたトースト…

出典 http://www.freeimages.com

その日はいつものようにお母さんはキッチンで家族の夕飯を作っていました。仕事から帰宅したこの日のお父さんは、普段以上に疲れた様子でクタクタになっていました。
夕飯のメニューはシチューとトースト。しかし目の前に出されたトーストを見て、少年は息を飲みました。こんがり美味しそうとは決して言えない黒焦げのトーストだったのです。なんて言っていいのかわからず、お父さんの言葉を待ってみる事にしました。

疲労困憊のお父さんがどう反応するのかビクビクし不安に思っていると、お父さんは何も言わずにそっと黒焦げのトーストを手に取り、バターをぬって食べ始めたのです。何事もなかったかのようにたっぷりのシチューと共に食事を始めたお父さんは、いつものように僕に今日は学校でどうだったのか、宿題は終わったのかと話してきました。

お母さんはきっと、お父さんに一言文句をつけられるのだろうと思っていたに違いありません。しかし何も言わないお父さんに罪悪感を感じたのか『ごめんなさいごめんなさい』と謝り出したのです。
そこでお父さんは言いました。『何を言っているんだ、ハニー。ちょうど僕の好きな焼き加減だよ。』とニッコリ微笑んだのです。

その後、お父さんはお休みのキスをしに少年の部屋を訪れました。その時少年はお父さんに疑問をぶつけたのです。
『パパは本当にあんなに焦げたトーストが好きなの?』

お父さんは少年をそっと抱きしめてこう言いました。
『いいかい?ママは今日とっても疲れているんだ。こんな失敗毎日あるわけじゃないだろ?たまにはパンが焦げる事だってあるさ。それにね、少しぐらい焦げたパンを食べたって何も悪いことはないんだよ。悪いのは、間違った時に間違った事を言ってしまうことだ。』

お父さんは更に少年をぎゅっと抱きしめて言いました。
『これからの人生、思い通りにいかないことが沢山出てくる。人間は完璧な生き物じゃないんだ。例えばパパはね、約束事を忘れてしまったり、結婚記念日を忘れてしまうことだってあるんだ。でも、時間が経つにつれて人は周りの失敗や間違いを許せるようになってくるんだ。その失敗さえも愛せるくらいにね!これが2人の関係が長く幸せに続く秘訣なんだ。人生は後悔に時間を費やすほど長くはないんだ。ただ単純に、自分を大切にしてくれる人をしっかり愛せばいいんだよ。』

その時お父さんが何を伝えようとしていたか、今ならよくわかると大人になった少年は言います。
子供の頃は理解できなかった親の言葉も、大人になってからわかることってよくありますよね。この少年のお父さんは、ものすごく大人で偉大ですよね。奥さんが羨ましい程に器の広いお父さんです。こういった父親と息子だけの大切な会話もなんだか憧れます…

専業主婦のお母さんは本当に毎日長くて大変な1日を頑張っているんですよね。それを理解して包み込んでくれる男性は世の中にどれほどいるのでしょうか。
仕事から疲れて帰ってきた旦那さんが、専業主婦の奥さんのことを『今日もお疲れ様』と労ってくれる家庭はどれほどあるのでしょうか。
1日家にいるからラクしているのではありません。1日家にいるからこそとっても大変なんです。このお父さんのように、奥さんのことを理解し、息子に伝えてあげられるような男性が増えてくれることを心から願います。

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海外かぶれ✈︎のコテコテ大阪人ライターです。まだ日本では伝えられていないような海外ニュースを中心に、育児ネタ、雑学ネタを記事にしたいと思います。多くの人に感動を、そして様々な問題を考えるキッカケを与えていきたいと考えています。やんちゃな2児の育児に奮闘する傍ら、執筆活動を頑張っています★よろしくお願いします!

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