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マイケル・ジャクソンの代表曲のひとつ、『You Are Not Alone』(1995年)。

アメリカの音楽ランキング「Billboard Hot 100」史上初めて“初登場1位”を獲得し、ギネス・ワールド・レコーズにも認定された歴史的な1曲です。

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優しい歌声で「あなたはひとりじゃない」と語りかけてくるこの曲。実は作ったのはマイケル本人ではなく、90年代初頭から現在に至るまで第一線で活躍し続ける天才R&Bシンガー、R・ケリーが作詞作曲しました。

R・ケリーの自伝『SOULACOASTER』(スペースシャワーネットワーク)に、この曲の制作にまつわる胸を打つエピソードが記されていますので、紹介しましょう。

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R・ケリーは、キャリアが軌道に乗りはじめた90年代中盤、最愛の母を病気で亡くします。母の訃報を聞いた瞬間、このようなことがあったそうです。(以下、自伝『SOULACOASTER』より引用)

「俺に慰めの言葉をかけてくれる人たちがいたが、俺には何も届かなかった。その瞬間、新しいメロディーが浮かんだ。

まだ歌詞はついていなかったが、とても力強いメロディーだった。それにはママの魂が宿っているかのようで、ずっと頭から離れなかった」

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その“メロディー”について、さらにこのように記されています。

「ママが死んだ直後に頭に浮かんだメロディーのことを考えた。それは手に取るようにはっきりと感じることが出来たが、未だ歌詞が付いていなかった。俺は決して曲作りを焦らない。曲が完全な形で現れるまで、じっくり待つことにしている。

この曲が自分の人生で最も重要な曲になるだろうことは予想出来た。でも、無理矢理歌にすることはしたくなかった。気長に待つことにした」

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悲しみのなかで生まれたメロディー。気長に待つうちに、自然と歌詞が浮かんだそうです。その歌詞こそが、「You are not alone」でした。

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この詞をもとに、ケリーはすぐさま曲作りに取り組みましたが、曲は自然と、子供の頃からヒーローであった“あの人”を意識したものになっていったそう…。

「曲を練れば練るほど、マイケルらしい曲になった。マイケルの声の抑揚や彼の魂を感じた。これはマイケルにぴったりの曲になるはずだ」

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それからケリーは、マネージャーを通して“ダメもと”でマイケルに曲のデモを送ります。そして、返ってきた返事はまさかの「OK」。

ケリーは、初めてレコーディングでマイケルと対面したときのことをこのように綴っています。

「そしてマイケルが現れた。本物のマイケル・ジャクソンが立っていた。マイケルは少なくとも8フィート(約2.4メートル)はあるように見え、神の化身かと思った」

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初対面で戸惑う若きR・ケリーにマイケルは、「世界中の誰もがこの歌を歌うと思うよ」と称賛の言葉をかけ、抱擁をくれたそうです。

たとえ英語に堪能でなくとも、一聴すれば問答無用に心に響いてくる名曲『You Are Not Alone』。母の死という最も悲しい出来事を機に頭に降りてきた曲だと聞けば、その言語を超越したパワーにも納得ですね。

ちなみにR・ケリーは、マイケルの死後、自身のアルバムの中の「Bonus Track」で『You Are Not Alone』をカバー。さらに、ツアーの中で、「マイケルの死を聞いた時に浮かんだ」という曲を映像で披露しました。

『You Are Not Alone』と同じく、こちらも一聴するだけで心に深く響く1曲となっています。

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