記事提供:Techinsight

人工衛星、核ミサイル、爆撃機などの動きを24時間365日にわたり監視している「北アメリカ航空宇宙防衛司令部」。ここの職員たちはクリスマスイブまで大忙しだそうだ。そのわけは…!?

アメリカ合衆国とカナダがそれぞれの首相をトップとして共同で管理している“NORAD”こと「北アメリカ航空宇宙防衛司令部(以下NORAD)」。

きわめて重要な組織だが、実はクリスマスシーズンになると一般市民のために大きなサービスを展開している。サンタを乗せて空を飛ぶトナカイの追跡調査を長年にわたり真剣に行っているためだ。

人工衛星やミサイルの監視の片手間に始めたのかと思いきや、実は語るにふさわしい“きっかけ”があったようだ。

1955年のこと、コロラド州コロラドスプリングズの大手スーパーチェーン「Sears」が“サンタクロースの追跡調査”サービスを始めたが、その新聞広告に表示された電話番号に誤りがあった。

それはソビエト連邦(当時)からの核ミサイル攻撃を知らせる、「中央防衛航空軍基地(通称CONAD)」につながるきわめて重要なホットライン。

極度の緊張とともに受話器を取ったハリー・シャウプ大佐は「あなたの名は」と厳しい口調で応答すると、震えるような声で幼い子供が「サンタさんは今どこを飛んでいますか?」と問いかけたという。

一瞬にして体の力が抜けてしまった大佐だが、機転を利かせて「私はサンタクロースの国の妖精だよ。君は良い子にしているかな?レーダーによればサンタは今、北極から南方に向かっているそうだよ」などと回答して大きな話題になってしまった。

この一件で大きなイメージアップを遂げたCONADからそれはNORADに引き継がれ、クリスマスの市民向けサービス“NORAD Tracks Santa”として確立されてすでに60年。

今年も職員とボランティアが一体となって幼い子供たちからのメールや電話に対応している。「情報源は偵察衛星、イージス艦、サンタ・カメラネットワークなど」と説明も本格的だそうだ。

それにしてもハリー・シャウプ大佐らを非常に慌てさせたそのホットラインの番号は、非常に重要なもののわりにはME‐2‐6681と実にシンプル。その後に番号が変更されたことは言うまでもない。

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