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睡眠薬を過剰摂取すると死に至るでしょうか?理論的にはその通りです。でも実際には睡眠薬を致死量まで服用することは、ほぼ不可能。人が一口で飲める量には限界があり、致死量まで服用する前に眠りに落ちてしまいます。ただし常用量以上の睡眠薬を服用すれば、体に与えるダメージは大きいものとなります!

今回は睡眠薬を服用する量について、薬剤師に詳しい話を聞いてきました。

睡眠薬の過剰摂取による体へのダメージは?

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死に直結することはありませんが、睡眠薬の過剰摂取で、

・昏睡
・呼吸抑制
・血圧低下

などが起こります。

昏睡状態で病院に救急搬送された場合、睡眠薬を体から出す処置をされます。服用後4時間以内なら胃洗浄が行われます。これは非常に苦痛を伴う処置です。さらに睡眠薬を早く排泄させるために点滴をしたり、吸着剤や下剤を鼻腔から胃までチューブで注入します。

薬の過剰摂取をすると肝臓や腎臓に負担がかかるため、肝障害や腎障害が起きる可能性もあります。また、意識がもどっても頭痛や吐き気、手足の痺れなどいろいろな不調が続くことがあります。

残念なことではありますが、自殺願望などで睡眠薬の過剰摂取をする人もいます。しかし、現実から逃れ楽になるために睡眠薬の過剰摂取を試みても、死に至るケースはほとんどなく、後は病院のベットで目を覚ますことになるでしょう。

規制されている、睡眠薬などの処方量

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たとえ年末年始の休みや長期の海外渡航などの理由があっても、睡眠薬などの薬は、30日分以上の処方はできません。

中には、ドクターショッピングといって複数の医療機関を受診し複数の医療機関から睡眠薬の処方を受けていた…などという例もあります。しかし現在では、支払基金や国保連合会、医療機関、薬局が連携し、ドクターショッピングによる重複処方を防ぐようにしています。

また、精神抗不安薬、睡眠薬、抗うつ病薬、抗精神病薬に対する多剤投与規制も2014年度に新設されました。

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恵理先生からのアドバイス

ストレスの多い現代社会。ストレスや過度の疲労から不眠となることもありますね。睡眠薬を服用する時は医師の指示に従い、正しい用法・用量を守って服用してくださいね。

(監修:薬剤師 吉澤恵理先生)

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