記事提供:カラパイア

オーストラリアで面白い実験が行われた。Canonが企画し「デコイ(おとり)」とネーミングされたその実験は、

6人のプロのカメラマンに、マイクという名の同じ男性を、まったく別のプロフィールで紹介し、「彼らしさ」、「彼の内面」を引き出して撮影してもらうというものだ。

マイクは同じ服装で挑んだ。カメラマンの使う機材もみな同じ。違っているのは与えられた情報だけで、それらすべてが偽りである。さてどのような結果となったのだろう?

出典 YouTube

6人のカメラマンが撮影した写真と事前に知らされたマイクのプロフィールは以下の通り。

サイキッカー(超能力者)

自力で成功した大金持ち

元犯罪者

ライフセーバー

アルコール依存症を克服した人

漁師

我々も、そのプロフィールを知らされた後マイクの写真を見たら、まさにマイクがそうであるように見えてきたのではないだろうか?撮影後、6人のカメラマンたちはこの企画の意図を知らされ、そしてお互いに撮影した写真を見比べることとなる。

フィルター越しにマイクを撮影したカメラマンは、彼の本質や内面から出る「彼らしさ」より、確証バイアスによる「作られた彼」をより強化する形になってしまったようだ。

人はどんなに公正に人を見ようと思っても、事前に知りえた情報や、自分が見た世界だけでその人を判断してしまいがちだ。

いったんある決断をおこなってしまうと、その後にどんなに正しい情報を得ようと、それを認めようとはせず、自分を正当化するため有利なように解釈してしまう。

情報が洪水のように押し寄せてくる昨今、情報の取捨選択は非常に困難になっている。あの人はこういう人間とレッテルを貼ることは、一見情報が整理されたかのように見えるが、そう簡単に分類できるものではないのが人間である。

既成概念にとらわれず、情報に左右されず、その本質を見極めたいものだ。

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