記事提供:東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

社会的養護・児童養護の分野で、超大型のクラウドファンディングが始まりました。

赤ちゃんを虐待死から救う「赤ちゃん縁組」事業を立ち上げたい!

赤ちゃんの置き去りや虐待死を、残念ながらニュースで目にする機会が増えています。頻度にすればなんと、2週間に1人のペースだそうです。

(上記サイトより抜粋)

こうした「赤ちゃんの虐待死」でもっとも多いのは、0歳0ヶ月です。

予期せぬ妊娠で困り果て、出産するまで誰にも相談できず、生まれてきた子を殺めてしまう…そんな事態が頻発しています。

この不幸に対して何か、できることはあるのでしょうか?…あります!それが、「赤ちゃん縁組」です。

予期せぬ妊娠で、時期を逃して出産はもう免れない。

そうなったときに、生まれる前から赤ちゃんの行き先が決められていれば、母親にどれだけの安心感を与えられるでしょうか?

わが国で乳幼児の養子縁組を望む人々は、決して少なくありません。その二組を結びつけて、出産前から養子縁組を取り決めておく。子どもの名前なども養親夫妻がつけて、母親ともコミュニケーションをとっていく。

以前から紹介しておりますが、この方法は「愛知方式」と呼ばれ、愛知県の児童相談所で実践されており、すでに多くの成功事例を生み出し、たくさんの命を救っています。

過去記事:できない言い訳とやれる理由は、時に表裏一体。東京都は「新生児里親委託」に踏み出すか?

ところが日本の自治体・行政は、この方法に未だに極めて消極的です。生まれたばかりの乳幼児はまず、施設(乳児院)に措置されます。

その最たる理由として彼らが挙げる理由が

「障害や難病の有無を見極めるため」
「各々、最適な措置先を判断するのに時間がかかるため」

などですが、これは子どもたちの家庭を得る権利を侵害するとともに、実は予期せぬ妊娠で生まれた赤ちゃんの虐待死を見過ごすことにもなります。

現行の児童相談所のやり方でも勿論、妊娠期間中から相談を受け付けることにはなっています。

しかしながら、基本的に生まれた子どもは施設措置が前提のため、

「生まれたら、しかるべき乳児院に措置しましょう」

となるだけで、踏み込んだケアまで行うことができません。赤ちゃん養子縁組が選択肢にあれば、意思確認や養親候補との面談等々、その過程で必然的に母親にも手厚い支援が行われることになります。

育てられない子どもをどうにかしたい母親と、子どもが欲しい養親候補と、家庭を得ることができる乳幼児。

その三者すべてにとってプラスになり、生まれたばかりの子どもに向けられるかもしれない悪意から、未然に守ることができる可能性が、この「赤ちゃん縁組」なのです。

行政側にこの制度の導入を提言し続けるのはもちろん重要なのですが、もう一つの実現ルートが存在します。それが、民間サイドからの突き上げです。

過日に海外視察を行った各国でも、社会的養護・児童養護を担うプレイヤーとして、民間の事業団体が非常に大きな役割を果たしていました

その比率はなんと、半分にも及ぶ国もあります。

ドイツ・オランダ・イギリスに共通していた、社会的養護・児童養護の見習うべき点まとめ

ところがわが国では、民間事業者を活用する仕組みがありません。

細々と活動している現行の養子縁組あっせん団体には一切の補助がないどころか、行政は非常に警戒し、監視の目を強く光らせている状態です。

これはお互いにとって、極めて不幸な状態と言えます。

「民間のやる養子あっせんなんて、信用出来ない」という偏見を突き崩し、成功例を積み重ねて、行政と民間の連携・新たな制度の構築を目指す必要があります。

以上、長々と述べてきましたが、まさに上記のようなスキームを取ろうとしているのが、今回ご紹介しているクラウドファンディングなのです。

私はもちろん政治家として、行政サイドに政策提言を続けますが、車輪の両輪としてこうした民間の動きが出ることは心から歓迎し、また微力ながら応援したいと考えています。

これは子どもの命を救うためだけに留まらず、これまでわが国で連綿と続いてきた

行政=監視する側
民間=監視される側

という、不幸な枠組みをぶち壊す可能性になるとも思っています。

膨れ上がる福祉・社会保障を行政だけで担うことはもはや不可能で、この国には新たな仕組みと連携が必要です。

こちらのクラウドファンディング、目標金額なんと2500万円という大規模な挑戦です。

達成するためには、一人でも多くの皆さまのお力が必要になります。

私のこれまでの社会的養護・児童養護の記事をお読みいただき、共感してくださった皆さまには、ぜひともご支援の検討をいただけますと幸いです。

再掲載:赤ちゃんを虐待死から救う「赤ちゃん縁組」事業を立ち上げたい!

それでは、また明日。

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