お正月休みに、毎年のようにニュースで報道されるのが、山岳事故です。

事故に遭うことなく、無事に帰ってくることができればいいのですが、万が一、雪山で遭難して低体温になった時にはどのように対処すればよいのでしょうか?どのようなことに気をつければよいのでしょうか?

まとめてみました。

①ふるえが出たら、即対処!!

深部体温が35℃以下に低下した状態を低体温症と言います。

35℃~32℃を軽度低体温、32℃~28℃を中等度低体温、28℃以下を高度低体温と呼んでいます。

ふるえは35.5℃あたりから出始めます。
ふるえが出てきたら、体への警告サインです。
即、対処しましょう。

まずは隔離

ふるえていたら、まず冷たい物から離します。体を冷たいものと接触させないことが大切です。

地面には敷物を敷き、風をよけます。
塗れた衣服は脱ぎます。着替えがなければ毛布にくるまる、新聞紙やごみ袋を巻き付ける、それらもなければ裸で抱き合うなど、とにかく、濡れた物を着ていてはダメです。


カロリー補充

体温を少しでも上げるために、エネルギーを取りましょう。
食べるものがあれば、食べることです。

水分補給

体温が下がると利尿作用が働いたり、水分バランスが崩れて脱水しやすくなります。
温かいものでなくても良いので、水分を取ることが大切です。

保温、加湿

出来るだけ厚着をすることが、大切です。

特に、顔、首、頭から熱は逃げやすいので、帽子やマフラーで首から上を保温するようにしましょう。

ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽ代わりにしたり、脇の下や股の付け根、首回りなど脈が触れる部分を温めるとベターです。

②ふるえが治まっても油断しない。

軽度の低体温症のばあいは、ふるえがおきますが、中等度の低体温症になるとふるえが消えます。
そして高度の低体温症では筋肉が硬直してきます。

ふるえが治まったからと言って、良くなったとは限らないということを覚えておいてください。

悪化のサイン

次のようなときは、悪化のサインです。119番救急要請の必要があります。

*つじつまの合わないことを言う。
*何を聞いても単一な応答になる。例えば「大丈夫」しか言わなくなる、など。
*体は冷たいままなのに、震えが止まっている

その他、119番救急要請すべき時

*けが人がいる
*糖尿病や高血圧など持病を持っている人がいる
*子供や高齢者がいる

まとめ

★ふるえだしたら、即対処すること。

★軽度の低体温症の時はふるえるが、中等度に悪化するとふるえは止まるということを知っておこう!

★濡れている服は、早く脱ぐこと!

★つじつまの合わないことを話したり、応答が単一になったら要注意、救急要請を!

★けが人や持病のある人、子どもや高齢やがいる場合は、救急要請。

起こって欲しくない、山岳事故ですが、もしも万が一起こってしまった場合は、落ち着いて冷静に行動しましょう。

そして、この記事に書いていることを思い出して頂ければ、と思います。

お正月休みに登山を計画している方は、どうぞ楽しんできてください。
くれぐれも無理のないようにしてくださいね。

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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