これは私の友人である韓国人のジスさんから聞いた話です。とても良い話だったので紹介させて下さい。

大都市東京での留学生活

数年前、まだ20代前半だった彼女は、フラワーデザイナーとしての技術と知識を学ぶため、予てからの憧れであった日本へ留学に来ていました!

いつも笑顔で活発な彼女ですが、初めは右も左もわからない外国での生活や立ちはだかる言葉の壁に苦労をしたそうです。

彼女はまず、日本での生活に慣れるためにワーキングホリデービザを取得。忙しくも実りある日々を懸命に過ごしていました。

毎日持ち歩くカバンの中は、午前中に通う日本語学校の教科書、午後から働くファーストフード店の仕事ノート、そして大好きなフラワーアレンジメントの本でいつもパンパンに溢れていたそうです。

それはまさに彼女の夢と希望が詰まったカバン!

思わぬ大失敗

ある日のこと。日本で出会った、気の置けない仲間達と楽しい時間を過ごす彼女。日々の緊張感から束の間解放され、ついついお酒を飲み過ぎてしまったそうです。楽しい時間は過ぎて行き、いつの間にか眠ってしまいました。

朝方になり、ハッと目覚めたジスさん。周囲を見渡し、自分が自宅のベッドに横たわっていたのを確認した時は、ホッと一安心をしたそうです。


しかし…
次の瞬間!

彼女の頭は真っ白に…。

まさか!?嘘でしょ?カバンが見当たらない!!

なんと!!部屋中どこをどう探してみても、毎日持ち歩いているあの大切なカバンが無いんです!

カ・バ・ン・が無い!!!!???

一気に大パニックに陥りました。中にはクレジットカードや生活費も入った財布、そしてパスポートまで!外国人でなくとも失くしたら真っ青になってしまう貴重品の全てが入っていたのですから……それはそれは、どんなに驚いたことでしょう。

唯一手元にあった携帯電話を握りしめ、震える指で友人に助けを求めました。自分の不注意とは言え、異国の地での出来事。どれほどの不安が襲ったことでしょうか。

友人と共に交番へ走る!

駆け込むように訪れた日本の交番。とてつもない緊張と不安です。彼女はまだまだ語幹の少ない日本語で必死に事情を説明したそうです。

同時に、これからしなければいけない様々な手続きのこと。失ったお金やパスポート、大切な教科書の数々が頭の中を巡ります。

夢を追って来た地で自分を奮い立たせながら乗り越えて来た日々も今日をきっかけに一気に終わってしまうかもしれない。そんな考えが頭から離れなかったそうです。

しかし、彼女の目の前に現れたのは!?

絶望している彼女の前にあらわれたのは、なんと見慣れたカバン!その瞬間、大袈裟では無く、驚きで震えたそうです!

そしてジスさんはカバンの中に入っていた一通のメモ書きを見つけます。

《鞄は拾った時からそのままの状態で届けました。中身を確認して何も紛失していないことを願います。一緒に入っていた日本語の教科書を見てあなたが外国人だと知りました。異国で学ぶことは大変だと思いますが諦めずに最後まで頑張って下さいね!》

それは拾い主からの温かなメッセージ

戻ってくるとも思わなかったカバンが中身もそのまま目の前に現れた上に、拾い主からの温かな優しさを感じた彼女は、涙を止めることが出来なかったそうです。

緊張と不安の中で過ごす外国生活では、苦しいことは何倍も辛く、嬉しいことは何倍もの感動になり大きな支えになります。

この後、無事に留学生活を終えて自国に帰った彼女は、夢であった自分のフラワーショップをオープンさせ、大活躍をしています!

そしてこの時の経験を、留学生活が終わり数年経った今でも語り続けています!

誰かがジスさんにしてくれた親切が、こうして日本の印象を良くし続ける。なんだか胸が熱くなりました。

私もこの拾い主さんのように、親切な気持ちを忘れずにいたいです。

このエピソードを通して、皆さんの心にも小さな温もりが届きますように!

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大手化粧品メーカーにて8年間勤めた後、韓国へ留学、現在は北京で中国語を勉強中。
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