『既読って命より大事?』強烈なコピーを生んだのは中学生

車の運転中にスマホを操作していると目の前には…そんな恐ろしい光景が目に浮かぶ、強烈な気づきをもたらすコピーが書かれたこのポスター。実は中学2年生の生徒が描き、「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」に応募されたものです。スマホ時代の新たな事故原因を、印象的なコピーで追及したこの作品は審査員の間で高い評価を得ました。

この他にも「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」の応募作品には、大人の心を打つ名ポスターがたくさんありました。今回はその一部をご紹介します。

「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」って?

「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」とは、JA共済が主催し、その名の通り全国の小中学生から交通安全に対する想いを社会に訴えることを目的としたポスターを募集しているコンテストです。

今年で44年目と歴史も長く、毎年約16万点もの作品が応募されているこのコンクール。Spotlight読者の中にも応募した経験のある方がいるのではないでしょうか。

それでは、時代背景とともに過去の作品を振り返ってみましょう。

ここ数年は“ながらスマホ”の危険性を訴えるものが多く…

昨年実施された「第43回 全国JA共済 小・中学生交通安全ポスターコンクール」では、冒頭で紹介した『既読って命より大事?』をはじめ、スマートフォンの使用マナー」を訴えるポスターが全体の14.6%を占めました。

この“スマートフォンの使用マナー”ですが、特に多いのはながらスマホ」に警鐘を鳴らしたもの。ドライバー・自転車・歩行者の全ての利用者に対し、様々なコピーと絵柄で危険性を訴える作品が目立ちました。

応募作品には、社会の動きが色濃く反映

第43回だけではなく、それまでの過去の作品にもその時々の時代背景が色濃く反映されています。

おしゃれより安全第一。運転時のファッションにも忠告

こちらは第33回(2004年)に応募されたポスター。当時流行したヒールの高い靴やサンダルの危険性など、運転時のファッションに言及した作品が目立ち、審査員は小中学生の鋭い観察眼に驚かされました。

福岡の飲酒運転事故を忘れるな。小中学生にも広がる想い

2006年8月、福岡県で3人の子どもの命が失われることとなった飲酒運転事故が発生。その事故をきっかけに道路交通法も改正され、飲酒運転に対する国民の目はそれまで以上に厳しくなりました。

そんな背景もあってか、第36回(2007年)には「飲酒運転禁止」に関するポスターが急増。

全体の10.8%を占め、この年の最も多いテーマとなったのです。

子どもたちにも身近な話題。シートベルトの着用義務化

2008年6月に改正道路交通法が施行され、後部座席のシートベルト着用が義務付けられました。そうした社会の動きに子どもたちは敏感に反応し、第37回(2008年)の交通安全ポスターでは「シートベルト・チャイルドシート着用」に関する作品が23.0%と、最も多く見られました。その中でも特に「後部座席のシートベルト着用」を訴える内容が多くなっていることから、後部座席に座る機会が多い子どもたちにとっては、より身近なテーマだったことがうかがえます。

健康的なのはいいけれど…若者の自転車マナーに警鐘

第38回(2009年)頃より増えたのが、「自転車の乗り方・マナー」をテーマにしたポスターです。健康志向や環境への配慮から、特に若い世代の間でブームとなった自転車ですが、その人気にともない歩行者との接触事故が10年間で約4.5倍に増加しました。

44回目の今年、最も多かったテーマは…

2015年も「スマートフォンの使用マナー」を訴えるポスターが全体の15.7%を占め、3年連続で訴求テーマのトップとなりました。

ドライバーに向けたポスターだけではなく、歩行者や自転車にもマナー向上を呼びかける作品が数多く描かれていました。

特に、中学生の作品では構成比率28.1%を占め、9.6%と2番目に多かった「交通ルールの遵守」を呼びかけるポスターに対して、約3倍の差を示しており関心の高さがうかがえます。

社会の流れを敏感に反映する「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」。子どもたちの瞳は時代をうつす鏡なのかもしれません。子どもたちの訴えをしっかり受け止め、わたしたちも交通安全に対する意識を改めて高めていきたいですね。

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