記事提供:Techinsight

中国に次いで世界第2位のアパレル輸出国であるバングラデシュ。その輸出額は年間250億ドル(約3兆円)にも上るというが、国の経済を支えているのは過酷な環境で働く子供たちであった。

英メディア『dailymail.co.uk』がダッカ近郊のある縫製工場の様子を詳細に報じ、世界に衝撃を与えている。

アジア最貧国の一つとも言われ人口密度の高い国としても知られるバングラデシュにとって、アパレル産業は国の経済の要である。

輸出先の60パーセントが西欧、23パーセントが北米で、有名アパレルブランドの進出も著しいが、安全基準を満たさない下請け工場の存在も長年指摘されてきた。

小さな町の一角で工場専用の建物を持たず、電気系統や防火対策など安全上に問題がある企業も多数あるなか、

2013年にダッカ近郊で死者1100人以上を出した縫製工場ビル「ラナ・プラザ」崩壊事故以後、建築基準が徹底され急速に改善されつつあると言われている。

しかしながら、メキシコ出身の写真家、クラウディオ・モンテサーノ・カシージャス(Claudio Montesano Casillas)さんが、旧市街(オールドダッカ)を観光した際に迷い込んだというKeraniganjの路地には、

明らかに違法な縫製工場がひしめきあい、汚染水が川に垂れ流しにされていた。

こちらの画像には、縫製工場の狭い部屋で寝泊りしながら働く子供たちの姿が写し出されている。

出来上がった服にタグをつけたり、生地を染めたり、ミシンの修理をしたりと、どんな作業でもこなすという子供たちは、学校にも行かず1週間のうち休みは半日だけだ。

日給は約40円で明け方から夜遅くまで働く。この業界の初任給が5,300タカ(約8,200円)とされるなか、この工場の労働者の月給は800タカ(約1,200円)、どんなに頑張っても1,950タカ(約3,000円)程だという。

子供たちはよりよい生活を夢見て地方からやってくるが、工場から外出することはほとんどないのであろう。

仕事が終わると工場の敷地内でシャワーを浴び、食事をして眠る。工場とはいっても電気配線がむき出しで並び、非常口や消火器も設置されていない劣悪な状態だ。

ユニセフは、バングラデシュの10歳から14歳の児童労働は100万人と公表しているが、近年は低年齢化が進み、その数を把握しきれていないのが現状だ。

またバングラデシュ政府は縫製工場の80パーセントは安全基準を満たしており違法な工場は閉鎖するなど体制を強化しているというが、過剰な人口や貧困など根底にある問題を解決しない限り子供たちの過酷な労働に終わりはない。

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