先日、とある講演会で聞いた体験談にとても胸が熱くなったのでご紹介します。その体験談は「私の子は自閉症スペクトラムと診断されました」という言葉から始まりました。

自閉症スペクトラムとは

重い自閉症からアスペルガー症候群まで、広汎性発達障害を連続的にとらえた概念の名称。

出典 https://kotobank.jp

ASD(自閉症スペクトラム障害)の人には、「社会で必要な3つの能力」に問題がある場合が多いといわれています。社会で必要な3つの能力とは、以下の3つを指します。
コミュニケーション力:会話を通して意思を伝える能力
想像力:他人の心を想像する能力
社会性:他人と関係をつくる能力

出典 http://donguri-clinic.com

ちょっとおかしいな…とは思っていた

「1歳半くらいから、何かおかしいな…と感じ始めました。目が合わない、言葉を発しない、でもそんなことない大丈夫と思いたい気持ち、不安の末の通院でした。」「病名が明らかになってから昼間は子どもの笑顔を見て可愛いと思えても夜になると『どうしてうちの子が』『なんで私が』と涙が止まらない日々が続きました」「どうしても周囲の子と比べてしまって、出来ないことばかりに目がいってしまう日々」

「3歳になった我が子に…ママって呼ばれたことは…まだ1度もありません」

言葉に詰まりながら彼女が言ったこの一言に涙が溢れました。それは母としてとてもとても辛いことのような気がしたからです。

それでも前を向いて生きていく

でも彼女は最後に笑顔でこんな風に言いました。
「今でも不安はたくさんあります。涙することもあります。けれど、目の前にいる我が子はママとは言わないけれど名前を呼ぶと振り返ってくれるようになりました。『ママは?』と聞くと私の方を指さしたり見たりしてくれるようになりました。その成長が可愛くて嬉しくて幸せで仕方ないのです。私も我が子と教室に通いながら前を向くことが出来るようになってきました。これからも家族みんなで愛する我が子と前を向き共に生きていきます!」と。

当たり前になるということ

私は、毎日3人の子どもたちに「ママママ!」と呼ばれる日々を送っています。正直「もう!そんなに呼ばないでよ!」と思うことだって何度もあります。でもこの講演を聞いて子どもたちが、初めて「ママ」と呼んでくれた日のことを思い出しました。飛び上がるほど驚いて嬉しくて涙が出るほど感動して「もう1回言ってもう1回言って」と抱きしめたあの日。

でもいつの間にかそれは「当たり前」になってしまいました。それは仕方のないことだと思っています。でもその「当たり前」が実はとても幸せなことであるということ、誰かにとっては奇跡のようなことかもしれないということ。子どもの行動や発言の1つ1つにキラキラした胸が熱くなるような「初めて」があったということ。

私は見逃してきたかもしれない「初めて」の数々を、今回講演をしてくれた彼女は決して見逃さないのだろうなと感じました。彼女のようになりたいと思いました。

この講演内容を毎日のように思い出している私です。それだけで彼女のように今日も前を向いて頑張ろうと思えるし、今日も目の前にある「当たり前」が昨日よりも新鮮で幸せに感じられる気がするのです。

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5歳(男)、4歳(女)、1歳(男)の3人の子ども達の育児に奮闘中の主婦です!
母になって、日々思うこと、感じることを書き綴っていけたらいいなぁと思っています♡

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