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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
今や多くの人が意識している恐ろしい病気、がん。そもそも、がんになるのはどうしてなのでしょうか? そしてなぜ再発してしまうのでしょうか?

今回は、がんの基本的な仕組みや予防法について、医師に詳しい話を聞いてきました。

そもそも「がん」ってどういう病気?

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【がんの仕組み】
がんとは、悪性新生物(悪性腫瘍)といわれるものです。細胞は遺伝子の情報によって作られ、死滅し、再生することを繰り返しています。

しかし遺伝子に傷がつき、一部に異常な細胞ができることがあります。通常修復する仕組みがありますが、なんらかの要因でその修復ができなかった場合、異常な細胞が増殖していきます。

やがてその異常な細胞が塊になり、周囲に広がりやすくなってきます。その状態が続くと、がん化された細胞が血管などにも入り込み、全身に広がっていきます。

【がんの特徴】
1. 自律性増殖
がん細胞は正常な新陳代謝をするのではなく増殖を続け、止まることがない。

2. 浸潤と転移
周囲にしみ出るように広がり(浸潤)、体のあちこちに飛び火(転移)することで次から次へと新しいがん組織を作る。

3. 悪液質(あくえきしつ)
がん組織は、他の正常組織が摂取しようとする栄養を奪うので、体を衰弱させる。

がんが再発するのはどうして?

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がんが再発するとき、主に以下3つの状態があります。

1. 取りきれていなかった場合
手術など、治療がある程度うまく行っているように見えても、手術で取りきれなかった見えないくらいの小さながんが残っていて、再び現れる。

2. 縮小していたがんが大きくなる場合
抗がん剤や放射線治療で縮小したがんが、再び大きくなってしまう。

3. 転移する場合
別の場所で転移としてがんが見つかる。

初めの治療でがんが完全に取り除かれていれば再発しません。しかし実際には、手術したがんが発見された当初から、目に見えない転移があるといわれています。手術で、目に見えるがんを全て切除できたとしても、目に見えないがん細胞が、他の器官に転移している可能性はゼロではないのです。

ですから、がんが発見された時点で、再発は決してまれな事ではないといえます。再発や転移を防ぐ目的で、抗がん剤が使われることが多くあります。

がんの発生・再発を避けるには

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がんの大元であるといえる「遺伝情報に傷がつくこと」は、喫煙や生活習慣などが大きく関係するといわれています。そのため、生活習慣を見直すことで、がんになりにくいようにすることは、ある程度できるのではないでしょうか。また正しい情報でがんを知ることも大切です。

【がんにならないための生活習慣】
・たばこは吸わない。他人の煙もできるだけ避ける
・お酒はほどほどにする
・バランスのとれた食生活を意識し、野菜・果物不足に注意する
・塩辛い食品は控えめにする
・適度に運動し、適切な体重を維持する
・ウイルスや細菌の感染予防をし、感染したら治療する
・定期的ながん検診を受け、体の異常に気がついたらすぐに受診する

【医師からのアドバイス】

がんの発生と再発は、私たちの生命維持(細胞の再生のくりかえし)の機能と密接に関わっています。規則正しい生活で、がんの発生や再発を少しでも抑制できる環境を整えていく事が大切です。

(監修:Doctors Me 医師)

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