生まれてきた子どもが、自分の子どもではなかったら…?

女性の場合、我が子は自分のお腹からやってくるわけですから、疑う余地もありませんが…男性の場合は「DNAの不一致」という結果が出たら、多くの方が妻の不貞を疑うでしょう。

実際に、夫以外の男性との間に出来た子どもを、夫との子どもとして育てている割合は予想以上に多いのです。

雑誌「婦人公論」編集長の三木哲男さんによると…

子どもの4人に1人は、夫との子どもではない!

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ある医療関係者によれば、遺伝子検査をすると、4人に1人は夫の子ではないというから驚きだ。にわかには信じがたいが、本当に聞いた話である。

出典 http://president.jp

なんと25%は、夫の子どもではないのだそうです。子どもにとっても、何より男性にとっては言葉を失う結果ですよね…。

不貞行為の末にDNA不一致、というのは当たり前のことですが、不貞行為をせずとも突然変異によってDNAの不一致が起こることをご存知でしょうか?

70万人に1人の確率で存在する「キメラ遺伝子」とは?

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2つの違った遺伝子、または2つの違った遺伝子の一部が融合した遺伝子です。白血病などのがん遺伝子に多くみられます。

出典 http://search.gan-guide.jp

通常、遺伝子は1つですが、このキメラ遺伝子というのは2つの遺伝子を持っている、または2つの遺伝子が融合した状態を言います。

なぜこんなことが起きるのかというと…

本来双子で生まれるはずの受精卵が早い段階で合体してしまったり、双子の血液を作る細胞がもう片方に混ざりこんでしまう

出典 http://volcanictrends.seesaa.net

生々しい表現になってしまいますが、当初双子として生まれる予定だったが、胎内でもう1人を吸収してしまうことが原因と言われています。

通常、異なる遺伝子に対しては体が拒否反応を起こすのですが、早期であれば双方が自分の遺伝子として認識するため、拒否が起きません。

しかし、遅い段階であれば通常1つとされる器官が、2つになって生まれてくるということもあるのだそうです。

このように先天的に2つのDNAを持って生まれている人の場合、DNA鑑定の際に採取された遺伝子ではなく、体内のもう1つの遺伝子を子どもが受け継いでいる可能性があるので、鑑定の結果DNAが一致しないという結果が出ることがあるのです。これは、男性でも女性でも可能性があります。

実際にDNA鑑定で親子関係が立証されず、詳しく調べてみたらキメラ遺伝子の保有者だったという方の話をご覧下さい。

「母子関係がない」と言われた女性のケース

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キメラ遺伝子によるDNAの不一致は男性の場合だけ、とは限りません。

自ら出産している女性の場合も、キメラ遺伝子によるDNA不一致のケースがありました。

2人の息子を連れて離婚し、公的な生活保護を申請した。

親子関係を証明するためには血液型だけでなく、DNA鑑定を行った。その結果はなんと母子関係はないとの判定。さらに体外受精の事実を偽って申請した疑義がありということで、逆に偽証罪で告訴され、親権も認められないという始末に。サンプルのすり替えや汚染などの単純ミスではないことは勿論確認の上だった。

最新の科学でも事実の証明が出来ないことなど信じがたい。Jさんは必死だった。やっと見つけた弁護士には、第3子の出産に立会いを求めた上、直ちに新生児はDNA検査。しかし、ここでも”母子関係にはない”との鑑定結果で、裁判所は逆に疑惑を深めた。これが法律上の限界。

しかし、弁護士の見つけた腎臓移植の医学情報から、通常のDNA鑑定でも完璧でないケースがあると知った。

そこで鑑定試料を身体の異なる十数カ所から採取し、精密鑑定をすることに。その結果、子宮から採取したサンプルのみJさん母子のDNAは一致し、他は不一致だった。かくて、”遺伝子のキメラ”がありうる事、さらにJさんがまさにその実例であることがわかって、ようやく、疑惑は晴れたたという。

出典 http://blogs.yahoo.co.jp

DNA鑑定をするためのサンプルとして一般的なのは、口腔内粘膜です。前述のとおり、キメラ遺伝子を持つ人の中には本来1つしか持っていない器官を、2つ持って生まれてくることもあります。

そのため、身体のあらゆる部分をサンプルとして精密鑑定した結果、子宮から採取したサンプルが一致したのです。

実際に出産している母親であっても、キメラ遺伝子を保有していると鑑定結果に差異が生まれますので、サンプル採取部位を多くしたDNA鑑定をすることで精度が上がるとも言えますね。

※生まれた赤ちゃん自身がキメラ遺伝子を保有している可能性も(双子のきょうだいを吸収)ありますので、追記しておきます。

ところで、「双子だったのに生まれてきたのは1人だった」という人は意外といらっしゃるようで、Twitterでもこんな声が聞かれました。

Twitterの声

実際にキメラ遺伝子の保有者かどうか、というのは検査をしてみなければわかりませんが、遺伝子医学が発達した現代においては調べるとここまで分かるんだな、ということに驚きを隠せません。

DNA鑑定をする機会は極めて少ないとは思いますが、ご参考までに…。

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