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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
男性には男性特有の、女性には女性特有の「がん」があります。外陰がんも女性特有のがんです。「外陰がん」について、耳慣れない方が多いと思います。それだけに女性は、どのような症状があるのか、どのような治療法があるのか知っておきたいですね。

今回は、外陰がんについて、医師に詳しい話を聞いてきました。

外陰がんって何?

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外陰部とは膣の外側を指し、大陰唇、小陰唇、会陰、陰核などを総称して言います。この外陰部にできるがんを総称して外陰がんと言い、膣の中に出来れば膣がん、膣の外(=外陰部)にできれば外陰がんとなります。

60~70代で発症が多いといわれていますが、最近では40歳代の若い年齢でも増えているといわれています。なお、外陰がんは増殖がとても遅く、通常は発生するまでに何年もかかる、といわれています。

原因や症状は?

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外陰がんは比較的まれな病気のため、原因やリスクについてはまだはっきりとはわかっていません。現在、最も有力だと考えられているのが、子宮頸がんの原因ウイルスとして最近注目を集めているHPV(ヒトパピローマウイルス)と呼ばれるウイルスの感染です。これは子宮頸がんだけでなく、外陰がんの発生リスクも高めるといわれています。

また、HPVの感染以外にも、外陰部に起きる感染や炎症なども外陰がんのリスクを高めるといわれています。これらの症状は自分では判断できないので、何か外陰部に異常を感じた場合には早めに産婦人科や皮膚科を受診するようにしましょう。

自覚症状としては

・外陰部にしこりや潰瘍ができる
・外陰部の皮膚の色の変化
・外陰部の痒みや痛み
・月経周期と無関係に出血が起きる
などです。

このような症状が見られた場合には、外陰がんではなくてもなんらかの病気が隠れている可能性があるので、早めに病院で相談しましょう。

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検査や治療はどのように行われるの?

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【検査】
視診と呼ばれるもので、実際に医師の目で見て外陰に疑わしい病変がないかを確認します。もし、ここで、何か疑わしいしこりや潰瘍などの病変が見られた場合には、生検を行います。生検とは細い針で組織の一部を取り、顕微鏡でがん細胞がないか確認する検査です。生検を行う場合は局所麻酔をし、短時間で終わる検査なので、体の負担はありません。

外陰がんは転移することもあり、もし生検で外陰がんと確定診断された場合には、他に転移がないか、CTやMRIなどで追加の検査が行われることが一般的です。

【治療方法】
体の外にがんができるため、手術によって切除する方法が一般的です。リンパ節転移がある場合にはリンパ節や骨盤内の他の組織(子宮や膀胱など)を取り除く場合もあります。

また、外科手術の後には、根治を目指して化学療法(抗がん剤による治療)や放射線療法を併せて行う場合もあります。

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【医師からのアドバイス】

外陰がんも他のがんと同様に早期発見・早期治療を行えば治すことができます。早期であれば検査や治療の負担も少なくてすみます。自分の陰部を見せることには病院であっても抵抗があるかもしれませんが、少しでも何か異常を感じたら、手遅れになる前に早めに医療機関を受診しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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