記事提供:長谷川豊 公式ブログ

ありがたい話だ。

フリーになって2年半。6冊目となる拙著「報道ステーションは正義か不実か」が、売れているらしい。

現在はアマゾンでもメディア関係の本として売り上げ1位となっているが、店頭にも並び始めている。まだ読まれていない方はぜひ、一度手に取っていただきたいと思う。

今年は、年初から「メディアの在り方」「メディアリテラシー」について様々に考えさせられることが多い一年だったように思う。

報道ステーションのよく分からないコメンテーターの暴走事件に始まり、安保法案の左翼メディアによる一方的な決め付け報道。

そして、それに煽られた世論調査が次第に落ち着きを取り戻し、現在は逆に政権支持者が増えていっているという現実。

大阪では住民を大きく巻き込んで行われた都構想の住民投票が一度は否決され、半年後に圧倒的な多数で「もう一度やり直せ」という民意が示される…。

正直言って、面白い1年だった。なので、今年報道された様々な現象や事実をもとに、メディアの裏側を自身の知っている事実や取材内容をもとに紐解いていった。

現在、テレビレギュラーが週7本。書いているコラムが月に30本近い関係上、本を新たに作るのはかなり至難の業だったが、これだけ反響をいただけるのであれば、書いてよかったと心から思う。

皆さんのメディアリテラシーの力を養う、一助になれれば幸いだ。

さて、本日の朝刊各紙、全紙1面トップだが、軽減税率が大きく適用されることになった。

私は以前から申し上げている通りで、軽減税率は実際にアメリカ生活を送る上で、もっとも「納得でき」「理解しやすい」税金のシステムだったことから、今回の決定を心から歓迎したい。いい一歩になるものと思っている。

一点言えることは、誤解しない方がいいこととして「軽減税率」という税制システムがある、と思わない方がいいってことだ。

何言ってるか分からないと思うが、「消費税」という税金のシステムを日本は導入しているが、これだと、本当に買えば買うほどに税金がかかってくるシステムとなる。

金を使えば、全部自動的に一律で税金がかかるのだが…「軽減税率」を組み込めば

「消費税」+「軽減税率」

という新しいシステムになる、というイメージだと思ってほしい。そう。私がアメリカで言っていたのは…

「これって『ゼイタク税』だよね」

という言葉なのだが、まさにそういうイメージになる。

今までは、金持ちも貧乏人もとにかく一律の税金だった。外食は控えている、質素な食材を買ってきて、

家でコマメに食事を作り…最低限でもいいので家族団らんでお食事を食べましょう…的な人たちにとっては、軽減税率は本当に助かるしありがたいシステムだった。

私はイギリスやアメリカニューヨークのように、これから消費税をかなりしっかりとした金額に上げていくべきだと考えている。

具体的には、私は、日本の消費税は25%くらいまで上げるべきだと思っている人間だが、これらのことも軽減税率を導入することで非常に国民の理解が得られやすくなる。

ちろん、食品以外の色んなものに軽減税率の幅を広げた方がいいと思うが…それはおいおいだろう。

今の日本は…「金持ちの大人が高級車ベンツを購入」しても…「貧しい家庭の子供が、なけなしのお菓子を買おうと30円のポテトチップスを自分のおこづかいで購入」しても…一律で消費税8%が課税される。

これは一見するととても公平ともいえるのだが、はっきり言って年収10億円の金持ちのベンツの代金と、貧困層の子供が支払う30円とでは、圧倒的に子供の30円の方が負担がでかすぎる。

しかし、軽減税率を導入すれば、「消費税」という概念がなくなる。私の住んでいたニューヨークで言えば、

「つつましやかに過ごしますよ~」
「質素な暮らしだけを心掛けているんです~」

という人間は、取られている税金が圧倒的に安いのだ。事実、赴任当初はとても生活が苦しい時期があったが、日本よりもはるかに「最低生活レベルにかかる経費」が安いので、十分な生活が出来た。

しかし、少し金をためることができて、家族で外食しよう、ちょっとこじゃれたレストランで素敵なディナーでも…と考えると、

もんのすごい税金が取られた!

この金額は日本よりも圧倒的に高く、相当な金額になるのだが…でも、納得できるのだ。だって、金を使ってもいいから外食に行っているのだから。

自分は座っているだけで楽しているのに、おいしい食事を持ってきてもらえるのだから。なので、その時は原価の1.5倍ほどの金額を取られたが、納得してお金を支払っていた。

私の印象としては、消費税(というか付加価値税)に軽減税率を加えることによって

贅沢するなら高い税金を支払え

というシステムに見えた。と、言うかそういうシステムだった。なので、とても納得できた。税金の支払いも慣れれば全然煩雑でもなかった。

議員さんたちや金持ち軍団は、全くわからないだろうが、私はニュースキャスターをするために毎週金曜日は大阪に入り、そのまま奈良の実家に泊まっている。

要は毎週、奈良市で寝泊まりしているのだが…地方の疲弊や、日本全体における貧困層の拡大は、東京に住んでいるだけの連中には、ちょっと理解できない範囲に広がりつつあると実感している。

私は創価学会員ではないが、今回の軽減税率に関する話し合いに関しては、全面的に公明党を支持する。

日本に「経済的弱者」は存在する。いや、弱者は加速度的に増えてきている。彼らのためには軽減税率の導入はとても納得できるものだ。これは実際に使っていた体験談として言うものだ。方向性は正しい。

安倍総理も、大きく譲歩したようだが、正確な判断だったと思う。軽減税率の導入、歓迎したい。

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