この季節、アメリカでは各ショッピングモールで子供達がサンタクロースと写真を撮る特設スタジオが出来ます。親としては子供が小さいほど記念の写真を撮りたいのですが、赤ちゃん達はサンタが怖くて泣いてしまったり、長蛇の列で待ちくたびれて眠ってしまったり。先日も熟睡してどうしても起きない赤ちゃんを、自分も一緒に眠り込んでしまったポーズをして素敵な写真に仕上げたサンタクロースが話題になりました。

2歳になるライランド君も、お母さんに連れられてサンタと写真を撮りに行きました

ライランド君はてんかん症候群で、1日に1回から6回、日によってはもっと頻繁に痙攣(けいれん)を起こします。この日はサンタランドが特別に障がい児のために設けた日で、なるべく混んでいない静かな時間帯を選んで行ったのですが、ライランド君はサンタの見ている前で発作を起こしてしまいました。

痙攣がおさまった時は疲れ切っていました。それでもどうしてもサンタさんに会いたくて、ママが膝の上に座らせてくれましたが、疲れで目が開けていられず、眠り込んでしまったそうです。

サンタはライランド君を包み込むように抱きかかえ、しばらく穏やかな小さい声でいろんな話をしてくれたあと、一緒に眠り込んだポーズをして写真を撮りました。

激しい痙攣を起こした後とも思えない、いかにもクリスマスらしい光景に感動したお母さんがFacebookにアップした写真にたくさんのコメントがつきました。なかでも特に心動かされるのは、同じような経験がある方達からのメッセージです。

*私の娘も激しい痙攣を起こす病気でした。2年前にサンタと写真を撮りに行った時、息子がサンタに娘のことを話したんです。するとサンタは息子に、娘のためにお祈りをしてあげるよう言いました。2人がサンタに抱かれて撮影をしているあいだずっと息子はお祈りをしていたんです。
その娘は去年亡くなりましたが、モールでサンタを見るたびに涙が出てきます。あれは本当に素晴らしいひと時でした。もしかしたら同じサンタかもしれませんね。

*感動という言葉では足りないぐらいです。私の37歳になる息子もてんかん症で痙攣を起こします。そして今でもサンタが大好きです。

*まだまだ世の中はよいものだと思えますね。

*うちの15歳になる娘もてんかん症です。症状をコントロールするのはとても難しいですが、出来る限り普通の生活をさせるようにしています。みなさんにハグを。

*70年代ぐらいには障がい者は施設に入れられて一般の目に触れることはありませんでした。今は法律が変わって障がい者にも人権が認められてどんどん外へ出られるし、もしかしたらこのサンタもそんな孫がいるのかもしれない。いい時代になりましたね。

出典 https://www.facebook.com

突然起こる発作の手当に、お母さんは疲労困憊してしまう日もあるはずです。そんな時にこの写真があれば、きっと心が安らいでまた頑張ろうと思えるのではないでしょうか。私も経験したのですが、いつもは障がいなんて関係ないわと平気を装っているのに、自分の子供がふとごく普通に見える時、そんな写真が撮れた時には言葉で表せないような気持ちがするものです。ただ涙があふれます。

どうぞライランド君に素敵なクリスマスが訪れますように。

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