記事提供:カラパイア

世界には数多くの恐ろしげな橋が存在するが、車が渡れるものとしてはロシア、ザバイカルにあるクアンディンスキー橋ほど怖い橋はないだろう。

ロシア人は恐怖遺伝子が少ないというが、この橋をみたら、例え高性能なスタッドレスタイヤに履き替えていたとしても渡るのを躊躇してしまうのが一般の感覚だ。

ヴィティム川の両岸570mをつなぐこの橋の幅はわずか2mしかなく、ガードレール、欄干などの安全対策は一切なされていないのだ。

腐食が進む金属製の構造の上に古い木製の枕木が打ち付けられただけの橋は、雪や氷で覆われると非常に滑りやすくなる。

そして、その期間は1年の大半に及ぶ。なぜならここは極寒の地、バイカル湖の東部に位置するシベリア区なのだから。

ここを通過する車は、その下にある凍てついた川に転落しないよう、用心に用心を重ねて渡らなければならないのだ。

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もともとはバイカル・アムール鉄道というシベリア東部とロシア極東地域間4,324kmを結ぶ鉄道用の橋として設計されたが、これが正式に使用されることはなかった。

そのため、付近にある人口1,500人ほどのクアンダ村の住人がヴィティム川を渡る際に使い始めた。

正式に完成した橋ではないため、建設されて以来30年間、まともな修理はほとんどされたことがない。

時間と過酷な天候によって、枕木の痛みはひどく、大型車の車重のおかげで所々壊れている。そうやって穴が残された場所は、渡る前に板などを渡す必要がある。

春の終わりから夏にかけてもクアンディンスキー橋を渡るのは大変な作業だが、それが本当に恐ろしいものに変貌するのは冬である。

ドライバーを待ち構えるのは非常に滑りやすい、欄干のないギリギリの幅だけではない。風もまた大変強く、慣れたドライバーでさえも、窓を全開にして煽られる力を最小限に抑える必要がある。さもなければ、水の墓場が待っている。

それほどの困難にもかかわらず、あるいはその困難ゆえにか、クアンディンスキー橋は各地から命知らずの物好きを引きつけるようになってしまった。

橋を無事渡りきることが勲章だとでもいうかのように、挑戦者が現れ、その証拠をネットに投稿するようになったのだ。

クアンダ村は過疎化に苦しむ寒村だが、橋だけはホットだ。

だが、面白いことに、ロシアの某ブロガーによれば、クアンディンスキー橋にまつわる事故や死者に関する記録は見当たらないという。

おそらくは、橋に挑むドライバーが今の所限られているからだろうと彼は推測している。

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出典:sergeydolya
出典:chita

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