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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
妊娠によって、女性の身体に起こる変化は本当に驚くほどたくさんのものがありますね。
つわりなど、個人差の大きいものもありますが、ほとんどの妊娠中の女性が経験するといっても過言ではないのが、むくみではないでしょうか。
今回は、多くの妊婦さんを悩ませる妊娠中のむくみを引き起こす原因と、その解消法について医師に解説していただきました。

妊娠中は血液が1.5倍も増加する!

妊娠中に女性の身体がむくみやすい理由の一つとして、お腹の赤ちゃんに十分な栄養を与えるために、血液が増えていることが挙げられます。
妊婦さんの血液は妊娠12週くらいから増加が始まり、妊娠後期の中盤に入ると平常時の4~5割も血液量が増えているといわれます。5割の増加というと、単純に血液量が1.5倍になるということですから、かなりの大変化ですよね。

妊娠中は血液の濃度は薄まっている?

しかし、血液が増えるとはいうものの、血液の成分のうち、赤血球や白血球といった血球成分は余り増加せず、血漿(けっしょう)という水分をとても多く含む血液成分が主に増加していきます。

つまり血中の濃度は普段より薄い血液が妊婦さんの身体を循環していることになり、余談になりますが妊婦さんに貧血が多いのはこのためといわれます。
この血球の少ない血液は、血管の詰まりを防ぎ、赤ちゃんに必要な栄養や酸素などを効率よく供給するために非常に役立っています。本当に人間の身体というものはうまくできているものですよね。

少し話がそれましたが、このように体内の血液が増えること、また、身体のそれぞれの組織の細胞に浸透している体液と血液とのバランスが崩れることから特に妊娠中期以降の妊婦さんはむくみに悩まされることが多くなるようです。

妊婦にありがちな身体をむくませる生活習慣とは?

またそれ以外に、
つわりが軽減した頃にやってくることの多い、食欲の増加に伴う
食塩の摂取量の増加
体重増加
体調がいつもと異なったり、体型の変化に伴って
・運動量が減ること
同時にソファーに横になっていたりして同じ姿勢でいることによる
・血液循環の悪化
などもむくみの原因としてあげられます。

あるいはストレスやだるさ、そして見逃されがちなことの一つに、妊娠によって体型が変化しているにも関わらず「まだ、入るから大丈夫!」と妊娠前の下着や洋服を着続けることによって身体を締め付けて血液がうっ滞し、むくみやすくなってしまうといったことが挙げられます。

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むくみを改善するにはどうしたらいい?

これらのむくみの改善には、もし妊娠経過が順調で主治医から許可がもらえれば、軽いウォーキングなどの運動がお勧めです。もちろん、妊娠前に運動習慣のなかった方は、本当に気軽な散歩程度から始められるのがよいかと思います。

半身浴足浴などもよいでしょう。冷えの解消にも、むくみの解消にも効果があります。のぼせに注意して行いましょう。

また食生活では、カリウムはナトリウムを体外に排泄させる働きがあり、むくみの解消に一役買ってくれます。
カリウムを多く含む食材は、
・ジャガイモ
・リンゴ
・バナナ
・納豆
・昆布
などで、手軽に摂取できるのでお勧めです。

【医師からのアドバイス】

妊娠中はあまりストイックになりすぎず、時々の友達とのおしゃべりや、趣味の時間を持つことなどストレス解消も忘れずに過ごしましょう。つらい妊娠中のむくみ、少しでも解消して軽やかに妊婦生活を送りたいですね。

(監修:Doctors Me医師)

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