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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
妊婦さんと妊娠の経過の話をしていると、時々赤ちゃんの身体にへその緒が巻きついた状態なので心配だ、という話を聞くことがあります。皆さんも、又聞きの形でも一度くらいはそのような話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
細長いひものようなへその緒が、赤ちゃんに巻き付く…と聞くと、例えば首に巻きついたりして窒息したらどうしようなど、とても心配になってしまいますね。
今回はこの症状について医師に解説していただきました。

へその緒が巻き付くのは全妊娠の約2割!

へその緒のことを、医学用語では臍帯(さいたい)といいます。
これが赤ちゃんの身体に巻き付いてしまう現象を臍帯巻絡(さいたいかんらく)と呼んでいます。

先ほど、多くの方がこの話をどこかで聞いたことがあるのでは、と書きましたが、何と臍帯巻絡は全妊娠の2割前後に見られるという非常によくある臍帯異常です。赤ちゃんの身体のどこに巻き付くかというと、80%以上が何と首に巻きつくといわれています。

もちろん、手や足などほかの部分に巻き付くこともあります。でも首に巻きつくことが多いと聞くと、何だか首が締まってしまいそうで恐ろしいですよね。でも、その点はそれほど心配しなくても大丈夫です。赤ちゃんは、みなさんご存知のように、羊水と呼ばれる液体の中に浮かんでいるので、絡まった臍帯が首を締め付ける、ということはほとんど起こりません。

臍帯巻絡があっても普通分娩できる?

臍帯巻絡があると、出産時に何か特別な処置が必要になるかというと、通常、1回の巻き付きでは特に問題なく、臍帯巻絡がない場合と同じように経膣分娩となることが多いといわれています。

臍帯は酸素や養分を運ぶ大事な赤ちゃんの命綱なので、お産の時赤ちゃん頭が出てくればすぐに絡みついた臍帯を外します。大体の場合はその処置のみで大丈夫なのですが、何重にも赤ちゃんの身体に臍帯が巻き付いているような場合などでは、安全のため帝王切開が選択されることもあります。

臍帯巻絡になりやすいのはどんな場合?

臍帯巻絡の原因ははっきりわかっていませんが、胎動が激しい赤ちゃんがかかりやすい傾向は見られるようです。更に、臍帯が長めの場合も臍帯巻絡を起こしやすいともいわれています。

臍帯巻絡は、妊婦さんが予防する方法はなく、また、見つかっても体の外から治療する方法はありません。
医学の進歩により、臍帯巻絡はほとんど超音波検査で検出でき、出産時には状態に応じた適切な処置をとってもらうことができます。

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【医師からのアドバイス】

ただでさえ不安な妊娠中に臍帯巻絡を指摘されると本当に心配にはなりますが、ストレスを溜めすぎることは妊婦さん本人にとっても、お腹の赤ちゃんにもよくありません。
臍帯巻絡がわかっても、できることは特になく、何か生活習慣に問題があって起きたということもありません。非常に良くみられる現象ですので極端に不安になり過ぎたり、いたずらに自分を責めたりしないようにしましょう。

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