記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
運動量が減るとだれでも徐々に筋肉が落ちますが、必要以上に筋肉の量が減ってしまって日常的な動作ができない状態をサルコペニアといいます。この状態になって、運動をせず栄養ばかりとっていると肥満になってしまうこともあるんです!

今回はこのサルコペニアと肥満について、医師に詳しい話を聞いてきました。

サルコペニアから肥満になってしまうワケ

サルコペニアを改善するには運動と栄養状態を改善することが必要ですが、これらを適切に行わず、特に栄養ばかり取って適切に運動をしないと、筋肉量が増えずに体幹に余分な脂肪がついて肥満なります。この状態をサルコペニア肥満といいます。

筋肉は使わないとすぐに落ちてしまうものですが、特にダイエットをするときに運動をせずに食事療法ばかりしていると、体脂肪とともに筋肉も落ちてしまいます。このままの状態を維持していければあまり問題はありませんが、リバウンドしたりして、運動をせずに摂取カロリーが増えると、筋肉がつかずに脂肪だけが増えます。

25歳を過ぎると普通の生活をしていても徐々に筋肉は落ちますが、女性は男性より元々の筋力の量が少ないので、運動療法をせずにダイエットをするとサルコペニア肥満になる可能性があります。

サルコペニア肥満の症状

・サルコペニア同様、筋力低下による症状が起こる
・糖尿病や高血圧、動脈硬化のリスクが上がる
・以前は問題なくできていた運動ができなくなる
・肥満といっても体重が増えたり腹囲が増えたりしない

筋肉の量が減っているのにBMIが増えている場合はサルコペニア肥満を疑ってMRI等の検査をする必要があります。

【サルコペニア肥満になりやすい人の特徴】
・日常的に運動しない
・偏食をしている
・ダイエットをしても長続きせず、リバウンドする

治療法と予防法

【治療法】
治療法としては体重を落とさずに、運動によって筋肉をつけることです。同じ食事量でタンパク質を十分に取って定期的に運動をして下さい。運動の種類は特に問いませんが、体幹の筋肉をつける運動と脂肪を減らす有酸素運動がいいでしょう。

【予防法】
1. 偏食を避け、バランスの良い食事を
特に女性は元々筋肉の量が少ないので普通の生活をしているだけで、体重が変わらなくても徐々に筋肉の量が減る傾向がありますので、意識的にタンパク質を多めに取って定期的な運動をするようにして下さい。

2. 適度な運動で、徐々に体重を落とす
特にダイエットをする場合は極端に摂取するカロリーだけを減らさずに、運動療法を共に行って下さい。タンパク質を補うためにプロテインを取るのも良いでしょう。ダイエットをする場合は急激に体重を落とすのではなく、徐々に落とすようにして下さい。

≪肥満の原因は生活習慣に隠れていることが多いのです≫
なかなか痩せられない理由、知りたい?【痩せない生活習慣】チェック

医師からのアドバイス

知らず知らずのうちになることがあるサルコペニア肥満は、糖尿病等の慢性疾患のリスクとなります。しかもいったんサルコペニア肥満になってしまうとなかなか治りにくいものです。

体重の変化だけでは気づきにくい病気ですが、この病気あることを知って、普段から注意することが大切です。

また、糖質を制限するダイエットによって炭水化物が不足した状態が続くと、筋肉が分解されてしまい同様の症状になってしまうこともありますので気をつけましょう。

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス