外国のとあるカフェでの風景

冬の寒い日カフェに入ってきたビジネスマン風の二人組の男性、「コーヒーを五つお願いします。二つは僕たちに、三つは保留『Suspended』でお願いします。」そう言って、出来上がったコーヒーを二つ持って去りました。次は二人組の女性、それぞれコーヒーを1杯づつ買って去りました。次の注文は3人の弁護士たちです。「コーヒーを7つ下さい。そのうちの4つは保留に。」そう言って、コーヒーを3つ持って去りました。

『保留』????

『保留』とはどういうことでしょうか?もしかして次に来た時のために予め払っておくとか?前回の払い忘れとか??一体なんのことでしょう?

カフェに入って来た一人の老人

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一人のボロボロの服を纏ったホームレス風の男性がふらっとカフェに入ってきました。おもむろにカウンターまで歩いていくと、小さな声でこう言います。

「Suspended (保留になっている)コーヒーはありますか?」

カウンターの向こうの男性は笑顔で頷き、一杯のコーヒーを作って老人に手渡しました

もうおわかりでしょうか?

他の誰かのためのコーヒー

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そうなんです。これは、寒い冬に温かい飲み物を買うお金がない人のために、他のお客さんがあらかじめお金を払っておいてあげるという風習です。

イタリアのナポリから始まったこの『Suspended Coffee』ですが、あっという間に世界のあちこちに広まりました。国や地域によっては、コーヒーだけではなく、サンドイッチや軽い食事などもSuspended(保留)にすることが出来るところがあります。

まとめ

ホームレスの人にお金を渡すという行為に抵抗があるという人は結構います。だけど、こんな素敵な方法ならどうでしょう?寒い冬、たった一杯のコーヒーで心も体もあたまる、このSuspended Coffee の風習、なんだかとても素敵ですね。

この記事を書いたユーザー

Maria このユーザーの他の記事を見る

オーストラリア在住。息子が生まれて一年半後、夫はアスベストが原因の悪性中皮腫という、これといって有効な治療法もない、強烈な癌を発症。そして、二年の闘病を経て他界しました。今は、5歳になった息子と二人、夫の眠る地で、毎日を大切に生きています。中皮腫の闘病記・アスベストの事・死別後の息子との二人三脚の毎日をブログに綴っています。http://ameblo.jp/maria1428

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