今年の4月に第266代ローマ教皇フランシスコから、2015年12月8日(「無原罪の御宿り」)から、2016年11月20日(「王であるキリスト」)までの期間を「いつくしみの特別聖年」(イタリア語ではGiubileo della misericordia)とする、と発表されていました。

この特別聖年とは、バチカン市国とローマにある聖なる扉を有する4つの大聖堂を巡礼すると罪が許されるとしたキリスト教の宗教行事です。

その歴史は1300年に教皇ボニファティウス8世が聖年と定めたのが始まりと言われ、2回目は1350年(クレメンス6世)、3回目は1390年、4回目は1400年(どちらもボニファティウス9世)、それ以後は、おおよそ25年ごとに聖年と定められ、前回の聖年は2000年のヨハネ・パウロ2世のときでした。

本来なら25年ごとという流れをくんで2025年かと思われていましたが、第266代ローマ教皇フランシスコが2015年12月8日からの特別聖年とすることを宣言されたのです。

聖なる扉が開くとき。

この特別聖年の象徴ともいえる「聖なる扉」は聖年のクリスマス・イブに開かれ、年が明けた1月6日(公現祭)に閉じられ、次の聖年までは閉じられたままとなるので、キリスト教信者にとっては、とても貴重な巡礼の機会となるわけです。

出典 http://www.interris.it

2000年のヨハネ・パウロ2世の聖年の模様。聖なる扉が開かれる際のお祈りの瞬間です。

出典 http://www.avvenire.it

お祈りの後、聖なる扉が開かれます。

聖なる扉を有するローマの4つの大聖堂は、バチカン市国のサン・ピエトロ(聖ペテロ大聖堂)、それ以外の3つはローマにあるサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ(ラテラン大聖堂)、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ(城壁外の聖パウロ大聖堂)、サンタ・マリア・マッジョーレ(聖マリア大聖堂)ですが、もちろん全世界のキリスト教信者がローマ巡礼を行える訳ではありません。そのため、世界各地でバチカンより認定された教会で同じように巡礼を行うことができます。

テロ厳戒態勢のバチカン市国とローマ。

この特別聖年の期間中に、全世界からローマ巡礼の為にやってくるキリスト教信者のおかげで、ものすごい経済効果も見込まれるこの聖年ですが、残念ながら昨今ではテロの標的になるのではないかという強い懸念もあり、かなりの厳戒態勢が敷かれています。

出典 http://www.infoitaliaspagna.com

巡礼の信者で埋め尽くされるキリスト教総本山のバチカン市国。

出典 http://www.womensordination.org

巡礼者へのセキュリティーチェックも厳しく執り行われているようです。

出典 http://i.dailymail.co.uk

このように、世界各国から押し寄せる巡礼者への入念なセキュリティーチェックに時間を要することも考えられます。

この特別聖年の期間中にローマやバチカンを訪れる方は、時間に余裕をもって行動されること、またくれぐれも安全に警戒されながら旅されることをお勧めします。

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