皆さん、チョコレートと言うと何を思い浮かべますか?
子供達のおやつ、秋になるとホットコーヒーのお供にチョコレートがホッとしたり、バレンタインデーの愛の贈り物、もしくは義理チョコなど。
日本では癒される、幸せなイメージしかありませんよね?
でも、原産国ではチョコレートにまつわるお話はかなり深刻な社会問題なのです。

カカオの歴史

カカオの歴史は2000年ととても古く、通貨として使用されていた時代もあり人々には大変貴重なものでした。
カカオの木は赤道から南北15度以上じゃないと育たない、熱帯地域の樹木です。

現在、日本で輸入しているカカオの約7割がガーナ産。ガーナ産のカカオはガーナ政府が管理をしているので、品質にとても優れていて安全という理由から、日本のチョコレートはガーナ産に頼っているのです。

日本の年間国内消費量は19ヶ国中6位で283.280トン、一人あたりの消費量は2.2kgで19位と消費量も上位です。

幼い兄弟の危険なカカオ収穫の日常とは

出典 YouTube

ガーナのカカオ収穫に携わる幼い兄弟、兄のアペティ11才と弟のコフィ6才。
2人の一日は早朝の水汲みを終えて、6時にはもうカカオの木に登り始めています。収穫は夕方6時過ぎまで続くのです。
高いカカオの木から落ちたら、命の危険さえ危ぶまれます。農場主は「もし落ちても自分の責任!」と何の保障もしてくれません。
これだけの過酷な労働に、食事は一日2回。粉状にしたコーンを練ってから丸めて蒸した物に数量のおかずのみ。働いたお金は、食事代と親の仕送りと服代だけで消えてしまうとゆう、絶対に抜け出せない状況の中、夢を話す幼い瞳がキラキラ輝いているのが深く印象に残りました。


兄:チョコレートって何になるんだろう?弟:知らなーい。ミルクじゃない?

チョコレートを知らない児童や人々達がカカオを収穫している・・・
日本人として衝撃を受けましたが、これが西アフリカの現状なのです。

アフリカのコートジボワールでは14歳以下の児童が約13万人、カカオ農園で働いています。そのうちの約1万2千人は農園経営者の血縁関係のない、人身売買をされて来た児童と推測されています。こうして知らない間に、子どもたちが奴隷にさせられることが社会問題となっています。

同じくアフリカのマリ。マリは世界最貧困の町で500人しかいない小さな村では、約130人の子どもたちがこの町から消える-という事態が起きています。バスの停留所が人身売買の場となり、子どもたちは密売人のバイクに乗せられ国境を越えてコートジボワールへと密輸入されるのです。

ネスレ社2015年9月から「UTZ認証ラベル」をキットカット全てに導入

コートジボワールの200ヶ所の農園と提携していたネスレ社。その中に14歳以下の児童が4人も労働していたことが発覚し、アメリカで集団訴訟されることとなる。その後、「弊社の供給チェーンの中に強制労働が存在してはなりません。」と発表しました。
そして現在、ネスレ社では「ネスレ カカオプラン」の活動を開始。危険な状況の子どもたちを把握し、開かれたカカオ農家と関わり合うことができるよう、農家の中から地域連絡担当者を選ぶ取り組みを行っています。2016年までに67全ての「ネスレ カカオプラン」農業協同組合を対象に含めるよう拡張しています。
そして新たに2015年9月に、「UTZ認証ラベル」をキットカット全商品に導入しました。

※UTZ認証ラベルとは?
2002年にオランダで設立。認証基準コードは、農園管理、農業実践、社会・生活環境、特に児童労働には厳しいルールを設けている国際認証のことです。


「世界奴隷指数」を豪財団が発表

世界の奴隷指数を豪財団が発表をしていました。
今までは2900万人以上と推定されていたのが、2014年には3580万人、これは約20%も増えたことになるのですが、一方でデータ分析などのシステムの向上にあるとみています。
現状はどうなのでしょうか?
この中に、何人の子どもたちが入っているのか…正直考えずにはいられませんでした。

奴隷が最も多い国
1位 モーリタリア(アフリカ北西部)奴隷の割合は4%
2位 ウズベキスタン(3.9729&)
3位 ハイチ(2.3041%)
  以下、インドが約1430万人、次いで中国の約320万人となっています。
  日本は167ヶ国中127位(0.1865%)で約24万人が奴隷状態にあると推測されています。

「スマイル ガーナプロジェクト」のてんとう虫チョコの売上が寄付に

売上げの一部が寄付になる"てんとう虫チョコ"
このプロジェクトは2009年から活動され、カカオ産地を支援し、危険な労働にさらされている子どもたちを守り、教育も支援する為に行われています。2012年までに、254人の子どもたちが新たに学校へ通えるようになったそうです!
学校に通うことで児童労働を予防、カカオ農園の経営を改善して農家の収入向上を目指しているのです。
2011年から森永製菓も「1チョコfor1スマイル」キャンペーンの支援パートナーとなり、対象商品の一部を寄付しているそうです。

でも、新たに問題が

樹齢100年のカカオの木。カカオ農園では畑が痩せ細りこのままだと今後、良質なカカオが収穫されなくなるかもしれないという問題が出てきました。
現地では、カカオの木の"リハビリ作戦"と"新しいカカオ畑作戦"が展開されています。
直ぐには無理なのですが、3年かけて元気なカカオが実るように一生懸命取り組まれているそうです。

終わりに

児童労働というと他の国で起きていることだ-。と、とらわれがちですが、私はそうは思いません。
日本でも今、6人に1人が子どもの貧困ということが、大きな社会問題になっているからです。
貧しい生活を強いられる中で、もし日本にもカカオ畑などがあり、子どもが働けるような仕事があれば?それを誘う大人がいたとしたら?子どもたちは親の為に働いてしまうかも知れません。
そうでなくても近年、児童を販売接客させたり(平成26年)、児童ポルノに出演など、これも児童労働に値します。
確かに日本は、1947年に労働基準法が成立し、児童が満15歳以上でなければ雇用できなくなり児童労働が減少したのですが、格差社会で貧困問題になると心配になってしまいます。

それと同時に、たくさんの"てんとう虫チョコ"が売れて、実に254人の現地の子どもたちが学校に通えるようになった事実を知り、それは本当に感動しました。
 
これからどんどん改善されるとよいですね☆

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フリーのライターです。
ですが、ここでの記事は自分の意見が言えるのでいつも楽しく書いています。
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冬場の今は、ローズマリーを栽培してローズマリーチンキで
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