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ピアスの穴を開けた後「しこり」ができてしまう場合があります。これはどうしてなのでしょう?しこりの正体は、何なのでしょうか?

今回はピアスの穴にしこりができた場合の原因について、医師に話を聞いてきました。

1. 新しい皮膚ができている場合

皮膚ピアスホールの中で新たに皮膚が作られていて、それがしこりのように感じられる場合があります。これはあまり問題なく、自然と消えていきます。

2. アテロームができている場合

ピアスの穴を開けることで、アテローム(粉瘤)というものができてしまう場合があります。皮膚には皮脂を分泌する皮脂腺がありますが、この皮脂腺の皮脂の出口が何らかの理由で詰まってしまい、どんどん皮下に皮脂がたまってしまうのが、アテロームです。最初は柔らかいぷにぷにとした液体を触れる感触で痛みもありません。

しかしたまった皮脂に細菌が繁殖して炎症を起こすと、赤くなって熱をもち、痛むようになります。この場合は皮膚科を受診してください。抗生物質で炎症を抑え、炎症が十分に治まったら皮脂のたまった袋を小手術で取り除くことで完治します。皮脂のみを針を用いて排泄する処置はありますが、これは応急処置で、袋ごと取り切らないとまた再発してしまいます。

3. 肉芽反応の場合

人間の体には異物を排除するという機能が備わっています。手術でナイロン糸を使用して、浸出液に埋もれナイロン糸が抜糸できなかった場合に、すぐには出てこないのですが、細胞レベルで「これは異物だ」と認識され、周りを肉芽細胞というものに覆われ、徐々に皮膚の外の方に押しやられ、数週から数ヶ月たって皮膚からひょっこりその残ったナイロン糸が顔を出すようになります。

ピアスも同様に体にとっては異物だと認識され、肉芽細胞に覆われることがあります。この肉芽細胞が過剰に増えると、しこりのようになるわけです。体の正常な排除機能ですので、この肉芽ができてしまう場合はピアスの材質を変えたり、開ける位置を変える、ピアスそのものをやめることなどが必要になるでしょう。

ピアスの穴は皮膚科で開けてもらうこと

もともと健康な皮膚に穴をあけるのですから皮膚トラブルはつきものです。それだけにピアスホールを開けるのも、基本的には皮膚科で行うべきです。しっかり滅菌して行わないと、思わぬ感染症にかかってしまうこともあります。

【医師からのアドバイス】

ピアス使用中に何か異変を感じた場合、自分で判断せずに皮膚科でしっかり診断と治療を行い、安全にピアスを楽しんでくださいね。

(監修:Doctors Me 医師)

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