呑み屋系のお店のランチって、割安感ありますよね?

Licensed by gettyimages ®

夜に行くとそれなりの金額が掛かる飲食店でも、ランチタイムは定食等が比較的安く食べられたりすることはありますよね?

素朴な疑問ですが、「夜は結構する店なのに、なんで昼は安いんだ?」と思う読者の皆さんも少なくないと思います。勿論筆者もその一人です。

因みに筆者は、一人でバーを経営していますが、ランチ営業を行ったことはありません。

今回の投稿では、そういったランチが何故安いのか?について、飲食業界に身を置く筆者が、周辺の飲食店の事情などを取材したり、そういったことの書かれている本や業界紙を読んだり、ネットなどでの調べをしてきた中で、見えてきたことがありますので、それについて書いていこうと思います。

ご興味のある方も多い内容かと思いますので、是非最後まで宜しくどうぞお付き合いください。

1・「人」の問題

Licensed by gettyimages ®

ランチ営業をする場合、オーナー自らが一人で対応するケース以外は、当然人を配置することになります。

そこでその「人」に関する「なるほど」な事が幾つか分かってきました。

1・ランチ営業をすることで、一日の稼働時間が長くなり、フルタイム勤務を希望する優秀な社員やフリーターなどの募集が、夜のみの営業の店よりしやすい上、従業員の固定化がしやすい。

2・ランチのみの従業員を雇用する場合でも、昼の方が人件費(時給)が安く抑えられる上、家事等の都合で短時間しか働くことの出来ない優秀な人材も集めやすい。

3・オーナーの奥さんや親などの身内を、家事・子育ての合間に参加させて稼働することが出来る。

そういった事情が「人」に関しては見えてきました。

2・「物」の問題

Licensed by gettyimages ®

当然ですが、店舗はその場所に24時間365日あるわけです。

であれば、極論は常に営業した方が幾らかでもなるわけで、24時間営業こそが望ましいという考え方もあります。つまり「店を遊ばせない」ということです。

とは言え実質、24時間の中の閑散時の人件費は経営を圧迫しますし、現実的では無い為、ある程度時間を選ぶことになりますが、ランチはやはり開けないと勿体無いと考えるオーナーも多いようです。

そこで、少しでも店を動かすという意味でも…

1・ランチをやっても同じ家賃ですから、当然開けたが良いという考え方があって不思議ではない。

2・昨夜の食材を昼に「定食」等で使える場合もあり、また、昼用の食材も夜に「お通し」等で使える為、品物のロスが出にくく、効率稼動が出来る。

3・「日替わり」「オススメ」など、ランチメニューを絞り、旬の仕入れ値が廉価なもの等に限定した販売が出来る為、夜の営業ようなグランド・メニューを多品種在庫しなくて良い。

といったことが「物」に関しては見えてきました。

3・「金」の問題

Licensed by gettyimages ®

経営的に少しでも売り上げをと思うことや、ランチ営業をしても固定の家賃と微増の光熱費で人件費以外のコストが大きく上がらないので、利益を出すためにも注力しているオーナーもいるようです。

聞こえてきた話には以下のような考え方がありました。

1・夜の営業で光熱費や家賃は出せている、だから昼に少しでも稼ぎたいと考えている。

2・逆に昼の営業で家賃を稼ぎたい。夜の営業のコストを下げる為にランチ営業は重要だ。

3・夜だけだと、そこに店があることが分かってもらいにくい。昼も開けておくことで、夜の営業の宣伝となる。従って、少々無理をして安いメニューを出して赤字気味でも、夜の営業の広告費と考えて割り切ることが出来る。

4・同じ家賃ならば、とにかく長く毎日お店を開けるべきだ。俺は休みなど要らない。

のような声が聞こえて来まして、一生懸命稼ぐためにランチ営業も頑張るんだという商魂のようなものも感じました。

4・その他

Licensed by gettyimages ®

筆者が調べたり取材した感じでは、多くは「人・物・金」と言われるものに纏まった気がしましたが、少数意見と思われるものの、読者の皆さんにお伝えしたいランチをやる飲食店のオーナーの声があります。

1・俺、料理を作っていることの喜びを感じているんだ。だから昼も夜もやる!

2・昼は稼ぐ気でやっているのではなく、メニュー研究の時間。来たお客様の評判や顔色を見て、夜のメニューにするかの検討をする時間だ。

3・どうせ昼から仕込みをやっている。店を閉めてやるのか開けてやるのか、それだけのことなので、ならば、開けてやった方が良いじゃないか!

聞いていて、「なるほど」と思った話でした。

そして「安い」理由として…

Licensed by gettyimages ®

色々な飲食店主の話を聞いてきましたが、ランチ営業で一人ずつのお客様から高額な商売をするつもりの方はいませんでした。つまり、客単価は低いものと考えている様子は分かりました。

しかし、商品を上手く回すためなどにも、ランチ営業は廉価でも沢山のお客様に来て頂きたいようです。金額的な目標を口にするオーナーも多くいました。

そして、ランチ激戦区では、値引き合戦の消耗戦になっている場所もあり、ランチ撤退を決めるオーナーも沢山いました。ランチの道も険しい世界のようです。

そういったこともあり、「安い」は当たり前になっている流れから、更に質の競争、夜の営業の宣伝、メニュー開発、優秀な人材の確保…色々な事情から、ランチを食べに来るお客様はメリットが受けられるようになっています。

色々な事情があるようですが、消費者側としては有難いことですね。 

そして、ランチをやらない派のオーナーの意見

Licensed by gettyimages ®

筆者は今まで13年の飲食業経営の中で、一度もランチをやったことが無く、夜のみの営業です。

先ずは筆者の考えですが、一人での商売ですので、夜中までのバー営業の後に昼には店に立つということが困難なのが大きな理由ですが、例えば1000円という金額を頂くのに、メインディッシュ、御飯、スープ、サラダ…のような準備をしても届かないわけですから、とても商売として厳しいと感じています。

夜は良さげなウイスキーのロック等で1000円を超える単価の商品が一人複数回売れることもザラですので…。但し接客は夜の方が大変かもしれません。アルコールが入るので、お客様が一日に三回同じ話をされても「へ~、そうなんですか!」と言わなくてなりませんから(笑)

そして、周囲の聞こえてきたランチ撤退組の意見です。

1・売上をやる為には、昼を止めて夜の営業時間を深夜まで伸ばした方がいい。

2・夜中店の掃除して市場に行って、少し寝てランチやって、また少し寝て夜の営業…もう無理です…。

3・お客さんも来ないし、金額ももらえないし、安いと直ぐに他に行っちゃうし…。

4・結局安いランチを食べに来るお客さんは、夜になんか来てくれない。安い所ばかりに行くんだよ。

この様な話でした。筆者は飲食店を営んでいるので「なるほど」な感じもありますが、読者の皆さんはいかがお感じですか?

いかがでしたか?

Licensed by gettyimages ®

筆者が飲食店を経営している関係もありますが、飲食店目線でのお話になりました。

ランチ市場は、お勤めの方が多いビジネス街などで大きいと思いますが、何しろ競争も激しさを増しております。

今回の投稿では個人店を中心に扱いましたが、実はチェーン店も猛攻しています。

個性的な売りのあるお店ならば、多少高くても選んで頂ける夜の世界と異なり、「美味しいものを、早く、安く!」が当たり前な世界ですからねぇ…。

筆者も勿論、昼間に外食をする時は一般の消費者です。やはりランチは安くて美味しいものが良いですよね?

折角なので、少し高級な飲食店の安いランチの恩恵を受けたいなぁと思いますね!

最後までお読み頂き有り難う御座います。

この記事を書いたユーザー

奥村裕二 このユーザーの他の記事を見る

東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

得意ジャンル
  • マネー
  • 動物
  • 国内旅行
  • おでかけ
  • グルメ
  • 恋愛
  • 美容、健康
  • キャリア
  • おもしろ
  • 音楽
  • 社会問題
  • 育児
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス