今更ながら珍しい話ではありません。しかし、はたしてそれでいいのでしょうか?愛するパートナーにも打ち明けず、背信もしくは詐欺にも等しい行為を、あなたは黙って見過ごせますか?

2013年、タレントの大沢樹生が、元妻で女優の喜多嶋舞(敬称略)が出産した子供のDNA鑑定を行いました。鑑定の結果、大沢と子供の間には生物学上の親子関係は認められませんでした。当時からも各ワイドショーで注目を浴びたこのニュースは、遂には法廷へと場所を移すことになります。そして、裁判では、肉親関係が全面的に否定されるといった結審がなさています。

ネットでは、大沢が問題を提起した時点から論議が湧き上がり、彼の親としての倫理観が問われていました。個人的主観は排除すべきニュースキャスターでさえ、この問題を独自の視点から批判していました。喜多嶋に同情するサイドと、大沢に同情するサイドに二分され、あたかも代理戦争の様を呈しています。つい先日も、タレントの遙洋子が喜多嶋を擁護する発言をしたとして物議を醸しています。

既婚女性の95%は打ち明けない事実

既婚女性の約95%は、生まれた子供が夫の実子であるかどうかを打ち明けません。なぜなら、そうする義務もなく、法律的にも問題はないからです。海外では、出産による詐欺(Paternal Fraud)が問題になっていて、それが理由で離婚し、裁判沙汰にもなっています。既婚男性の4%は(国によって若干数値が異なる)、生物学的には全く無関係の子供を育てていると言われています。

子供のDNA鑑定が話題に上る度に、ある動物のことを思い出します。その動物は、鳥のカッコウです。彼らは自身で子育てをせず、巧みに他の鳥に雛を育てさせます。

カッコウは「托卵(たくらん)」を行う種として有名である。オオヨシキリ、ホオジロ、モズ等の巣に托卵する。近年ではオナガに対しても托卵を行うことが確認されている。托卵の際には巣の中にあった卵をひとつ持ち去って数を合わせる。ヒナは短期間(10-12日程度)で孵化し、巣の持ち主のヒナより早く生まれることが多い。先に生まれたカッコウのヒナは巣の持ち主の卵やヒナを巣の外に放り出してしまい、自分だけを育てさせる。

出典 https://ja.wikipedia.org

托卵は、巣作りや抱卵、子育てなどを仮親に托す行為である。一種の寄生といってもよい。

出典 https://ja.wikipedia.org

托卵とは?

それを知りながら行うと犯罪になる!

親が子供を育てる場合、その子が自身のDNAを受け継いでいるからこそ、あらゆる困難にも打ち勝つことが出来るのかもしれません。これは一つの例ですが、ライオンのプライド(群れ)でリーダーが新しく変わった場合、それまでに生まれた仔ライオンは全て命を絶たれます。理由は、子育てをしている雌ライオンは性行為を行わず、新しいリーダーの遺伝子が残せないからです。

人間が自然動物と比較されるのはおかしいですが、自身の遺伝子を継承しない子供を我が子として育てるのは、おそらく托卵する生物と人間くらいかもしれません。ただし、人間の場合は、遺伝子などとは無関係に、経済的な理由によりそうする女性がいる事実です。さらに、人によっては、いかにも赤の他人の子供を婚姻関係にある男性の実子として出産し、認知させようとするケースがあるのです。

海外では、出産による詐欺行為が年々増えています。イギリスでは、既にこの手の詐欺による裁判が起こっており、判決では女性側の敗訴に終わっています。そして、子供が実子ではないことが発覚した場合、男性は相手に対して賠償請求を行うことが出来ます。さらに、悪質なケースでは収監されることもあるようです。

遙洋子の発言に対してのツイッター上の声

道義的には、女性に同情が集まるようです。勿論、男性には出産の苦しみは分かりません。子育てに関しても、苦労するのは母親の方が多いからです。ですが、これは飽くまでも、夫が子供の生物学的親である場合に限られます。女性が、不本意にも他人の子供を出産しなければならない場合も考えられます。それには、事前に夫婦間での話し合いがされなければなりません。女性にとっては同じ出産でも、男性にとっては全く別次元の話であるからです。

子供のことを考えた場合の男の責任?

もし、他人の子供を身ごもりながら結婚し、さらに事情も話さずに出産に及んだ場合、はたして夫は育児の責任を問われるのでしょうか?国によっても変わりますが、法律では、結婚後に生まれた子供を扶養する義務は生じます。ただし、出産に至るまでの日数も関係するようですが、一つ屋根の下で暮らし、感情を分かち合って暮らしているのなら、子育ては親の義務です。生物学的な肉親関係など、それこそ糞食らえでしょう。

そうかと言って、夫には真相を伝えずに他人の子供を生み、全てを知りながら扶養の義務を云々する女性はいかがなものでしょうか?それに、離婚ともなれば慰謝料を払うのは男性です。騙された上に慰謝料まで請求されるのは、それこそ理不尽と言えるでしょう。

子供の立場になって考えた第三者のかってな理屈

親子のDNA鑑定を行った結果がネガティブな場合、一番ダメージを受けるのは子供でしょう。親だと思って過ごして来たのに、実は血の繋がりのない赤の他人に変わるのですから、その驚きは尋常ではないはずです。しかし、生みの親より育ての親とも言います。大切なのは絆であり、世間には実の親子よりも親子らしい他人は大勢います。子供は、ある意味大人よりもドライかもしれません。子供の柔軟性は、融通の効かない大人の比ではないからです。子供の心も理解せず、悲劇の主人公に仕立て上げてしまうのは、それこそ大人のかってでしょう。

いずれにせよ、もしも子供が実子かどうか疑わしいのなら、DNA鑑定を受けることを推奨します。それで何が変わるのかは分かりませんが、後に残るのは虚無感だけであることが多いです。しかし、アドラー的に考えるのなら、DNA鑑定を決めた時点で離婚を決意した方がいいでしょう。子供が似ていないから鑑定をするのではなく、妻に対しての不信感が拭えないから、それを明確にしたいだけなのです。要するに、妻をそれ以上愛せないことが分かっているから行うのです(飽くまでも心理学者のセオリーに基いた考えです)。なぜ、DNA鑑定が必要なのか?離婚したいからですか、それとも?

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今季おススメのアニメは「うしおととら」。海外ドラマでは「ブラックリスト」。これまでに見た映画の中では、個人的トップ10の常連である、「フィッシャー・キング」です。

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