StopXam&Stop a Douchebag

急激な経済発展のおかげで、ロシアは中国同様に、多くの富裕層を生み出しました。しかし、その反面、モラルにもとる行いをする人も急増しています。歩道を走る車などは珍しくもなく、二重駐車や違法駐車はお手のものです。本来、悪質ドライバーを取り締まるはずの警察は、賄賂を受け取ることで違法行為すら見逃している状態です。そこで立ち上がったのが、ロシアの若者だけで組織された団体、StopXamだったのです。

彼らの目的は、違法ドライバーを減らし、運転マナーを向上させることにあります。ロシアでは、公道での違法駐車により慢性の渋滞が起きており、それはまた、自動車で歩道を疾走する頭のいかれたドライバーを生む結果ともなっています。日本でも、癲癇症の人や危険ドラッグを使用した輩による人身事故が繰り返されていますが、ロシアでのそれは比較にならないほど大きな社会問題になっています。StopXamは2010年から活動しており、この名前は「粗暴な行いを止めさせる、Stop Rudeness」を意味しています。ロシア政府の認可を受けた政治団体、Nashiのメンバーが組織したとされ、現在は主にStop a Douchebag(暴漢を止めろ)として活動をしています。リーダーはドミトリ・チュグノフ(Dmitry Chugunov)さんで、活動範囲は本部のあるモスクワだけではなく、ロシア全土に広がりつつあります。

酷過ぎるロシアンドライバー

出典 https://www.youtube.com

自分の行いは省みず、ただメンバーを罵る女。動画を見て頂ければ、この女がいかに最悪かが分かります。

画像をお見せするのは簡単ですが、なにせ違反するドライバーが半端な数ではないので、少しの写真を掲載するだけでは彼らの活動の内容は十分に伝わらないと思います。ここでは、いくつかの動画をお見せしていますが、リンク先で見て頂ければさらによく理解できるはずです。とにかく、法を犯しているにもかかわらず、自分のことは棚に上げて、よくもこれだけ身勝手な振る舞いが行えるものだと呆れてしまいます。

悪態をつくのは序の口で、殴るとか蹴るとかはむしろ控え目な方です。バットやナイフの凶器を持ち出す者も出て来れば、極めつけは、拳銃や機関銃をちらつかせる狂人までいるほどです。特に酷いのは女性ドライバーで、常識もなければ道徳観も欠如した、およそ女とは呼べないような輩がいます。対するStopXamのメンバーは、非暴力非武装を貫いています。中には、悪質ドライバーの暴力を止めるための行動を取る人もいますが、ほとんどの場合は対話により解決を求めています。

マフィアであれ権力者であれ扱いは同じ

出典 https://www.youtube.com

拳銃をちらつかせるチンピラ。向こうでは、「出すなら使え、使わないなら出すな!」とよく言います。銃は脅しに使うものではありません。

彼らの活動を有名にしたのは、円形のステッカーの存在があります。これは、直径が50センチはある大きなもので、悪質ドライバーの駆る車のフロントガラスに貼ります。ここには、「他人のことなど構わない。好きなところに駐車する」("I don't care for anyone, I park where I want.")と書かれていて、これを貼られたドライバーは、自身の身勝手さと厚顔無恥を暴露することになります。動画は常にYoutubeにアップされ、アメリカや他の国ではかなりの反響があるようです。ステッカーを貼らなければ問題も小さくて済むのでしょうが、それでは違法ドライバーは無くなりません。ここが賛否の別れるところでもあります。

彼らが素晴らしいのは、相手が誰であれ信条をけっして曲げないところです。中には、国家権力を振りかざす者もいれば、ロシアンマフィアもいます。「殺す」などと脅す者もいれば、拳銃を持ち出すバカもいます。普通なら、ヤクザが来れば嫌がりますし、殴られれば意気消沈するでしょう。しかし、メンバーは一貫して礼儀正しく、どんな危険が迫っても逃げ出そうとはしません。日本でも、若者が現政権に対して異論を唱えるムーブメントが起こりましたが、はたして自身の命を賭けてまで意思を貫く事はできるでしょうか?日本では拳銃が飛び出すこともなければ、段平を振りかざす人もそうはいません。ですが、ロシアや諸外国では、そんな危険は日常と背中合わせにあるのです。

金は無くとも心はある

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歩道を走った上にメンバーの足を轢き、逃げたところを停められたら、今度は逆切れで暴行。左がメンバーです。ロシア人の女性は美人で有名ですが、本当に大丈夫でしょうか?

個人的には、教育と常識のない金持ちほど手に負えない生き物はないと思っています(主観ばかりを述べて申し訳ない)。動画を見て頂ければ一目瞭然ですが、違法を犯す者の殆どが高級車に乗っています。金の力がそうさせるのか、それとも自身だけが特別だとする思い違いをしているからか、彼らの態度や発する言葉の端々にメンバーを見下しているのが伺えます。それでもまだ丁寧に間違いを正そうとするメンバーには、ただただ頭が下がるばかりです。

組織は寄付によっても賄われていますが、経費の殆どはメンバーの持ち出しによります。なぜなら、ステッカー1枚が100ルーブル以上し、多い時には1台の車に数枚張ります。1日に対応する車は数百台に及び、収録に使うビデオカードは夥しい数に上ります。殴られるは蹴られるは、時には拳銃を突き付けられて命の危険を感じるはでは、いくらお金をもらっても割の合う仕事ではないと思うのですが、メンバーのモティベーションは更に高いところに維持されているようです。金は無くとも使命感に燃える彼らの活動は、今や大統領も認めるほどになっています。

ロシアの交通事情に変化は起こるのか?

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機関銃を片手に迫ってくるドライバー。彼はメンバーを助けに来たようですが、この反対のケースも多々あります。

StopXamの活動により、救われている人は少なくありません。快く思わない人もいるようですが、少しずつでも変化は起こっているようです。201年から始まったこのムーブメントも今では5年目に入り、SNSの影響も受けて多くの人が認知するようになりました。マナーが直ぐに向上するかどうかは分かりませんが、違法者が動画を見た警察によって検挙されるケースも増え、意識の変革には一役買っているようです。ロシア本国だけではなく、諸外国での人気も高いStopXamですが、同じようなムーブメントが日本でも起これば面白そうですね。さらに多くのロシア人が、マナーの改善に協力することを願うばかりです。

動画の1つ

出典 YouTube

この女性ドライバーは最低です。他にも、こんな女がいると思うと気分が悪くなりそうです。

おススメ動画の1つです

出典 YouTube

ドライバーに殴られたメンバーの1人が、相手を止めるために投げた瞬間です。あまりに激しい暴行には対処するようです。

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機関銃まで出てくるとは、さすがはロシアといったところでしょうか。

出典 YouTube

チンピラ登場。最低の輩はドライブマナーも最低です。

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今季おススメのアニメは「うしおととら」。海外ドラマでは「ブラックリスト」。これまでに見た映画の中では、個人的トップ10の常連である、「フィッシャー・キング」です。

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