2011年3月以降に起きたシリア内戦により、これまでに22万人以上が死亡。人口2200万のうち400万人以上が国外で避難生活を送っています。

そして、罪のない人々が大切な家族や友人、慣れ親しんだ家を失っています。

難民の子どもたちはどこで眠っているのか

スウェーデンの写真家マグナス・ウェンマン氏は、「子供達はどこで寝ているのか」というテーマでシリア内戦から逃れてきた子供達の写真を撮影しています。写真に写っている子供達の疲れ果てている寝顔と、寝泊まりしている場所を見ると、驚きと悲しさに襲われます。

子供たちは命からがらシリアの内戦から逃れることはできても、異国の地でボロボロの服を着て、今日も不安な日々を過ごしています。爆撃を体験し、毎晩悪夢に襲われる子もいました…。

ラマー(5歳)

ラマーは現在セルビア・ホルゴシュに滞在しています。自宅近くに爆弾を落とされ、うちに住むことができなくなりました。当時は家族で食料品を買うため出かけていたため、命は助かりましたが、住む場所がなく閉鎖されたセルビアとハンガリーの国境までたどり着きました。

シャム(1歳)

母親の腕の中で眠るシャム。セルビアとハンガリーの国境にある4メートルの鉄のゲートの前にいます。電車でオーストリアに向かっていましたが、到着が遅れたためゲートが閉鎖されてしまい、他の難民とともにここで寝泊まりしている状況です。

アフマド(7歳)

アフマドは爆撃により自宅と弟を失いました。アフマド自身も頭に怪我を負いましたが、命に別条はありません。家族とともに閉鎖されたハンガリー国境に向かう高速道路の上で、寝ています。

シラーズ(9歳)

9歳のシラズは生後3カ月の時に高熱を出し、ポリオと診断されました。内戦後国境の町アイン・アルアラブからトルコへ母親が、シラーズを毛布にくるんで運びました。病気のせいで喋ることが出来ないシラーズは、難民キャンプの木製の揺りかごで一日中横になっています。

タマム(5歳)

5歳のタマムはヨルダン・アズラクにいます。タマムの故郷はホムスですが、夜中に空爆が起こり、故郷を離れました。避難生活はもう2年になります。

ラリア(7歳)、ラハフ(13歳)

7歳のラリアと13歳のラハフはレバノン・ベイルートの路上で暮らしています。母親と兄は手榴弾により亡くなり、現在は父親とともに1年路上生活を行っています。

モヤド(5歳)

ヨルダン・アンマンにいる5歳のモヤド。母親と手をつないでダルアーの市場に向かう途中で横を通り過ぎたタクシーに爆弾が仕掛けられていました。母親は即死。モヤドの頭、背中、骨盤にはまだ爆弾の破片が残っています。

ファティマ(9歳)

フォティマは今スウェーデン・ノーバーグにいます。母親と2人の兄妹と一緒に故郷のイドリブからリビアへ、そしてリビアから超満員のボートに乗り込み逃げてきました。そのボートに乗っていた妊婦が12時間かけて赤ちゃんを出産しましたが、死産だったためボートの外に投げ捨てられたのをフォティマは一部始終見ています。そのため、毎晩船から落ちる夢を見るそうです。

アミール(20カ月)

生後20カ月のアミールは、難民として生まれました。現在はレバノン・フェーダにいます。アミールはまだ一言も言葉を口にしていません。母親はお腹にいるときに傷を負ってしまったんだと信じています。

アブダラ(5歳)

5歳のアブダラはセルビア・ベオグラードにいます。写真はオグラード中央駅の外で寝ている様子です。目の前で妹が殺されたのを見ている彼は毎晩悪夢にうなされています。さらにアブダラは血液の病気を抱えているのですが、母親は薬を買うお金もありません。

現場に行かないとわからないようなことがこの写真から伝わってきます。親や兄弟が目の前で死ぬのを目撃し、子供達は毎晩悪夢にうなされているんですね。病気を抱えている子供もいますが、薬を購入するお金もありません。

大人たちの身勝手で傷ついた子どもたちがたくさんいるんです…。同じ地球上で起こっている惨劇をきちんと把握し、向き合うべきなのかもしれません。

マグナス・ウェンマン氏のInstagramはこちらから。

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白うさぎ このユーザーの他の記事を見る

芸能ニュース、芸能ゴシップ好きの33歳女性。ブログをお休みして、最近はSpotlightでの執筆にハマる日々です。

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