暖かい家で、温かい家族に囲まれながらほのぼのと過ごすクリスマス。それが実現しない子供達だってこの世界には存在するのです。クリスマスまであと一ヶ月を切ったニューヨークに住むある女性が、おもちゃ屋のおもちゃを全て買い占めたことで話題になっています。

女サンタクロース出現!?

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NYマンハッタン在住のキャロル・サッチマンさんは、普段からよく里親に預けられている子供達に誕生日プレゼントを買って持って行ってあげるそう。ある日、近所のおもちゃ屋の前を通り過ぎると閉店の張り紙が。

「中を覗くと、いろんなおもちゃが埃を被っていてなんだか悲しそうに見えたの。その時、閃いたんです。そうだ!このおもちゃ全部をNYのホームレスの子供達にプレゼントすればいいんだわ!って。」そして早速サッチマンさんはおもちゃ屋のオーナーに連絡。

何千個と閉店した店に置かれてあったおもちゃを全て買い取ったサッチマンさん。自分でも映画の「I Bought A Zoo」(2011年)みたいと思ったそうです。日本では「幸せのキセキ」というタイトルで上映されたマット・デイモン主演の映画ですが、大きな動物園を買い取ってしまうストーリーをサッチマンさんはまさに地で行ったのです。

サッチマンさんは、それからNY市内のホームレス支援施設にも連絡。今現在、複数のボランティアのヘルプも借りて、買い取ったおもちゃ全てのラッピングをしている最中だとか。そしてそのおもちゃ全ては、12月に支援施設を通してNY中のホームレスの子供達へ届けられる予定だそうです。

NYでも年々増加している子供のホームレス

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物と人が溢れる大都会では常に貧富の差も激しく、ホームレスの人も後を絶ちません。NY市内だけでも24,000人ものホームレスの子供たちが「シェルター」と呼ばれる施設にいます。

イギリスでもそうですが、このシェルターは「毎日の宿」を提供する場所ではありません。宿泊費はもちろん必要ではありませんが、ホームレスの数があまりに多いためにシェルターが足りないという現実なのです。

そのため、いわば順番でこのシェルターで寝泊まりすることができるのですが、寝るためだけに決められた時間にそこに行くというシステムなのです。フカフカのベッドなんてありません。

時にはそのシェルターは教会と隣接してあり、暖房のない寒い部屋で1晩過ごすホームレスもいます。それでも、凍える屋外で寝るよりもずっとマシなのです。

世界のそんな現状に心を痛めているサッチマンさん。「NYはいつだって私達夫婦に良くしてくれたわ。だから私もこれまで匿名でいろんな人に親切にしているの。」過去にサッチマンさん夫婦は人の親切によりビジネスが救われたことがあったそう。

「だから今度は私達が誰かに親切にする番なの。」常に人は1人ではなく助け合って生きているのだということが頭にあるからこそ、他人に惜しまず親切にできるのでしょう。そしてそんなサッチマンさんの親切が、またいつかどこかで、違う形で返って来るのです。

今年はサッチマンさんの寛大な慈善事業によって、NY中のホームレスの子供達の笑顔が見られそうです。1人でも多くの子供が幸せを感じますように。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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